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俺のスキルが使えない  作者: めん
第1章

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26/50

第1章-26

テージさん一家の新居はまだ完成していない

仮住まいのようにして我が家に滞在してもらうことにしたのだが

基本的に俺は暇なので

リア&ソラの子守を買って出た


ラザさんはどっちにしろ頻繁に2人の授乳で戻ってくるのだが

合間に少しでもと、新居の建築を色々と手伝っているようだ


0歳児の双子がいる母までが力仕事に駆り出されるのは少しだけ理由がある

村の大工は勿論いるのだが

作業員が足りないらしい

やはり俺達のお隣さんだと言うのがまず大きいのと

テージさん一家についても詳しくは知らないようだが憶測が飛び交っていて

あまりお近付きにはなりたくない者が多いようだ


そういう訳でロヴィオもテージさんもラザさんも

出来ることは自分たちでやるしかない状況である


しかし父にかかれば材木の切り出しは訳ない

(かんな)(のみ)を使った作業も高い技術でこなす

どうやら色んなところでやらされていたこともあったようで

接合技術や理論等はイマイチわかってないが

木材の手刻(てきざ)みは美しい程に速く精密に加工出来る


大工が墨を打って指示を出し

父が注文通りに加工する

組み上げはどうにも時間がかかってしまうし

人員も必要だったが

父の作業が速過ぎて、工期は大幅に短縮されたようだった


一方俺はと言うと

双子の子守を買って出たものの出来ることは殆どない

まだようやく寝返りが出来るようになった程度なので

うつ伏せになって窒息しないかとか

転がり過ぎて危なくなったりしないか見ておく程度で

基本ほとんどの時間を寝ているので

起きて泣いたなら急いでラザさんを呼びに行く


そんな感じの子守

と言うか見張り?


付きっ切りである必要はないので

目の届く範囲であれば傍から離れても問題ない


しかし暇である

安全に抱っこできるほどの筋力はまだないし

2人ともなれば尚更無理だ


こんな時にスキルの練習が出来ればなと

双子に背を向けて座った状態で軽くスキルの発動を確認してみると



お?



これは久々に発動の感覚が戻ったか?


一応念のためにもう一度

双子に万が一があってはいけないので別の部屋に異動し

何も意識に入れないでスキルの発動を試みる


やはり何かしらの変化は起きないが

発動する感覚だけは戻ったようだった


俺のスキルが使えなくなってから半年以上が経過していた

これでどうやらスキルの代償には時間

もしくはそれに代替する、例えば俺自身が気絶したように、何か自分自身の消費出来るものが必要なことは分かった

つまりほぼ何かしらの影響も与えないような

さっきからやっている確認程度のスキル発動であればほぼ代償なしに

しかし人ひとりを消してしまうような大事(おおごと)になるようなスキル発動であれば

(しばら)くの間使えなくなるほどの代償を必要とするらしい


これはさっそく父に報告しなければ


しばらくして返ってきた父に早速、スキルが使えるようになったことを話した

既に日が暮れていたのだが

明日は父が仕事に出るのでまとまった時間が取れない

しかしスキルについては早めに検証したいと言うことで、夕食の後に出来る範囲で試すことになった


因みにお隣さんの建築状況だが

父のやれる仕事はほぼ終わっていて

後は組み上げやら調整やらと言った感じらしいので

数日前から父は仕事に戻っている

仕事が無い日は手伝うようだ

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