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俺のスキルが使えない  作者: めん
第1章

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14/46

第1章-14

朝になり

昨日と同じく父に起こされる

少しまだ眠気があるかなと思ったらまだ日が出ていないくらいの時間帯らしかった


父は「今日はお父さん、早く出るからな。もう少し寝たかったら寝てていいぞ。ご飯は用意しておくから、お腹が空いたら食べなさい。じゃ、行ってくるな」

そう言って前髪を押さえつけるようにして頭を撫で

父は出て行った


母を探すのだろうか


俺も気にはなるがまだ5歳の身体

中々眠気に勝てるものでもないらしい

思考する間もなく再度眠りに落ちて行った


それからしばらくして

ややお寝坊と言ったところか

いつもより遅めに起床し

父の用意してくれた朝食を食べたところで色々と頭の整理をしたかった


まず

スキルが大きく発動したが痕跡が見つからないこと


そして

母がいなくなったこと


これは切り分けられる話なのか?

正直考えたくない

が、このままだと父はどんどん憔悴していくんじゃないかと思う


可能性の話を父にするために自分なりに仮説を立てよう


俺のスキルが簡単にではない、結構しっかりと発動したのは

あとに、自分の身体から何かが抜けたような感覚が続いたこともあって

確かだと言えるだろう


そして

発動の一瞬前に母が帰ってきていた

これは朧気ながらだが

きっとそうであるとした場合


俺の集中が母に向いた?


これまで何度も見て来た

母がただいまと言ってドアから家に入ってくる姿

克明に思い起こせる


それを「ただいま」の声をきっかけに強く想像してしまったがゆえに

母をスキルの発動対象としてしまったのではないか


そしてその内容とは


消失?


母が跡形もなく消えているのであれば

そういった類のスキルなのかもしれない


自分がこれまでに簡単に発動していたスキルも

目の前の空気を消していたのであれば確認がとりにくいのも分かる


これは検証が必要だ


今までは漠然と発動していたスキルが

対物であること

そして消す?かもしれないこと


指向性が出来たわけだ


その辺で拾った落ち葉にでもやってみればいい

もしそれで本当に消えたら・・・

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