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俺のスキルが使えない  作者: めん
第2章

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第2章-9

リアは人の夢の中で自由に話したり動いたりすることが出来る

それは例えば日中出来ない勉強だったり、感覚の刺激、経験

そう言ったものを上手く補うことも出来そうだということだ

【夢見】のスキルが分かった時には相当に不利な人生になってしまうかも知れないと心配したが

逆に出来ることの多さからは優位になったと言っても過言ではない


更に言えば双子のソラから感覚の共有も出来る

リアがソラを自由に動かすなどは出来ないが、そこは双子

例えばリアがこう行きたいな、こうしてみたいなとか思ったことは

ソラも大概が同じように思っているみたいで

ほとんど不便は感じないと言うこと


もっと成長して個性が出てくれば差異も大きくなってくるかもしれないが

その時には【夢見】のスキルの熟練度も上がって

もしかしたら四六時中眠ってなくてもよくなってくるかも知れないからな


後は実際の運動能力だけが課題か


そんなことを起きてから考えていた

起き上がってから自分の状態を確認すると

流石に今までとは違うことを実感する


まず、起きてすぐの頭のぼんやり感がない

これは脳の休息にはなってなさそうだ・・・

もしかした毎日は流石に辛いかもな

苦笑いが漏れる


そして身体の方はと言うと

特に悪いようには感じない

いつもと大して違わないかもしれないが

これも続けてみないと正確なことは分からないだろう


寝ている間にリアの足りない経験や学習を誰かが担う必要はあるだろうが

誰か一人にその役目を集中させるのも問題がありそうだ

夢の中でも時間を使えると言うのは色々と優位性がありそうなものだが

良いことだけでもないはずだ

この辺も含めてあとでみんなに話しておこう


かと言って流石に全く寝た感がない訳でもない

実際は寝ているわけだ

夢を見ているときは眠ってないのと一緒ってわけでもないんだからな

寝たと思ったら次の瞬間には目が覚めたような

会心の睡眠

これ以上ない熟睡とかでなければ憶えていないだけで

夢は一夜で睡眠周期によって数回見るらしいし


リアに振り回されて夢の中で全力で遊んだりしなければ

然程問題はないかもしれない


要検証だな



ラザさんには朝食後に伝えておいた

テージさんも父ロヴィオも仕事に出ているので伝えるのは後で良いだろう

ラザさんはすでに安心しきった顔をしている

「ありがとね!クロス君。リアもクロス君のとこに真っ先に行くわ、私たちの所には一切来ないわ、流石ね。」

ちょっと溜息交じりに微笑しながらそんなことを言っていた

「でもクロス君は大変じゃない?朝起きた時に逆に疲れてなかったの?」

やはり気遣いも出来れば頭の回転も速い人だ

自分が体験してなくてもそこまで想像がつくとは

何回か俺が体験してみてから予想を交えて改めて話そうと思っていたが

ラザさんには正直に言っておいた方が良さそうだ

「大丈夫、だと思う。何日も続けてみたら、もしかしたら疲れが溜まっていくのかもしれないけど、今日は起きてから体調が悪かったりは全然ないんだ。むしろ寝ている間も色んなことが出来ると思うと得した気分だよ」

そう言って負担についてはまだ分からないが、優位性についても話しておいた

なら良いけど、と呟いて

「クロス君は一人で無理するところがあるんだから、早めに私たちにも必ず言うのよ?それは約束して。私も夢の中でリアに会いたいんだから。独り占めしないで」

冗談も交えてそんなことを言ってくる

ラザさんに話すと何も面倒がなくて楽だな

改めてそう感じた

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