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私を殺したいのは誰ですか? 〜離縁された母と共に伯爵令嬢は辺境で平民暮らししてるのに、初恋の第三王子に求愛されています〜  作者: つーかたかさん


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18 オレの最愛唯一至尊(ラインハルトside)

よろしくお願いします。

オレには兄が2人いる。

上の兄アラルは長兄らしい性格なんだろう。

優秀、穏やか、人格者の仮面をキッチリかぶっている。


下の兄ギルヴァも弟思いの優しい兄だ。

マリーアンを取り合うまではな!


マリーアンを取り合う様子を見て、母上は「ドラゴンの血かしら」と言った。

ドラゴンは宝物を巣に隠して誰にも見せず、もしも取られでもしたら激昂し手がつけられなくなるらしい。


オレとギルヴァ兄の2人がマリーアンを婚約者に望んだ。

どちらと婚約するかは、マリーアンの意思に任せると親に決められた。ギルヴァ兄とオレは一旦休戦した。

婚約打診もザステイル伯爵家から色よい返事が来た。


しかしだ。

肝心のマリーアンと会えない。

オレとギルヴァ兄は焦れったくて、ジメジメチクチクケンカ状態。

アラル兄に諌めされつつ一月過ごした。


痺れを切らしたオレとギルヴァ兄はザステイル家を訪った。

長い時間待たされ、結果、伝えられたのは

「一月前からマリーアンとその母ジュリア夫人は行方不明」だ。

どれほど驚き、心配したか!


オレとギルヴァ兄は国中探した。

国境をそれらしき母娘が越えた報告は無い。

2人の特徴は国境警備に伝えた。

絶対に国から出さない。


幸い、マリーアンに渡した懐中時計は魔道具だ。国境を越えようとしたら警報が鳴る。指輪もな。

マリーアンの部屋には残されていなかった。

オレとの思い出の品物を大切に持って行ってくれたらしい。きっとマリーアンもオレのことを思ってくれているはずだ!


あの懐中時計と指輪は王家の宝。「盗まれ」ても持ち主の元に戻る。売ろうとしても磁石の様に持ち主にくっつく。売れない。


しかしそれで安心ではない。

今この時、マリーアンが辛い思いをしていないだろうか?ちゃんと食べて温かいベッドで眠っているだろうか?


マリーアンの行方不明から、オレの時間は止まった。


思い出すのはマリーアンの事ばかり。

笑った顔、怒った顔、泣いた顔。声、しぐさ。


王宮庭園パーティーの日、オレは逃げた。令嬢達が苦手だからた。

庭園の茂みで様子を伺っていた。


そうしていたら、「心地よい何か」が近づいてきた。

フラフラとそちらの茂みに移動した。えも言われぬ芳香がする。

「心地よい何か」は令嬢だった。

令嬢は苦手なのに、惹かれる。

聞こえた可愛らしい声に心臓が飛び跳ねた。


ドキドキを抑えて会話した。

この娘といると、落ち着く。心地よい。、、、幸福を感じる。

何故なんだろう?


触れてわかった。

この娘こそが自分の追い求める至高の存在だと。自分にとっての唯一の宝玉。

魂の片割れ?半身?そんな生やさしいものではない。

見つけたなら、追い求めずにはいられない。その存在を側に置かずに生きていかれない。

唯一にして至尊。


マリーアンを探す事しかしなくなったオレ。


両親とアラル兄から、「マリーアンと再会した時に『カッコよく』なかったら好きになってもらえないぞ」と言われた。


確かにそうだ。成長したマリーアンを守れる人間にならなくては。いつ再会しても良いように。

オレはマリーアン探索の傍ら、勉学に励んだ。剣技を磨いた。体術も訓練した。

オレの全てはマリーアンのために。オレの人生はマリーアンのためのもの。


親しい城の使用人達が挙手してくれた。

「もし、私が夫に離縁されたらどうするか」とシュミレーションを複数出してくれた。


なるほど。マリーアンは母親と共に行動しているはず。マリーアンの在所はジュリア夫人が行く先。離縁された夫人の行動は女性に聞くのが良い。


・実家に帰る

・友人、親戚縁者のツテで仕事や住居を探す

・元夫に会いたくないし噂も聞きたくないから遠くへ行く。その場合、何の関わりも無い新天地へ行く

・読み書き計算は出来るから商会で働く(離縁した従姉妹がそうして生計を立てている)

・領主の仕事の補佐経験と読み書き計算は出来るから、役所系の文官の職に就く

・新しい夫、もしくは恋人がいるならそちらを頼る

・裁縫、刺繍が得意であればその業界にいるかも。(離縁した友人はドレスショップで働き始めデザインもこなし、後にドレスショップを開業した)

