第四話
更新遅くなってすいません><
とりあえず投稿です。どうぞ!
その後急いで帰ったためぎりぎり母さんが怒るということは回避された。
次の日、僕とマーレと二―ルで待ち合わせし、村長さんの家で唯一あるスキル習得の機械を使い手に入れたスキルを習得した。
「ニ―ルはどんなスキルを買ったの?」
「今のところは秘密だ。この戦闘でお互い使うっていうのはどうだ?」
「いいね!やろう!!」
「じゃあレッツゴーだね!」
村の外に出ると広い草原が広がっていて『プ二』らしき水色の塊が所々に存在していた。
「これだけ広いと見晴らしが良くてモンスターも確認しやすいな」
「そうだねー」
とりあえずプ二の近くに寄ってみてどんなモンスターか観察してみる。
「ぷに〜」「ぷに〜ぷに♪」「ぷにに〜」
マカロフ爺さんの言うとおりプ二は水色のゼリーの塊の用なモンスターだった。
しかしドラクエのスライムとは違い頭がとんがっておらず真ん丸な形で、目はつぶらで可愛いモンスターみたいだ。
プ二は僕たちを全然警戒しておらず、優雅に跳ねたり眠ったりしている。なんか攻撃しずらいな…
「じゃあ早速攻撃してみるね!えいやっ!」
先手必勝というかんじにマーレが近くにいたプ二に攻撃した。しかも全然ためらいがない。
バコっ 「ぷにっ!?」
「良い感じ♪もういっちょ!」
バコっ 「ぷにに〜〜」
マーレが二回攻撃した所でプ二が倒れた。死んだとたん割れた水風船のように体液が破裂して飛び散った。うぇ気持ち悪っ!
でもそれを見て僕も冷静になったみたいだ。
「今度は僕が行くよ!せいっ」
ブゥンっ「ぷにっ!?」
僕が木刀を振りプ二に攻撃すると一撃で倒れた。これはレベルの差かな。
プ二の死体…というか体液の水溜りのようなものを見てみると中に白い珠のようなものがあった。触れてみると珠が光り、僕の身体の中へと吸収されていった。
なんだか少し力が湧いてくるような気がする。これが経験値かぁー
珠の他にも何かアイテムが残っていたので鑑定眼をオンにし見てみることにした。
『プ二の体液』 売価 一つ2小銅貨
プ二の体液のなかでも密度の高いところ。主に魔法薬の作成に用いる。
『プ二の核』 売価 一つ3小銅貨
プ二の心臓のようなもの。主に魔法具の作成に用いる。
こんな感じか。しかしプ二みたいなモンスターは解体する手間がないだけ良いかもしれない。気持ち悪いけど……
手に入れたアイテムを亜空間に仕舞うとマーレと手分けして大体20体位のプ二を倒した。おかげでアイテムが結構な数になった。
「そろそろやめる?」
「そうだね!少し飽きちゃった!」
「じゃあそろそろ帰る?」
「………っていうかニ―ルなにしてるのさ」
「プ二と戯れてる」
「……そ…そうか」
良く見ると二―ルはそこらのプ二を枝でつついたり、乗っかったりしていた。無表情でそんなことをするのかかなりシュールな場面だ。
「っていうかつついたりしないで戦ってよもーっ!!」
「武器忘れた。それに僕は戦うために来たわけじゃなくてモンスターを観察するためにきたんだからいいんだよ」
何となく後の言葉は言い訳に聞こえるんだけど…って肝心の武器忘れるなんて神経質に見えてかなり抜けてるのかな…
そんなことを考えていると突然僕たちの周りに小さな穴がいきなり開き、中から素早い何かが飛び出してきた。
「「「「「「「「チュチュチュチュ〜〜〜!!」」」」」」」」
中から飛び出してきたのはとても小さなねずみだ。皆赤い瞳をぎらぎら光らせてこっちを見ていた。
「まずいっザコネズミだ!こいつら集団で行動してるから気をつけろ!ていっ!」
スカッ 「チュ」
