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slow life×slow love

作者: 佐倉硯

激甘な敬語ップルを書きたくて。

かちゃかちゃと小さな物音を立てながら、夕食の後片付けとして食器を洗う。

少しずつ流れる水道水は節約のための水量だ。

静かに泡を流し終えたお碗を、流し台の隣に備え付けた水切りカゴへと移動させる。

そんな動作を繰り返していると、ふと自分の手元に薄い影が落ちた事に気が付いた。


「手伝います」


ふと隣を見上げると、自分より幾分か背の高い男性が微笑みながらそう申し出てくれた。

私もつられるように微笑んでその好意を受け入れた。


「はい。ありがとうございます。では洗い終わったお椀を、そちらにあるタオルで拭いていただいてよろしいですか?」

「はい。わかりました」


穏やかなバリトンボイスが快く引き受けてくれた。

私の目線が指した場所のタオルに手を伸ばすと、水切りカゴの中に入っていたお椀を一つ手に取って拭き始める。彼のお手伝いを横目で見ながら、私は自分の洗い物に集中するため手元に視線を落としたのだった。


隣でお椀を拭く彼――山下侑李(やましたゆうり)さんは、私とお付き合いしている彼氏さんだ。


ちょっとクセのある黒い髪は大きなウェイブがかかっていて、普通の男性より少しだけ長い。それは決して不潔な感じではなく、活発よりも大人びたイメージが強い。

身長は高い。私と話す時は、いつも背中を丸めて視線の高さを合わせてくれる。歩く時はピンッと背筋を伸ばしているから、普段から猫背ってわけではないみたい。

体はちょっとガタイが良いなって思う程度。細身とは言い難い。でも太り過ぎとかじゃない。丁度よい感じ。

顔は普通。でも、怒るって感情を知らないのかな? と思ってしまうくらい、いつも笑っている人。いつも微笑んでる人。とても穏やかな人。纏う空気がまったりって感じかな。

目はどちらかといえばタレ目。クシャッと笑うと目じりに深いシワができるのが可愛い。

山下さんはお仕事帰りだから、今はYシャツにノーネクタイ。Yシャツのボタンは上二つが開いている。

黒いスラックスはすごく長い。山下さん、足が長い。それに比例するように足も大きくて、今は黒い靴下でフローリングの上に立っている。

足が大きすぎて、普通のスリッパだとはみ出てしまうんだって。


そんな私の彼氏さん。


一方の私――日下部千夜子(くさかべちやこ)の容姿も至って普通。

量の少ない黒い髪は、後ろでしっぽみたいにシュシュで束ねる程度の長さ。

身長は150cm。体重は秘密。最近、ちょっとだけ太ってしまった事実は山下さんに内緒。

顔は普通。ちょっと唇が人より腫れぼったいくらい。

友達からはのんびり屋だと言われる。


黙々と食器を洗い続けるそんな私の隣で、山下さんも黙々と食器を拭き続ける。

水分を拭き取った食器を、小さな食器棚に片付けてくれる山下さんの手をちょっと横目で盗み見。

すっごく大きな手。手の甲にはぷくっと血管が浮き上がっている。ぽちゃぽちゃな私の手とは似ても似つかない異性の手。


全ての食器を洗い終えた私が、水道の蛇口をキュッとひねる。金属音がこすれる音と同時に、ちょろちょろと出ていた水が流れを止めた。

別に備えてあった手拭用のタオルで手を拭いながら顔を上げると。山下さんも最後の食器を拭き終わって食器棚にしまうところだった。

私が先に洗い物を始めたのに、山下さんはもう追い付いたらしい。

かちゃかちゃっとお椀同士が触れながら、ようやく自分達の定位置に鎮座する。

食器拭き用のタオルを元の場所に戻した山下さんは、私に振り返って微笑んだ。


「お疲れ様でした」

「山下さんこそ、お手伝いありがとうございます」


