第1章-28
落ち葉の時と同じように石ころに集中して
スキルの発動を試みる
イメージは心の中で手を叩くようにして
やはり音もなく消えた
残ったのは地面に置かれていた跡だけだ
父が
「今度はどうだ?」
と先程までよりは心配の色が薄く、単純に結果が気になっている口調で聞いて来た
「さっきよりも少しだけ疲れるかも」
父は『そうか』と相槌をして
「やっぱり重さも関係あるみたいだな」
やはりと言った顔をしている
「父さんも木を切るときに、細い時よりは太い時の方が時間がかかるし、柔らかい木より硬い木の方が時間がかかるんだ。だからクロスも消すものの大きさとか、例えばその物の価値みたいなものによって疲れ方が違ってくるだろうな」
俺の様子を見ながらではあるが
父はもう少し検証を続けてくれるようだ
「今度はもう少し同じ大きさの物で、違う重たさのもので比べてみようか」
そう言って持ってきたのは大きめの石と、同じくらいの大きさの木材だ
石は俺が腰かけて丁度良いくらいの大きさで重量はかなりありそうだ
一方で木材はと言うと見た目よりかなり軽そうに父は運んできた
「この木は硬さは結構あるんだがかなり軽い木なんだ。湿気を吸いやすいから家とかを建てる時にはあまり向かなくてな。それに長い間重い物を支えるのにも向かない、少しずつ凹んでいくような木なんだ。だが瞬間的には結構硬いぞ。」
父は片手で軽く上に放り投げては受け止めてを数回繰り返すようにして如何に軽いかを見せてくれた
角は尖っているし、硬いらしいのでそれなりに危ないようだが
先程と同じように地面に置き
まずは木材の方から消してみる
これまたそこそこな大きさだったがやはり音もなく消えた
そしてさっきまでとは違って明らかな疲労を感じる
座りたくなる程度にはきつい
父がすぐに異変に気付き
「大丈夫か?クロス」
と心配そうに聞いてくる
俺は
「大丈夫だけどさっきよりずっと疲れる。ちょっと座りたいくらい」
と言ってそのまま地面に座りこんだ
父は
「キツイだろうけど、今スキルを使えるか確認できるか?」
と聞いてきた
これが確認したかったのだろう
俺は今までやって来た確認程度
何も意識しないでスキルを発動しようとすると




