表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺のスキルが使えない  作者: めん
第2章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

50/50

第2章-16

父とウェスタイロンと3人でなんとなく目に付いたお店に入った

客入りは悪くなさそうだが

満席と言う訳でもない

賑わっているがうるさい訳でもない

ちょうどいい塩梅のお店に並ぶことなく入れた


我々が住むこのナインズ大陸はご飯が安いのに基本的にどこでも美味しいことで有名だが

元々この地に住む人間達にとっては贅沢なことに当たり前になっているので

行列店には進んで並びたがらない傾向はある

いい意味でも悪い意味でも拘りがないのが特徴かもしれない


なので

余程のお勧めがない限りは「どこでもいい」となる

そして外れは殆どない

だからと言って大当たりばかりかと言われるとそんなことはないが


このお店も入りやすそうだったし

雰囲気も良さそうだったから入った程度だったが


目を引いたのは料理よりも

給仕していた店員だった


青色の髪は肩辺りまでの長さで

瞳は黒いが澄んでいるように見える

元気はつらつと言う訳ではないが、お客さんが聞こえやすそうな通る声をしている

動きも機敏で華麗に見えるし

料理を運び、食卓に皿を置く際にはほんの少しだけ微笑んで「ごゆっくり」

と声をかけていた、その姿に俺は不覚にも見惚れてしまっていた


歳は同じくらいだろうか

あまり見過ぎていてもと思って、他の店員さんに案内された食卓につき

座ったところで目の前に座ったウェスタイロンと同じように目が合った


こいつ・・・

俺と同じでまさかあの娘を見てたのか?



お互いが相手を観察している


若干牽制にも似たような

眉間に少ししわを寄せて相手に対して不快感が出ている

お互いに・・・


多分だけど2人ともが理解した


こいつは敵だ



「お前たち仲がいいな!」

そう言って大声で笑っているのは父だ

四角い食卓を挟んで向かい合う様に俺とウェスタイロンが座り

父は俺の右、ウェスタイロンから見て左に座っている

俺達のことがよく見えていたようだ


「クロス、少し母さんに似ていて綺麗な顔してるな!負けるなよ~」

そう言ってからかってくる

鬱陶しいことこの上ない


第一あの子には既に相手がいるかもしれないし

俺もちょっと見惚れ、てはしまったけど

まだ好きなわけでもない、し、多分


けど仮に相手が居なかったとして

こいつに取られるのだけは癪だ


勝つかどうかはさておいても、負けるのだけは勘弁だな


先程よりもお互いを見る目が険しくなっている

無言で睨み合っていると渦中の女の子が注文を取りに来た

「ご注文お決まりでしょうか?」

二人が同時に店員さんの方へ振り向く

間近で見るとより可愛く見えた

慌ててお品書きを見てどれにしようか選ぼうとしていると父が

「俺は本日のおすすめ定食を大盛で!」

と早々に決めてしまうので俺も慌てて

「同じものをもう一つ!」と指を1本立てて店員さんを見た

目が合ってすぐに逸らしてしまう

か、かっこ悪い・・・

ウェスタイロンも

「こちらにも同じものを!」と慌てて注文している

俺を見ていた分だけ少し余裕があったのか

店員さんに若干引きつりつつも笑顔で注文していた


くそ


店員さんは伝票の方を見たまま

「かしこまりました。少々お待ちください」

そう言って華麗にスタスタ厨房の方へ行ってしまった


固まる2人

情けない


ウェスタイロンは男の俺から見ても整った顔つきをしている

髪は金髪

本人から見て左側の前髪を後方に上げていてよく整えている

瞳は緑がかっていてやや釣り目

色白で女受けは相当良さそうだ

おまけに大手組織の跡取り息子と来た


まだこいつの能力等はほとんど知らないが

優秀だった場合はかなり厄介な敵になるかもしれない


学業に専念

もしかしたら出来ないかも・・・

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