最終話 葉っぱ連続殺人事件(中編)
今までウワサこそあれ、謎の存在だった半裸のおぢさん。
彼が遂にデンボの前に現れた。
そして語られる驚愕の真実!!
それぞれ無関係と思われていた「思いもよらない事件」の目的とは?
また、その裏に隠された恐ろしい計画とは?!
〈思いも寄らないシリーズ まさかのシリアス展開!!〉
半裸のおぢさんは語り始めた
遥かな未来の『とある時代』その時代の人々は進み過ぎた科学力に甘え、
楽をし過ぎた為に筋力は衰え、骨は脆くなり生命体として弱くなり過ぎてしまった。
科学力でなんとかしようと、衰えた手足の代わりに「髪の毛」を自在に動かせる薬を考えた。
しかし、あの時代には原料が無いので原料を求めてこの時代に来たのだ!
そして新薬会社を立ち上げ、「特殊パーマ液」がようやく完成し
量産に入ろうという矢先に 実験施設と製造プラントが破壊されてしまった。
そして、製造法を記録したメモリーも壊されてしまった。
あれは我々にとって大きな損失だった。
施設では無い、時間がだ!
我々がこの時代に留まれる時間は限られているのだ。
デンボ(私の寝相の悪さは関係無かったのか・・・)
*実験施設を壊したのはデンボの寝相の悪さが原因と思われ・・・
半裸のおぢさんの話はつづく
仕方なく、別の策を講じた。そうキミのいう
「愚民化計画」だ。
アレは領王の為では無い、未来の人々の手足として働かせる為に
この時代の人間を奴隷として連れ去る計画だったのだ。
しかし、何故かそれも失敗した。
毒ガス発生の原因を調べるうちに妨害者、つまり君の存在に気付いた。
しかし、下等な原住民に我々を止める事など出来るはずも無いし
時間も無いので放っておいたのだ。
時間の限られている我々は焦った、そして次にグランシスキツネに目を付けた。
あの毛先の「チクチク」と「程よい毒」の刺激が人体を活性化させるのだ。
密猟者からグランシスキツネを入手してクローンを大量に作った。
しかし、人体を活性化出来ても、元々弱っている未来の人々の体では
大きな効果は期待できないと判った。
我々は、またしても計画を中止しなければならなかった。
そして多量に作ってしまったグランシスキツネのクローンは
全て毛皮にして売った。
まぁ、それである程度は失敗の補填が出来たがね。
最終的に我々は気付いたのだ。何もワザワザ苦労して策を講じなくても
目の前に高い骨密度と、筋力を持ったサンプルが沢山あるではないか!とね(笑)
それで、この時代 全ての人間の骨密度が高いのか確認する為に
『空飛ぶマント』を売り出したのだ!
結果は素晴らしかった♪ 飛べた人間は皆無!一人も飛べなかったのだ!
クレームの嵐だったよ。 つまりは全員骨密度が高いといえる。
しかも死者が出ていない(笑)
もっとも、一人きりで試して死んだとしたら、クレームを付けてみようもないのだがね(笑)
そして我々はクレームの連絡をくれた人を訪ねては、お詫びをしながら
言葉巧みに相手のDNAをサンプリングした。
そのDNAを未来人のDNAに組み込めば、我々の任務は達成される。
私達は喜々として、DNAを集めて回ったよ(笑)
そして遂に見つけた・・・、未来の人々に最適なDNAを♪
半裸のおぢさんは顏を醜く歪ませ、いやらしい笑みを浮かべた。
(つづく)