当たり前のように労いの言葉をかけてくれた山下さんに、私も笑みを返しながらお礼を言う。


「いえいえ。いつも美味しい夕食をありがとうございます」

「お口に合いましたか?」

「もちろんです」


満足気に笑う山下さん。

私も嬉しくなって「お粗末様でした」と改めて伝える。


「何か、飲みますか?」


という穏やかな提案に、私は小さく頷きながら「はい」と答える。


「今日は俺が淹れますよ。何がよいですか?」

「山下さんは何の気分ですか?」

「今日は緑茶の気分です」

「では私もそれでお願いします」

「はい、わかりました」


そんなやりとりを経て、私は木目調の軽いスライドドアの向こう側。リビング兼寝室へと向かう。

八畳の広さがある部屋は、焦げ茶色のラグ。黒色の丸いローテーブル。壁にくっついた低めの黒いパイプベッド。掃出しの窓は淡い緑色のカーテンで覆われている。小さな本棚に陳列した雑誌。壁にはハンガーに掛かった山下さんの背広とネクタイ。その下に山下さんの仕事用鞄。で、構成されている。クローゼットは開けないで。

テレビは置いてない。最近のテレビ番組はうるさいなって印象が強いから。

知りたいニュースや情報は主に新聞とラジオから。お婆ちゃんみたいね、って友達に笑われたことがある。

ベッドの縁に背中を預け、ローテーブルに向かってラグの上に座る。

たぶん、夕食前に山下さんが読んでいた私の雑誌がベッドの上に無造作な形で置いてあったので、私は手を伸ばしてそれを手に取ると、パラパラとめくって視線を落とした。


何ページ目か視線を走らせていた頃、緑茶の香りが鼻を掠めた。


ふと雑誌から視線を上げると、山下さんが小さなトレーにマグカップを二つ乗せてこちらにやってきたのが視界に入る。

私の家には湯呑がない。飲み物を入れるのは必然的にマグカップかグラスになる。

山下さん、今日はホットな気分だったらしく、マグからは熱い湯気が立っている。


「はい、どうぞ」

「ありがとうござます」


私は持っていた雑誌をいったんラグの上に避難させ、私専用の赤いマグを両手で受け取ると、山下さんはそっと手を離す時に一言添えてくれた。


「熱いので、気を付けてくださいね」

「はい」


ほわっと湯気が私の顔にあたった。それだけでも充分熱くてちょっとびっくりする。

ふーっふーっとマグに唇を寄せて息を吹きかけても、湯気は一瞬逃げるだけですぐに戻ってきてしまう。


うーん、ちょっと冷ました方がいいよね?


受け取ったけれどすぐに口を付ける事できなくて、私はマグをローテーブルの上に置いた。


一方の山下さん。


私の隣に少しだけ間を置いて、同じようにベッドに背を預けながらラグの上に並んで座った。少し熱を冷ますために自分のマグをローテーブルの上に置きながら。


膝を抱えるように座る私。その隣で胡坐をかく山下さん。微妙な距離。でも、心地の良い距離。

ちょっとした緊張感も楽しい。わくわくとした高揚感。たぶん、ドキドキって言う方が正しい。でも近づかない。これ以上は何も言わない。


少しずつ。少しずつ。これが私達のペース。


ぼんやりとマグから上がる湯気を眺める。ちらっと横目に見れば、山下さんも同じようにマグを眺めている。


あ、一緒だ。


そう思いながら、またマグを見つめる。


私と山下さんの間に会話はない。


でも、酷い緊張感もない。あるのはくつろぎ。ふと、私はさっきラグの上に置いた雑誌を再び手に取った。抱え込んでいた膝を緩め、太ももにそれを広げて視線を落とす。


隣で山下さんがマグに手を伸ばしたのが何となく視界の端に見えた。ふぅっと長い息を吐いた後、ズッと小さく緑茶をすする音。小さく「あちっ」て。可愛くて思わず口の端が上がる。