僕は一撃をくらわせようと攻撃した。しかしザコネズミが思ったより素早く避けられてしまった。
その後何回攻撃しても中々当たらない。
「くっこいつら早いっ」「こっちも当たらないよう!」
そうしてる内にこっちもどんどん攻撃を受けていき小さな傷が増えてくる。
すると今まで様子をうかがっていた二―ルが魔力を練り始めた。そして
「皆僕の後ろの退避して!」
その叫びに反射的にマーレを抱え込みニ―ルの後ろにスライディングする。
ニ―ルは地面に手をつき呪文を唱える。
「アースグレイヴ!!」
その瞬間、二―ルから扇状に鋭くとがった地面が浮かび上がりザコネズミに突き刺さった。ザコネズミは皆一斉に痙攣したと思うと死んでしまった。
「すごー…」
「一撃で全滅とか…」
「武器は持ってなかったけど攻撃できないとは言ってないよ」
なにそのかっこいい言葉。しかもちょっとドヤ顔がムカつくー
「っていうか結構強力な魔法買ったんだね。高かったんじゃない?」
「うん、160小銅貨かかったよ」
「結構な金額じゃん。よく手持ちがあったなー」
「父さんのへそくり丸ごともってきた」
ぅぉーいΣ( ̄□ ̄lll)
この子コワイよ!?無表情で言ってるよ!(((((( ;゜Д゜)))))ガクガクブルブル
「と、とにかくネズミどもを解体して収集しなきゃな…うん…」
しかし周りがネズミの血やら肉やらでスプラッタ状態だ。これはひどいな…
収集用のナイフで黙々とネズミを解体すること数分、やっと収集を終えることができた。手に入れたアイテムはこんな感じだ。
『ザコネズミの肉』 売価 1小銅貨
ザコネズミの肉。食べれなくはないが肉質は硬く筋が通っていてあまり美味しくない
『ザコネズミのしっぽ』 売価 5小銅貨
ザコネズミのしっぽ。主に装飾品の作成に用いる。
『ザコネズミの皮』 売価 10小銅貨
ザコネズミのしっぽ。主に防具の作成に用いる。
こんな感じで十体位のザコネズミから肉が12個、しっぽが5個、皮が2個出てきた。残念ながら珠はほとんどが傷ついていて得られる経験値が減ったのは言うまでもない。
今回の戦闘で皆レベルアップしたみたいだ。マーレとニ―ルの二人はレベル2へ、僕はレベル4になった。ステータスはこんな感じだ。
名前 ソル・アーヴリング
年齢 5歳
レベル 4
HP 30/30
MP 38/38
体力:13 力:15 素早さ:17 賢さ:25 運:EX
「それにしても…ナイフがネズミの血で汚れちゃったね〜」
「そうだね。ほっておいたら錆びるし…」
「ふふん!そこで僕の覚えた魔法の出番だよっ!」
僕は血で汚れたナイフに手をかざして魔法を叫んだ。
『クリア』
するとナイフが一瞬輝いたと思うと次の瞬間元の綺麗なナイフに戻っていた。
「どう?便利だろ!」
しかし肝心の二人の反応が鈍い。
「なんていうか…地味だな」
ガーン
「あまりかっこよくないねー」
ガガーン
(´・ω・`)ショボーン
二人の言葉で大打撃を受けた僕はへこんでいた。
ほ、本当はニ―ルの用に派手でかっこいい魔法を買いたかったさ!!
しかしそんな見た目よりも便利さのほうが重要だろうと泣く泣く全財産である120小銅貨をはたいて買ったのだ。後悔はしていない(キリッ)
「まぁまぁ…ナイフ綺麗にしてくれてありがとね。」
「そろそろ夕方になるから村に帰るぞ」
マーレの慰めの言葉が胸にしみつつこうして僕の長い一日は終わった。
寒くなってきましたね。
こんな日の休日はこたつに入ってみかんでも食べながら小説を書くにかぎる。
ぐうたらとは私にぴったりの言葉です。
っていうか私の足よ動け!動くんだ!!こたつの誘惑などに負けるなぁー!!