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異世界で傭兵はまったり生きたい  作者: 永久不変
第二章 王都にて、勇者と。
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翌日。

王様が用事かなにかを終えるまで暇なのでネメシアと遊んでいると、昼前頃に門前辺りがにわかに騒がしくなった。

部屋を出て廊下の窓からのぞいてみると、眼下に群衆が見える。

同じく騒ぎを聞きつけてきたマトッシュとレジーナに話を聞くと、よくあるデモだがここまでの規模なのは今のところ初めてだそうだ。

このデモを見ているとクーデターも近い気がするな、などとマトッシュが言うので、笑えない話だと返しておく。

にしても、マトッシュも変わった。

以前よりも、格段に口数も増え冗談まで言うようになった。

いや、むしろこっちが素なのか。

デモ隊は小一時間ほど騒いでから順次解散していったようで、今日のところはまだクーデターは起きないようだ。



その翌日。

今日もデモが起きた。

と言っても昨日ほど規模が大きいわけでもない、けれど気にしないわけにはいかないようなそんなデモだ。

時々聞き取れる言葉から察するに、王様の嫌われようが酷いってところか。

もっと宗教関係かと思ったんだが、勇者とかのあれで。

結局今日も何も起こらず、次第に数が少なくなって終わった。



そのまた翌日。

今日はいつもの時間になってもデモが始まらず今日はないかと思って、久々に会ったトロオにお茶を淹れてもらってネメシアとティータイムを楽しんでいたのだが、

始まった。

人数こそ少ないが、声だけが取り柄と言わんばかりにうるさい奴らで、ほとほといやになる。

こんな時はネメシアを愛でて心を落ち着かせよう。

今日もクーデターは起きない。



今日は昨日とは打って変わって朝からだ。

流石にデモの声で起きる、なんていうほど早朝からではないが、朝食をとってすぐの時間だ。

規制できないのか、とマトッシュと話してみたのだが、軍の上以外は民衆の味方の様で、むしろデモに参加していきそうなほどだともいう。

ウティーゴとも昼食中に話したが、王国からの援助も無いそうだ。

言外に、見捨てられたのだと言っているように聞こえる。

明後日、勇者が到着するらしい。

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