第1章-6
スキルには有用なものもあれば
当然そうでないものも存在する
有用なスキルだと例えば
相手が嘘をついているのか本当のことを言っているのか分かるスキルもあるらしい
しかし嘘と本当と言っても
文脈中に嘘と本当が混ざり合っていることも当然あるし
白黒はっきりしない事柄もある
これらは熟練度、経験と言ったものでより細かく分かるようになるらしい
が
何も、スキルを使わなくても相手の言ってることが嘘か本当かなんて
絶対に分からないと言うこともない
付き合いが長ければ
ああ、今こいつ嘘ついてるなとか
こいつの言ってることは信用できるなとか
そうでなくても置かれている状況から辻褄が合わないだとか
周りが別の証言をしているだとか
つまりはスキルが確実性を持っていると言うだけで
嘘か本当かを見分ける唯一の手段と言うわけでもない
なのでやっかみとして
「別にスキルじゃなくてもいいだろ」
と揶揄されることもあるだろう
しかし周りの証言やら状況証拠がない場合は
これほど有用なスキルもない
また、口を噤んでしまえば噓も本当も見分けられない
兎に角そのスキル持ちの前では喋らなければいい
そういった抜け道もありそうなものだが
やはり熟練度や経験によって
相手の微細な反応で見分けることも可能になるとか・・・
これはスキルの詳細を明かしているものではないので
本当にそうなのかどうかは本人にしか知りようもないことではあるが
故意的に伝えられた噂なのか
勝手に広まった噂なのか
しかしながら追いつめられる側には確実に精神的負荷はかかることになるだろう