コトッと小さくマグがローテーブルに置かれる音。静かな空間に私の雑誌をめくる音が聞こえる。


この距離が好き。


この時間が好き。


私が山下さんとお付き合いする理由はここにある。


彼と出会って四か月。


告白を受けて付き合い始めて三か月。


私達はお互いの時間を共有しながら、まったりと過ごす。流れる時間が二人とも同じだったから。


「少しずつ、恋人になりましょう」と言ってくれた山下さん。「はい」と答えた私。


パラリとめくった雑誌の一ページ。

落ち着きのあるカフェ特集。美味しそうなケーキの写真がどどーんと掲載中。ご飯を食べ終えたばかりなのに、おいしそうと思えるくらい。


あ、ここのカフェ素敵。そう思っていたら、隣からスッと山下さんの人差し指が伸びてきた。


「このカフェ素敵ですね」


そう言ったのは山下さん。指さしたのは、私がいいなって思ったカフェ。


おお、以心伝心だ。


ちょっと嬉しくなって顔を上げると、意外と間近にあった山下さんの顔にドキッとする。すぐに気を取り直して、笑みを浮かべる。


「私も今そう思いました」

「本当ですか? それはすごいですね」

「本当ですね。すごいです」


何がおかしいのかわからないけれど、互いに視線を合わせてクスクス笑う。山下さんは指をひっこめて、じーっとその記事を見つめていた。


「ここから近いですね」


その言葉に私も視線を落とせば、カフェの連絡先がここから歩いて十数分の場所であることが記されていて。


「あ、本当だ。近いですね」


わぁ、知らなかった。


新たな喜びを見つけたように笑うと、隣で私の顔を見た山下さんは顔をほころばせた。


「今度、ご一緒しませんか?」


突然のお誘いに顔を上げると、ちょっとだけ緊張した笑顔を浮かべる山下さんが居た。一瞬、何を言われたのかわからなかったけれど。


「あっ、デート。そういえば、私達、まだデートしたことなかったですね?」


思い出したように私が言えば、山下さんは首を傾げて。


「そうでしたか?」

「そうです。少なくとも、お付き合いを初めてからしたことなかった気がします」


お付き合いする前は何度か誘ってもらいましたけど。と心の中で付け足すと。山下さん、すっごく申し訳なさそうな表情になった。


「……すみません、失念していました」


彼氏失格ですね、とつぶやいた山下さん。ちょっと可愛いと思ってしまった。


「いいえ。大丈夫ですよ。お付き合いしてからは、こうやって私のお部屋で過ごすこと増えましたけど、山下さんと一緒に居るの大好きです」


素直な気持ち。ゆっくりとした口調で伝えると、山下さんはちょっと驚いた様子だったけれど、徐々に頬を赤くして。


「……あ、ありがとうございます」


消え去りそうな声で山下さんが言ってくれた。


「私の方こそ、いつもありがとうございます」


小さくお辞儀をしながら伝えてみれば。山下さんは「こちらこそ」とお辞儀をしてくれる。


ゆるゆると頭を上げた山下さんと視線がぶつかった。ちょっとだけ見つめ合って、同時にプッと吹き出してしまう。


あはっ、可愛い。


きっと言えば拗ねちゃうから言わないけれど。


クスクスッと笑い続ける私に対し、山下さんはただただ照れたように笑う。


ふと、思い出したように笑みを消した山下さん。穏やかな雰囲気は相変わらずだけれど。


「今更なんですけど」

「はい、なんでしょう」

「日下部さんの事を聞いてもよいですか?」


そう言えば、と私も思う。私も山下さんの事知らない。


付き合って三か月。


私達は互いのパーソナルデータを知らない。


私が知っている山下さん。名前。連絡先。あとは緑茶派ってことくらい。

山下さんが知っている私。名前。連絡先。私のアパート。つまりここ。実は紅茶派ってことくらい。


