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私を殺したいのは誰ですか? 〜離縁された母と共に伯爵令嬢は辺境で平民暮らししてるのに、初恋の第三王子に求愛されています〜  作者: つーかたかさん


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16 夢で会えたよ

よろしくお願いします。

朦朧とする意識。息が苦しい。呼吸が出来ない。熱い。


もうすぐ死ぬんだ。

もう会えないんだ。

マリーアンはラインハルトを思い浮かべた。


少年のラインハルト。

初対面では横柄な俺様少年だった。でも素直で可愛かった。私が泣いたらオロオロして、優しい所もあって。突拍子なくて。


領都まで追いかけてきたラインハルト。私を見てとても嬉しそうな顔をした。

キレイになったって言って、顔を赤らめた。

私だって、カッコよくなったラインハルトにまた恋した。


彼を王都に返さなくては、と冷たくした。

何度酷い言葉を言っても好きだと言ってくれたラインハルト。


「ホントは私も好きって、言いたかったの」

夢の中でマリーアンがつぶやいた。


「言って良いのよ」

「言ってやれ」

誰かの声がする。

キレイな女性と、その人に似た若い男の人が見えた。


「マリーアン、幸せになって。大好きよ」

女の人がギュッて抱きしめてくれた。気持ちいい。熱さが消えた。


男の人は泣きそうな顔をしてる。

「マリーアン、会いたかった。辛い思いをさせてすまない。

私がマリーアンの◯◯だ。ジュリアにもすまない。

だが、わかってほしい。私も生きたかった。共に、、、。

マリーアン。ジュリアにも伝えて欲しい。アレックスはただ一人、ジュリアを愛していると。

今のご夫君と幸せにと。

マリーアンとジュリアの幸福を願っている」

男の人が涙を流した。

色気がある。ウィルバートお父様とも似てるかも。


女の人と男の人が私にフワリと何かを授けた。不思議な魔力と魔法が体内に入ったのがわかる。

これは、私の魔力と凄く似ているけれど、種類の違うモノ。


「少し早いけど、受け取って。大切なマリーアン」

これ、、、、父方のギフト??

「生きて想いを伝えろ。でないと、マリーアンの想い人はこの先どうなるか考えてみろ」

男の人が言う。


泣くだろうけと忘れる?ううん。

再会した時に4年ぶりなのに、

「思ったより早く会えた。一生探すつもりだった」

って言ったわ。

ラインハルト様は私を忘れない。忘れないで、悲しんで生きてく。そんなの、させたくない。だめ。

そうじゃない。


朦朧としながら、意識を取り戻す。


生きたい。あの人と、生きたい。同じ時を、同じ空間で、沢山お話して、笑って、お出かけしする。一緒に同じ物を食べて、美味しいね、って笑いあいたい。


楽しい時だけじゃなくて、辛い時は側にいたい。あの人が悲しい思いをするなら、それを分かち合いたい。寄り添いたい。共にいたい。どんな時も。


起きろ、マリーアン!!


膝を立てる。上半身を起き上がらせる。腕に力を入れて、震える腕を伸ばす。

このクソドアノブ!開けー!!


カシャン。

ドアが外に開いた。

へ??

なんで??

新鮮な空気だ!

スーハースーハー!

酸素って大事。身体が楽になっていく。


見えぬけれどもあるんだな。

見えぬものでもあるんだな。

酸素ー!!!!!実感した!


「開きましたね」後ろから声。

「ひいっ。リサー!!」

生きてるよー!!良かったー!


2人して隣の倉庫の酸素をスーハー吸う。何とか生き返った。



「はっ」

でも、この部屋の酸素も尽きたら同じじゃん!

下からの熱気もあるし!


「この部屋も封印されていますね。マリーアン様は開けれるでしょうけど、ドアを空けた途端に煙が来るとやっかいですね。

ドアの外に誰も居ない様ですし。煙が充満して誰も来れないかと。

ドアは開けずにこのまま待ちましょう。鎮火が先か、酸欠が先か、ですね。さっきの部屋より広いから、この部屋なら酸欠になるまで時間はありますよ」

リサ。冷静だな。


「鎮火や助けが来るのは何時になるかな?部屋の酸素は持つかな?仮眠室よりかは広いけど」

マリーアン。

何か忘れてるような。


「あっ、あの男達は?」

マリーアン。


「酸欠で意識不明でヤケドして死にかけてるか、死んでるか、ですねー。」リサ。


「ほっといても良いのかな?」


「介抱したら襲い掛かってきますよ?」リサ。


「そうね。ココも、私達もまだ危険だし」


「運が良ければ助かりますよ。先ほど私達と分割した壁を消しました。酸素は部屋に入っているでしょう」リサ。

「そっかー」


「ところで、私、マリーアン様のラインハルト様への熱い想いに感動しました」

キラキラ笑顔のリサが先程の会話を思い出させた。


「ぎゃー!忘れて!恥ずかしい!」マリーアン。


「ぜひとも生きてラインハルト様にお伝えしなくては」

拳を(大きな)胸に当てて誓うリサ。

「伝えないで!」マリーアン。


「それはそうと、ザステイル伯爵家のギフト『解錠』をマリーアン様も顕現しましたね。ザステイル伯爵家の血を引いている証しですね」にっこりするリサ。


「そうだった!なんで??

それに夢にいたあの人達、見覚えある様な気がする。どこで会ったんだろう?うーん。

、、、お母様の身内かな。ジュリアって呼び捨てしてたから。

あれ?でも、ギフトを受け取って、って言ってて。それで『解錠』出来たってことは、あの人はお父さんなのかな?」マリーアン。


「夢で会った人ですか?ザステイル家の血縁者ではないのですか?」リサ。


「ザステイル家の人?会ったことないと思う、けど、見覚えある。、、、、そうだ!肖像画だ!お祖父様の部屋にあった!子供の頃見たわ。お祖父様のお姉様と、その息子さんだ」マリーアン。


「それだと、ウィルバート様の従兄弟に当たられますね」


「なんで??お母様はその人といけない恋をしつつ、ウィルバートお父様と結婚したってこと??」マリーアン。


「どうでしょう?ジュリア様に聞いてみないことには」

リサが言い終わらないうちに。


ものすごい音が!!

ドカドカドカン!がっしゃん!

ドゴゴゴゴゴー!!地響きが!部屋が揺れる!


リサが瞬時にマリーアンにフワリと魔法をかけた。

マリーアンに落ちる備蓄倉庫の物資が見えない膜に弾かれている。


ドゴーン!ドカーン!ドドドドドーン!


「、、、、地震!!」マリーアン。

「違いますよ」リサ。

「じゃ、工事?」マリーアン。

「違いますよ。助けじゃないですか?」


「助けって、あんな音させて派手に壊したら、ココも被害が!!生き埋めになる!あっ、助けるふりして次の手??また私、殺されそうなの??また危機!いやー!!」マリーアン。


「おそらく違いますね。

封印されてるから容赦なく部屋の周りを破壊して助けようとしていると思いますね」

リサ。いつも冷静だな!





お読み頂きありがとうございました。

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