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異世界で傭兵はまったり生きたい  作者: 永久不変
第一章 始まり、小国にて。
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1

ここは異世界。

多数の国の内の一つ。

その中でも小国と呼ばれるような国にいます。

どうも異世界人は皆特殊な力を持っているそうで。

明日を生きるために、この国の傭兵になることにしました、


この国で戦ってほしい。

それが国王に言われた最初の言葉だった。

この世界では戦争の兆しが高まっているそうだ。

それも、大規模な。

いわゆる、聖戦というものらしい。

この世界には人以外にも、魔族、獣人と、さまざまな種類がいるそうだ。

宗教は一つの様だから、異教徒弾圧ではないが。

まあそれはいい。

必要なのはいつ始まるかもしれない戦争に対する備えだ。


傭兵として雇われる代わりに、国に養ってもらう。

国賓級とまではいかないが、それに近い待遇だ。

毎日の食事と、寝床。着る服も全部国がくれる。

命を懸けるんだ。

これ位の事はしてもらいたい。


この世界には、レベルという概念がある。

敵を倒す。

物を作る。

さまざまな行動により経験値がたまり、レベルが上がるそうだ。

また、人による能力……スキルがある。

これにもレベルがあり、経験を積めばレベルアップするらしい。

つまり?

戦えということだ。


国の傭兵になったが、軍属ではないので戦いの機会には乏しい。

故に、戦いの為の別の方法がいる。

ギルドだ。

日々増えていく魔物に対し、依頼は増えていく一方。

敵には事欠かないそうだ。

すぐにギルド員となる。

王からの書簡のおかげで簡単に登録できた。

まずはゴブリン狩りからだ。


そういえば、死なれては困るとのことで、人が派遣されていたりする。

すぐ横に。

小さな女の子が、一人。

うつむき気味に歩いている。


「そういや、名前は何というんだ?」

「私?ネメシアと呼んで」


少し驚いたような顔をしつつも、答えてくれる。


「失礼かもしれんが、歳は?」

「女の子に歳を聞くの?」

「すまん……」


髪は黒く、目は赤い。

充血しているわけでも、カラーコンタクトでもなく、自然な色らしい。


「ゴブリンのいるところまでは、どれほど歩けばいいんだ?」

「10分もかからないわ。すぐ近くよ」

「じゃあ、行くか」

「無茶しないようにね」

「わかってるさ」


今までいたところ……この国の首都から出る。

検問はネメシアの顔パスだった。

そんな偉い子なのか?


「なあ、ネメシア」

「なに?今更怖気づいたの?」

「いや、それはないが。ネメシアはこの国の重鎮か何かか?」

「貴方と同じ傭兵よ?」

「それにしては検問を顔パスしたり、王より直接命令をもらったり。

 どうもただの傭兵じゃなさそうなんだが……」

「まぁ、王の近衛兵みたいなものよ。

 あ、でも、傭兵だから近衛ってほどでもないかも」

「そいつは……すごいな」


あっさり言ってのけるが、その奥にはどれだけの努力があったのか。

ただ、感嘆するしかない。



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