私は山下さんの年齢を知らない。山下さんがどんなお仕事をしているか知らない。たぶんそれは、山下さんも同じ。

知ろうとしないんじゃなくて、知ろうと思っているけれどまったりしちゃうだけ。それで忘れちゃう。ただ、それだけ。


山下さんの質問に、私は頷きながら


「私も山下さんの事を聞いてもいいなら」


とお願いすると。


「もちろんです」


と山下さん。


じゃあ、と前置きをして私が先に尋ねた。


「山下さん、おいくつですか?」


きっと友達が聞いていたら、今更だ! って怒るかも。でも山下さんは怒ることなくふんわり微笑んで。


「32歳です」


と答えてくれる。ちょっとびっくりした表情を浮かべれば、山下さんはちょっと不安な色を浮かべて。


「どう、思われましたか?」


と尋ねてきたものだから。


「ちょっと驚きました」


と素直に答える。もっと若いと思っていた。びっくり。


「日下部さんはおいくつですか?」


同じ質問をしてきた山下さん。ちょっと困った表情を浮かべたのは、事実を知っている私だけ。


「22歳です」


小さな声で伝えると、今度は山下さんが驚いた。


「そんなに年下だったんですね」

「ね、ビックリしました」

「それはビックリします」


けれど、それ以上の嫌悪感はお互いになかったようで、ホッと一安心。よかった。年齢で振られたらどうしようかと思った。


「落ち着きのある22歳ですね」


と山下さんが笑う。たぶん、褒め言葉なんだろうなぁと思いながら、私も今まで言えなかった事を思いきって言ってみる。


「可愛い32歳ですね」


ちょっと驚いた山下さん。でもすぐにぷいっと視線をそらして。


「……それは褒め言葉ですか?」

「はい」

「……この年でそんな事を言われても、嬉しくはないですよ?」


やっぱり拗ねちゃった。


そういうところが可愛いんだってば! なんて、拗ねちゃった山下さんにこれ以上の主張はできなくて。それでもこぼれる笑みを止められないまま「すみません」と謝罪する。


チラリとこちらを向いた山下さん。ポツリと。


「……恥ずかしいです」


前言撤回。やっぱり可愛い。


ケホッとニヤケそうになるのを誤魔化すように咳き込む。それから再び視線を落として雑誌を見る。


「デート、楽しみです」


話題を変えようと試みる。


「そうですね。楽しみです」


と、話題に乗ってくれる山下さん。ホッと心の中で安堵して。もう一度山下さんを見ると。


……あれ? な、なんかものすごーくジーッと見られてる??


「……あの?」


戸惑いがちに声をかけて。山下さんの視線に私の視線が思わず泳ぐ。ちょっと恥ずかしくなって、だんだんと自分の頬が熱くなるのを感じる。


うぅっ……。


限界です。


「な、ななななんですかぁっ!?」


思わず裏返った声。膝を自分に寄せながら、雑誌に顔を埋める。紙の冷たさが熱くなった頬に触れる。ふふっと顔が上げられない私の頭上で山下さんの笑みが聞こえた。


「ほら、日下部さんの方が可愛いです」


あぅ……。


「ま、負けました……」


素直に顔をあげないままバンザイして降参すると、山下さんは「勝ちました」と誇らしげ。


あぅあぅ……。


言葉にならない羞恥で心臓がバクバクし始めた。そぉっと顔を横に向けてチラリと山下さんを見る。山下さんは余裕そうな優しい笑みを浮かべてる。


「ご褒美をください」


突然の山下さん。

たぶん、告白の時以来の山下さん。


ゆっくり顔を上げて「ご褒美?」とオウム返しに尋ねると、山下さんは「勝者へのご褒美です」と説明を加えてくれた。ちょっとだけ考えて。そのすきにちょっとだけ冷静さを取り戻しながら。


