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俺のスキルが使えない  作者: めん
第1章

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25/48

第1章-25

テージさんとラザさんからは

俺達親子に対して全てを包み隠さず話したいと言う気概を感じた

その上で迷惑そうである様子ならもう少し離れた所を検討するつもりだったらしい


しかし俺も父さんもご近所さんは正直言って大歓迎

更にテージさんのスキルを聞いて

俺も父さんもすぐにいい考えが浮かんでいた


父の切り出した木は乾燥が必要で

テージさんは乾燥させることが得意と来た


これはまた役に立ち過ぎる


ただまあ

切り出している木自体は豊富にあり

保管している場所も十分に広い

今すぐ必要になるほど需要に対して供給が追い付いていないと言う訳でもないので

テージさんにどんどん働いてもらう必要性はないのだが


この家族を安心させて

ご近所としてこちらとしてもここに住んで欲しいですって理由を付けるには非常に効果的だ


父はテージさん達に自分のスキルと仕事を説明し

2人に納得してもらった上で是非ご近所様として末永くよろしくお願いしたいと伝えていた


2人はとても安心した様子で喜んでくれていたが

包み隠さず境遇を話してくれたことに対して

こちらも現在の状況を話さないでいられるほど

父は身勝手な性格をしていない

俺も父を見てしっかりと頷いた


(俺のスキルについて話した方が良いよね)


ロヴィオは

「俺の妻、そして息子のクロスの母であるミナなんですが、今現在消息不明なんです。生きていない確率が高いです。そしてそれはクロスの発現したスキルが理由になっているかもしれません。」

そう言ってこれまでのことを全て話した


テージさんラザさんはその話を聞いて

驚きはしていたようだが

嫌悪感というか、忌避感やら不安感みたいなものは表情に見て取れなかった

どちらかと言うと心配

そして少し同じような境遇に対しての共感の方が強く出ていた


テージさんは

「クロス君のスキルがどういったものかまだ分かりませんが、スキルはやはり使いようです。不便なものでも上手く生きていく方法はありますよ。そして今後間違えなければ良いだけです。我々もそうでした。だからクロス君、大丈夫だよ。」

そう言って俺の方へ向いてニッコリ笑ってくれた

ラザさんも俺に笑顔を向けてくれている


この2人は良い人だ

良い隣人に慣れるに違いない


俺も父もそう確信した

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