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第三話 ファー連続殺人事件

 お気に入りの毛皮に満悦のデンボ。

しかし一つの問題に直面する。毛皮の毛先が尋常ではなくチクチクするのである。

不審に思い毛先の成分を分析すると絶滅危惧種のグランシスキツネの毒だと発覚する。

「これは密猟品だ!」毒に朦朧としながら密猟者を探し出す決意をするデンボ。

しかし、そこで思いも寄らない事件に発展するのであった。

芋づる式に次々と密猟者達を探し出していくデンボ!(チクチク)


しかし、肝心の「グランシスキツネ」を密猟した犯人は中々見つからない・・・(チクチク)

そして遂に密猟者のボス「シゲル」にたどり着くデンボ!(チクチク)


対して「確かにグランシスキツネは扱っていますよ」と、開き直るシゲル。(チクチク)

怒りに震えるデンボにシゲルは静かに語りだす・・・(チクチク)


「しかし、そのファーを1つ作るのに何匹のグランシスキツネが必要だと思いますぅ?」(チクチク)

「ましてや商売、しかも あなたの様な若い人でも買える値段を付けるとなると大量生産が必要になる」

(チクチク)

「そんなに大量のグランシスキツネが居ると思いますか?」(チクチク)

「大体、手間を掛けてリスクの高い薄利多売より、一匹を金持ちの愛好家に売った方が効率がイイんですぅ~」(チクチク)

「お解り頂けましたか?お嬢さ・・」

バキッ!ボコッ!ゴキッ!


デンボの鉄拳が唸った!(チクチク)


デンボ「話が長いんだよ!このガングロ野郎!!」(チクチク)

デンボ「結論を言え!結論を!」(チクチク)

シゲル「わ、私はファーを作っていないですぅ~」

デンボ「じゃあ、誰にグランシスキツネを売ったぁ!」(チクチク)

シゲル「は、半裸のおぢさんですぅ~」

デンボ「おう!!嘘つくな!そんなヤツいるか!」(チクチク)

シゲル「ホントですぅ~」

デンボ「ア"ー その「すぅ~」にイライラする!」(チクチク)

バキッ!ボコッ!ゴキッ!

シゲル「・・・」


へんじがない ただの「しかばね」のようだ


結局、真相は判らなかったが、密猟団を壊滅できた事に満足するデンボであった。

後日、グランシス各地の山中で、獣に襲われた様な無残な密猟者の遺体が多数見つかった。

地元の住人は『山の神の祟り』だと言うが、何に襲われたのかは『謎』であった。

勿論、自分のやった事が「謎の事件」になっているとは夢にも思っていないデンボであった。

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