第1章-12
端的に言って
痕跡は見つからなかった
あれだけ発動した実感があって
代償もあって
何もない?
無いなんてことはないはずだ
きっと何か変化が起きている
しかしそれは自分の目で確認が出来ない
目に見えない変化?
それか
変化はしたが時間が経ちすぎて元に戻っている
例えば物体の温度が上がったとして
放っておけばその物体の温度は常温に戻っていく
そんな感じで結果が形として残らなかったのか?
あれだけやって痕跡がまるで見つからないし
更には気絶して起き上がれなくなるしじゃ
自由にスキルを試すこともできないじゃないか
本来ならこんなに当てずっぽうでやたらめったら発動するものじゃないんだろうな
スキル名「◆◆◆◆」
メモを見てみてもさっぱり読めない
知らない字だ
これが読めたら意味を解読できるのに・・・
しかしだ
全くヒントがない訳でもない
それは文字数だ
一文字一文字は複雑な形をしているが
これは明らかに4文字
割りと単純な意味になるんじゃないか?
海の向こうの大陸では単語の組み合わせで
スキル名が2行にも3行にもなったりすることもあるらしいし
それに比べれば単純すぎる気がする
文字は見たことないぐらい複雑だが
文字と言うよりもはやこれは絵だ
だから4文字と言っても4音じゃないかもしれない
うん
そっちの方があり得るな
だとすると文字数は少なくても意味することは複雑になるかもしれないか
結局何の糸口にもなってないな
だけどスキルを適当に発動して結果を見て理解するより
この言語をどうにか解読して意味を知る方がリスクは少ないのかもしれない
どっちが早いか分からないけど
だったらどっちも進めるしかないか
ただしスキルは昨日みたいに発動することはあまりしないようにしよう
父親にもかなりの心配をかけてしまったし
それでなくても俺のスキル名のせいで大分心労が溜まっているはずだ
余計な心配はかけたくない
出来る範囲でやっていこう




