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私を殺したいのは誰ですか? 〜離縁された母と共に伯爵令嬢は辺境で平民暮らししてるのに、初恋の第三王子に求愛されています〜  作者: つーかたかさん


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19  やむを得ず契約(ラインハルトside)

よろしくお願いします。


リサからの緊急連絡はこうだった。

「辺境伯領備蓄倉庫の地下1階にいます。マリーアン様と閉じ込められました。男達もいます。部屋を『封印』されています。地下2階から出火。狭い部屋に5人。熱い上に酸素が持ちません」

オレは震撼した。

マリーアンを失う恐怖。


次いでリサの相棒からも報告が入った。

「マリーアン様とリサが備蓄倉庫の地下に入りました。何故か鍵が掛けられて入れません。辺境伯に連絡します」と現場を離れやがった。


俺のマリーアンが、絶対絶命状態。


『封印』ギフトを持つ者が野放しだ。それしかない!

俺は王宮で両親をとっ捕まえてザステイル家のギフト状態を吐かせた。


マリーアンが死の淵に居る!!


なりふり構わない俺の剣幕に王と王妃の護衛が剣を抜きかけたと後に言われた。 

俺が狂ったと見えたそうだ。


現在、公式にはザステイル伯爵家のギフト『解錠』『封印』を持つのは当主ダリオンと嫡子ウィルバートの2人。


両親はオレの剣幕に慄いた。そしてマリーアンの窮状を知り、吐いた。

先日のオレとマリーアンに伏せた事柄を。


貴族家のギフト継承者は3人まで。

継承者の死亡、もしくはギフトを王家が『収奪』したら近い成人血族者にギフトが顕現する。男子に優先継承。


ダリオン伯爵が若い頃に婚外子をこさえ、ディオンと言う名の男が『解錠』『封印』ギフトを継承していた。こいつは王都騎士団で働いていた。

現在は捕縛済み。


今回のザステイル伯爵家のお家騒動、マリーアンの殺人未遂はコイツも犯人だった。

今回の事で明るみになった、犯人ディオン(37歳)からはギフトを収奪済。今、ディオンは牢にいる。


ダリオン前伯爵は幽閉。

罪状はマリーアンへの殺害依頼。

ダリオン前伯爵はザステイル伯爵家の籍にマリーアンがいては、トーマス(ウィルバートとローズ夫人の子供)の邪魔だと思ったそうだ。

オレが未だにマリーアンに求婚していることを知らなかったらしい。


貴族の裁判は慎重に協議する。

ギフトの『解錠』『封印』はザステイル伯爵家のみが継承する。貴重なギフトだ。

ウィルバートのみでは、ウィルバートに何かあった時に『解錠』が出来なくなる。

ダリオン前伯爵からギフトを『収奪』する事は保留とされた。


ダリオン前伯爵は王家離宮で鍵のない鉄格子の館の中に幽閉された。『解錠』はどんな鍵も開けれるからな。


ダリオン前伯爵が向けた暗殺者はオレが求婚していることを敢えてダリオン前伯爵に言わなかった。


なぜかと言うと、オレの妻の座を貴族令嬢、貴族家が欲していたそうだ。

3つの貴族家がそれぞれ邪魔なマリーアンの暗殺依頼を出していた。

ダリオン前伯爵との依頼と被る。一石二鳥。いや、一殺し4報酬。


ウィルバートはザステイル伯爵家でトーマスと親子関係構築中。

彼はマリーアンに危害を加える動機なし。


ローズ夫人(ウィルバートの再婚相手)もマリーアン殺害依頼を疑われたが、シロ。

我が子トーマスを嫡子にする為、マリーアン殺害の動機があると念入りに調べたが、真っ白なんだそうだ。


貴族家の暗殺依頼が継続中か!

オレのせいかよ!


考えられるのは、ザステイル家の婚外子が他にもいて、そいつがギフトを顕現。


皮肉にもディオンからギフトを『収奪』した事が裏目に出た。

突然ギフトを継承した奴はどんな奴だ?血縁はどうなっている?


わからないが、そいつがザステイル伯爵家の『封印』ギフトでマリーアンを殺そうとしている。


直ぐに辺境伯領、領都ルドルへ行かなければ!