「どんなご褒美をご所望ですか?」


静かに希望を聞いてみる。山下さんはちょっとだけ照れたように首を傾げて。


「手を、繋いでください」

「……手を?」

「手を」


山下さんの事だから、きっと無理な事は言わないと思っていたけれど、山下さんらしいご褒美のおねだりで。降参のためにバンザイした山下さん側の手を、おずおずと差し出した。もう片手はもちろん辛くなったから降ろしたけれど。


私が差し出した手を、山下さんの大きな手が包み込む。


ほちゃっとした私の手。ごつごつした山下さんの温かい手が包み込む。指先に心臓があるみたいに、バクバクし始める。


優しさが伝わる。


友達が言ってた言葉を思い出した。男の人は意外と簡単に理性が崩れちゃうって。相手が好きな人ならなおさらの事だって。


でも私は知ってる。それ以上に山下さんは私を大切にしてくれているって。


付き合って三か月。


私は山下さんが生まれて初めての彼氏さん。本当はもっと先に進んでいるものだよって友達が言ってた。でも山下さんは私の気持ちを優先して、ずっと私に触れなかった。


私の緊張が解けるまで。私の隣に山下さんが居ることが普通になるまで。山下さんはずっとずっと我慢してくれていた。


我慢させてごめんなさいって謝ったこともあった。

我慢なんてしていないよって笑ってくれた山下さん。

ただ、傍に居ることがこんなにも嬉しいと微笑んでくれた人。

一緒に過ごす時間が、楽しいと言ってくれた人。


恥ずかしくて、嬉しい。

心がむずむずする。

大切にされているの、ちゃんと知ってる。


ぎゅっと山下さんの手に力がこもる。次の瞬間にはその力が弱まって。

するりと離れそうになった手を、山下さんは離さない。

私の人差し指の腹を撫で、指の谷間に山下さんの指が沈んでいく。

ゆっくり、ゆっくり。私達が過ごした時間のように。

優しく、穏やかに。


掌同士がくっついた。山下さんの大きな手が私の手と恋人繋ぎになった瞬間。気恥ずかしさに苛まれながら、山下さんの手をジッと見つめる。

いつの間にか緊張から息が細切れになってる。

気づかれないよう深呼吸をしながら、恐る恐る山下さんの顔を見ると。


視線が絡み合った瞬間、山下さんは顔をクシャッとさせながら破顔した。


ぅあ……っ。


声にならないほど込み上げてくる感情を、何と呼ぶか知らない。

心拍数が頬の熱を膨張させていく。


「……少しずつ、恋人になりましょう」


告白され時と同じ言葉が耳に届いた。それだけで全身がカッと熱くなる。

精一杯の気持ちで大きく頷くと、山下さんはふふっと笑ってくれた。


「デート。楽しみです」


先ほどした同じ会話。今度は山下さんから。

それを聞いてようやくあっ、と理解する。


そっか、山下さんも照れてるんだ。


私と一緒にドキドキしている。

私だけじゃない――そう思ったら、少しだけ気持ちが落ち着いて。


「はい、楽しみです」


言葉と共に握りしめられた指先にきゅっと力を込める。

ほこほこする気持ちを噛みしめるように。


ぎゅっぎゅっと一定のリズムで指先に力を入れると。

ぎゅっぎゅっと一定のリズムで山下さんの指先が答えてくれた。

ちょっとだけ視線を合わせて、えへへっと笑う。


そっか、これが幸せかぁ。

すっごく納得だぁーって。

本当に? 本当に?

こんな幸せがずーっと続くの? って疑いたくなるくらい。


「デート、いつにしましょうか?」


山下さんの言葉に。


「そうですね、いつにしましょうか?」


私達は手を繋いだままデートの計画を立て始めたのだ。

もしかしたら不定期のシリーズ掲載になるかもしれません。詳細未定。

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