第五話 麦わら帽子連続殺人事件(後編)
異常な湿度に包まれる領都
その時、立ち上がった 超巨大人型除湿機『シッケ9(ナイン)』
もの凄い勢いで除湿していく『シッケ9(ナイン)』
デンボ『よし、このまま一気に除湿だ!』
メンバー『おー!!』
その時!
『そこまでだ!シッケ9(ナイン)!』
謎の声と共に
突然、巨大なロボットが現れた!
謎の声『そこまでだ!シッケ9(ナイン)!』
突然、巨大なロボットが現れた!
メンバー『あっ、あれは!』
謎の声『これこそ我が社が開発した超加湿マシーン!湿潤雷だ!!』
デンボ『今「我が社」って言った?』
メンバー1『言いましたね』
メンバー2『言いよったね』
メンバー3『言いましたわ』
メンバー4、5、6、7『言った、言った』
メンバー8『と言う事は、加湿器メーカーの・・・』
謎の声『バレてしまっては仕方ない、超~湿ストーム!!』
超湿度の竜巻がシッケ9を襲う!
ぐるぐるぐるぐる~
メンバー1『うわー!まるで洗濯機の中に入れられたようだ!』
メンバー3『大変!湿気で真空管がショートしてるわ!』
メンバー2『こっちは配線に緑青が浮き始めたで!!』
メンバー4,5,6,7,8『うわー!!』
説明しよう、シッケ9(ナイン)は最先端の科学技術を詰め込んだ
超巨大人型除湿機だ!
だから真空管も沢山使っている。みんなも知っている通り真空管は
温まって初めて能力を発揮する。結露により温度が下がれば、能力も下がる。
完全にショートしたらシッケ9(ナイン)は止まってしまう!
がんばれシッケ9!負けるなシッケ9!
ちなみに『鉄腕ア〇ム』も真空管を使っているぞ。
そうそう、緑青とは銅が酸化した時に出来る青緑の錆のようなモノだ。
デンボ『くっ、負けるものか! 瞬乾!バァーニィン!!』
ドドーン!!
謎の声『うわー! 一撃で、一撃で超湿ストームを破るとは・・・奴等め、何て除湿機を作ったんだ』
デンボ『超除湿タ・ツ・マ・キー!!』
謎の声『ひぃ、原理は解らんが身動きが取れないぃ~ ま、まさか、この後』
デンボ『超除湿スピーン!!』
謎の声『やっぱりぃ~』
説明しよう、シッケ9(ナイン)の必殺技『超除湿スピン』は超強力で、
プロ野球選手のホームラン756本分の威力があるぞ!
チュドドーン!!!
湿潤雷は爆散した。
デンボ&メンバー『やったー!』
メンバー3『ちょっと待って! おかしいわ、また湿度が上がり始めたわ』
メンバー2『何でや! 加湿ロボは、いてもーたやないかい』
メンバー1『とにかく除湿だ!!』
デンボ『出力最大!!』
メンバー『うぉーー!!』
しかしジリジリと湿度は上がっていく。
メンバー3『もう限界だわ!』
メンバー1『あきらめるな!』
パリン、パリパリン! 次々と真空管が破裂していく。
ヴーーーン・・・・・
シッケ9(ナイン)は急速に力を失い、その動きを止めた・・・。
阻止する者の居なくなった今、グランシスを重苦しい湿気が覆っていった。
(つづく)