しかし、馬車では間に合うわけもない、、、。


俺は渋っていたアレとの契約をすることにした。

アレ、とは白銀のドラゴンだ。

辺境伯領の魔の森で魔獣狩りの最中、出会った。

王族は極稀にドラゴンと契約する。

王家初代がドラゴンと友達であった事に由来するらしい。ドラゴンに好かれるのだ。


そう言う訳で、魔の森で出会った白銀のドラゴンに、何故か気に入られた。そのドラゴンが契約を申し出てきた。

契約したら王位に近くなる。王はアラル兄こそが相応しい。

オレはいらん。


何よりも。

マリーアンは王子のオレの身分で結婚を渋っているのだ。

ドラゴンと契約などしたら、余計にマリーアンとの結婚が遠のく。

俺は白銀のドラゴンの契約申し出を即座に蹴った。


報告を側近が王都の両親に送ったらしい。

側近と一緒に魔獣狩りをしていたから。いらん報告をしやがって。


後日「アホー!!!」「馬鹿者!」と両親兄弟から怒りの手紙が来た。

オレの自由だろうに。


その日、ドラゴンがオレに押し付けた鱗。

部屋に恭しく置いてある鱗(側近がした)。それを取り出した。

鱗を手に取ると、ソレは変形して笛になった。

迷わす笛を吹いた。

何の音も無い。なんだコレ?


庭に出た。再度笛を吹いた。何もない。

しかし、しばらくしたら北の空からドラゴンが一匹飛来した。


王宮、王城が騒がしくなったが、どうでもいい。


オレの前にドラゴンが降り立った。

「ようやく我と契約する気になったか」

白銀のドラゴンが「ふふん!」と鼻息を吹いた。

エラソーにしやがって。


「契約するから、ルドルまで飛べ!」オレ。

「何だその言い方は!」白銀のドラゴン。


「うるさい!今直ぐルドルへオレを乗せていけ!」オレ。


白銀はプンスカ怒りながらも、オレを乗せルドルへ飛んだ。


後で知ったが、両親は幽閉中のダリオン前伯爵からギフトを『収奪』した。

マリーアンがギフトを継承する可能性にかけたらしい。、、、両親には本当に感謝している。


言い忘れたが、王族のギフトは幾つかある。その一つが『収奪』

貴族家が継承するギフトを奪うものだ。

継承した人物がギフトを犯罪に利用すれば危険だ。


王族のギフト継承は5人まで。

現在は父上、アラル兄、父の弟。


王族は継承儀式をして、受かればギフトを授かるんだと。



ダリオン前伯爵からのギフトを『収奪』した結果。

マリーアンはザステイル家のギフトを継承。

『封印』を『解錠』して生還。


白銀ドラゴンでは間に合わなかったから、本当に良かった。

、、、、オレは格好良くなかった。


ルドルで問答無用の破壊行為をしただけになった。


これはめちゃくちゃ怒られるなー。でもマリーアンのためならどうでもいい。マリーアンがオレの目の前にいることが大切だ。

それに、、、。後でマリーアンと話をしよう。



ルドルでは、突如ドラゴンが街に現れ、領都府の建造物を破壊したので、えらい騒ぎになった。


備蓄倉庫で、やたら煙が出ている。火事だ!と消火しようとしていた。


その備蓄倉庫をドラゴンが破壊。

地下室を掘り出した。

大騒ぎになった。




瓦礫の山を越えて白銀ドラゴンがオレとマリーアンの近くに来た。


マリーアンを抱きしめて無事を実感して感涙していたオレ。そのオレをマリーアンから引き離したリサ。

ドラゴンに乗ってルドルに来たことをマリーアンに伝えた。


白銀ドラゴンが「我に名を与えよ」とか言ってる。

「あー、名前か、白銀でいいだろ」

と言ったら風で吹き飛ばしやがった。転んだじゃないか!なんて奴だ!!


「ラインハルト様!大丈夫ですか!」

と駆け寄ってくれたマリーアンすら、

「ラインハルト様、こんな素敵なドラゴン様に酷いですよ!

まるで光を浴びた雪原みたい、神々しいほどキレイなドラゴン様です!」マリーアン。


「娘、マリーアンと言ったな。よくぞ言った。気に入ったぞ」

褒められて満足そうな白銀。お前雄だろ。マリーアンは俺のだ。近づくな。


「雪、ネージュ、ネージェ、そうね、ネージェルって素敵な響きですよ、どうですか?」マリーアン。


「ふむ、良い。気に入った。そう呼べ」白銀。


「わかったよ!ネージェル!お前の名前はネージェルな!」

オレはヤケクソで言った。

そしたら、ドラゴンと俺が白銀のキラキラした魔法に包まれた。側にいたマリーアンも。


周囲から驚き?の大歓声が上がった。

瓦礫の山を登り、また、瓦礫の隙間にルドルの民が大勢押しかけ、遠巻きに俺達を見ていた。


「我の朋友、ラインハルトとその番マリーアン。お前達の短い生命のある間、我はお前達と共にある、契約は成された。我の名はネージェル。白銀の竜の長なり」

白銀のドラゴン、ネージェルが厳かに宣言した。


ルドルの民から大歓声が湧き上がった。





お読み頂きありがとうございました。


ポイント入れて頂きありがとうございます。

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