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俺のスキルが使えない  作者: めん
第1章

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24/49

第1章-24

ラザさんは体温のストックが出来る

例えば気温の高い日はどうしても身体が火照ってしまう

平均体温を36度としたときに

日に照らされ続けていれば体温は上昇する

運動すれば尚体温は上がっていくが

そんな時に上がった体温をストックできる

38度まで体温が上がっていれば2度分をストックして36度に下げられる

ストックした2度を今度は寒い日などに持ってくると下がっていた体温を温めることが出来る

簡単に言えばこんな感じにえげつない程有用なスキルだ


そしてこのストックした体温は他の人間にも割り当てることが出来る

自分の体温を他の人へ

また他の人から、その他の人へ

当然、他の人から自分へも可能だ


しかしストックした熱はどうなっているのか?

実はスキルを使っている本人の集中力等で維持管理されていて

人間の集中力なんて完璧ではないので”漏れ”が発生する

なので例えば夏に2度をストックしておいて冬までその2度を維持できるかというとかなり難しい

手に掬った水を運ぶようなイメージをしてもらえると分かりやすいだろうか

そこまで漏れやすいものではないが・・・


更にストックできる限界もある

たき火の炎が大体700度前後らしいが

それをそのままストック出来るわけではないし

基本的には人体から人体への移行、譲渡のスキルらしい


加えて

”冷”を保管できるわけではない

涼むことは難しいが

熱を奪うことは出来るので結果的に冷やすことは出来るみたいだ



聞いているだけではどうにも有用でしかないスキルのようだが

ここまで有用だと

他者からの頼みが頻発する


子供の熱が下がらないから下げてくれ

今日は暑すぎるから体温を下げてくれ、また寒くなったら返してくれ


簡単に理不尽を言ってくる者が増えてしまう


最初の頃は

それくらいお安い御用ですよと引き受けたりもしていたようだが

勿論のことストックできる許容量があり無限ではない


それに例えば

子供の発熱は病原菌と身体が懸命に戦っている証だ

それを奪っては活動エネルギーが減り、病原菌を撃退出来なくなったりする

重症化してしまってもラザさんの責任ではないのだが


あんたが熱を奪うことの危険性を言ってくれればこんなことにならなかったのに

なんて言われたこともある


誰しもが知識を当然に持っているわけではない

知らないで、良かれと思ってやったことが悪くなってしまうことだったなんて

ありふれた話なのだ

だから許されると言う訳ではないが

責めるのもおかしい


だからラザさんは段々と断るようになっていった

しかし

あそこの家にはやったらしいじゃないか

とか

昔はやってくれたのに

とか


説明はすれど話は聞いちゃいない人ばかり


そのうち逆に厄介者扱いされるようになり

元々の居住地では居心地悪く生活していたようだ


そこで双子が産まれて決定打となり

半ば追い出されるような形でお隣へ引っ越してきたと言うことだ

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