表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺のスキルが使えない  作者: めん
第2章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

38/47

第2章-4

俺がパーティの時に3人の大人達から感じていた違和感は勘違いではなかったようだ


テージさんのスキルは自分の周囲から水蒸気を集めて水に変えてしまうが

多くの場合は人体や環境にとって悪い影響をもたらしやすい

当然、物は使いようと言うか

スキルも扱い次第で良い様にも悪い様にも出来るし

熟練度次第で周囲への影響を限りなく小さくすることも出来るだろうが


スキルを授かったばかりの子供となればそうはいかない

スキルがもたらす影響がまだ子供であれば小さいだろうが、暴発の可能性もあるだろうしな


テージさんのスキルが多くの人から『厄介系』だと思われれば

子供も厄介なスキルを授かるのではないかと思われる

そして5歳という一般的に非常に早い段階で信託を授かったとなれば

より影響が大きい物になるのではないかと危惧(きぐ)されてしまう



俺の周囲から皆が離れていったのもきっとこれが大きいのだろう


元々かなり期待が大きかった

それは周囲の人間達が俺のスキルが周りに好影響を大きくもたらしてくれるという予想が立っていたからだ

単純に恩恵に(あずか)りたかった

だから良くしてくれた


だが結果的によく分からないスキルを授かったように周囲の大人達には映った


分からないことには不信感が出るものだ

リスクを取って離れた

それだけのことだった


結果的に見れば母は消えたし


俺のスキルが啓示によって開示されたあと

両親の顔が絶望の色で染まっていたのはそういうことだったのだ


しっかりと悪影響が出てしまった


特大のが


今ではもうある程度時間が経って、父も心の整理がついたかもしれないが

家族に対して(わざわい)をもたらしてしまった俺のスキルに

もとい

俺に対しての恨みは一切ないのだろうか?


そういう考えがどうしても頭の中から離れない


父の話は続いている

既にある程度理解している様な内容の例え話がやや長かったので

そっちのけで自分の考えに(ふけ)ってしまったが

今はやっぱり父の話に集中するべきだな

そう思ってもう一度耳を傾けた



「テージさんは7歳で、ラザさんは6歳で信託を受けたみたいだから2人とも結構早い方だな。リアとソラはそれよりも早く授かっているから余計にな。ラザさんは周囲には基本的に悪影響はないんだが、有用なスキルのせいで対人関係を崩しやすいのが悩みだと言ってた。遺伝は絶対じゃないんだが、傾向が似ることが多くてな。大人たちはそれが分かっているから心の底から喜べなかったんだ。」


ふと気になったので聞いてみた

「信託を授かるのが早い子供は、どれくらい珍しいの?」

「そうだな、父さんが学び舎で聞いた話では9歳がほとんどで、8歳が10人に3人、7歳が10人に1人、6歳が100人に1人、5歳は父さんの学び舎基準だが1年の間に1人いるかいないか程度らしいぞ」


5歳で信託を授かるのは相当珍しいようだ

だとすると双子がどちらも5歳で授かるのは、何なら史上初くらいに珍しいのでは?

「じゃあリアとソラは凄いよね」

「ああ、だから逆に心配でな」


明日になれば啓示によってスキルが判明する

俺のようなことにはならないから周囲への影響度合いもはっきりするだろう


約5年の間だがずっと面倒見て来た大切な妹、弟分だ

厄介なことにはならないでほしい

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