等多数の意見をもらえた。


ジュリア夫人の考えを読むんだ!その女性の得意分野で職に就いている可能性が高い。ジュリア夫人について調べた。


子爵家3女。

下位の貴族女性の通う女学校の成績は優秀。学校では裕福な平民とも偏見なく交流。控えめながらも言う時は言う性格。

18歳で卒業後、親の決めた後妻の縁談を嫌い家を出た。

王宮女官に。

ジュリアは直ぐ恋人ができたらしい。恋人の名は不明。

突然ザステイル伯爵家ウィルバートと婚姻。ウィルバートとは同じ年齢。秘密の恋人はウィルバートと思われる。

19歳でマリーアンを出産。

身籠ったため、急いで結婚した形跡あり。周囲も驚いた。


ただ、ウィルバートとジュリア夫人の接点は不明。

当時ウィルバートは高位貴族の通う王立学園を卒業後、領地経営の実地のため他家の領地を廻る専門課程を取っていた。そのため王都にいなかったのだ。


ジュリア夫人は住み込みの王城で働いていた。王宮文官補佐の職員。


ザステイル伯爵家は王国内でも有数の広大な領地持ちの裕福な資産家伯爵家。

嫡子のウィルバートには多くの縁談があった。

ジュリア夫人の子爵家は領地無しの文官子爵家。

ザステイル伯爵家とは社交でも接点なし。

以上が報告書からわかった事だ。


オレは国中の役所役府の文官名簿を調べてもらった。

ジュリア夫人の名前はない。(名はジュリアで年齢の合う人物を探した)

しかし!

行方不明から4年。

平民学校卒業のマリーアン(16歳)保護者ジュリア(35歳)と言うズバリ名簿の報告が上がったのだ!

髪の色、目の色も同じだ!


オレは直ぐに出発しようとした。

母に止められた。

何故だ。俺は行く!マリーアンに会いたい!抱きしめたい!


「今行ったら即振られる未来しかないわよ!」

との言葉でオレは止まった。既に馬車に乗ろうと足をかけている時だ。


母曰く。

今の俺は鼻息荒く、怖い。逃げられる。

女性から見たら、会った途端襲われそうな気配がする。

あなたはマリーアンのストーカー状態。

マリーアンとの再会はカッコよく。思い出を美化するためにも、上品な紳士として登場すべき。


なりふり構わす探しまくったと言うより、水面下で探し続け、今回、仕事で来たら、偶然、マリーアンの名を見つけたとするのが望ましい。

などと言う。そうか??


仕事の体裁を整えるから待てと母に言われた。

ウズウズしたが、女性の気持ちは女性が正しく知っている。

母の言うことを聞けと父上。


辺境伯夫妻にも滞在許可をもらった。視察と勉学の為と銘打って出発。


再会したマリーアンの可愛いことと言ったら!!鼻血を吹きそうだった。


マリーアンは俺の告白に顔を真っ赤にして嬉しそうにして!瞳はウルウル。

感動の再会、婚約間違いなし!


しかし、その可愛らしい口から出た言葉は、拒絶。

聞き間違いか?と思った。


マリーアンの瞳にも表情も仕草にも、オレへの好意があふれ出ているのに??

何か事情があるよな?これは。


オレの側近もマリーアンはオレを好いていると言う。その様にしか見えない、と。


とりあえず。

影にマリーアンを守らせた。

マリーアンの周辺を調べる。

ジュリア夫人に会い、婚約の許可をもらった。



ジュリア夫人によると、マリーアンは出自を気にして、オレの求婚を断っているらしいとわかった。

そんなことか。


ザステイル伯爵家の今の状態を調べた。両親からの報告を待つ。

ギフト関係でややこしくなっている模様。


現在、ザステイル伯爵家はダリオン伯爵が当主。

伯爵とウィルバート(マリーアン父)が対立。


調べているうち、マリーアンが事故に遭い始めた。


オレのせいかもしれない。

長く王都にいない事で、探索されてオレの居場所がバレたかもしれない。

上格の影をマリーアンに付けた。


ザステイル伯爵家のお家騒動を鎮めるため、マリーアンと王都へ。


けれど。

父上と母上がジュリア夫人とザステイル伯爵家の人間それぞれから話を聞いて調べた。

そして決着は、既についていた。


俺達子供は知らなくて良いってさ。俺達は子供かよ!

ややこしい大人の事情が絡んでいて、10年後くらいに話すと父上が言った。


マリーアンは激怒。

当事者なのに知らせてくれない事、事実を隠される事に我慢ならなかったらしい。


婚約をまた断られた。辺境伯領都ルドルへ帰ると言い張るし、同行も断られ、俺は踏んだり蹴ったりだ。


両親から王都に少しの間いろと言われ、仕方なく王宮にいた。

今の政治の状態、抱えている案件。パルド王国とダルムド王国との外交。

魔の森の魔獣の状態。精霊との交信。

王族の仕事の進捗。


それらを嫌嫌こなしていた。


マリーアン不足でおかしくなりそうだ。

そんな時に緊急連絡が入った。



お読み頂きありがとうございました。

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