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Lesson2 魔女と魔術師

魔女と魔術師の違いが知りたい…?まーた説明が面倒なところを……。はいはい、ちゃんと説明しますよ。


魔女は魔女です。無限に魔力を汲み出せる人の姿をした、人ではない生き物。この世界のどこか、竜脈の源流から選定を受けた者。契約と対価を司る装置。


魔術師は人です。魔力を持とうが持たまいが魔術を行使する人間を総称して呼びます。魔術師の多くはル・ティーヴァに籍を置くことが多いですがもちろん他国にもいます。


もっと詳しく?……そうですね……まず魔女について教えましょう。

魔女はさっきも言った通り人の姿をした人ではない何かです。なので基本的に人の社会では暮らすことができません。精神性から相容れないものですからね。かつては人だった魔女も何処かには存在するらしいですが噂程度です。彼らは非常に長寿で、オルヴェンの魔女なんかは千年以上生きてるとも五千年生きてるとも言われています。


彼らを魔女たらしめているのは無尽蔵の魔力はもちろんですが、選定を受けていることがより重要です。竜脈の源が気まぐれに与えた称号みたいな感じですね。彼らはその称号を持って魔女を名乗ることを世界に許されます。もし詐称するとどうなるか?さぁ、してはいけないとは聞いてますが実際詐称した話は聞きませんね……。騎士様みたいに世界中の記憶から消されてるのかもしれません。


とはいえ強大な力には制約がかかります。まず、魔女は称号を得ると世界と契約を交わします。例えば国を守るとか、歴史を記録するとか、そういう世界レベルの契約です。それを遵守している限り彼らは魔女の力を存分に振るえるわけです。契約が魔女にとっての魔法行使の肝と言えるでしょう。なので彼らの多くは自身の魔法の行使にも契約をよく使用します。


オルヴェンの魔女に例えるとわかりやすいですね。あの人が世界と交わした制約はおそらくオルヴェンの守護。だからあの魔女はオルヴェンの為に動けば最強の魔女になるし、オルヴェンの人は魔術を使う術を知らなくても侵略されず、それどころか追い返すほどの力を得るわけです。

けれど、例えば僕のような魔術師が入国する際はオルヴェンを傷つけられるかもしれないというリスクが生じます。その時に魔女は僕に契約を突きつけます。この契約に諾かない限り僕はオルヴェンに入国ができません。魔女によって弾かれるか永遠の霧の道を歩かされることになるでしょう。


続いて魔術師についての説明です。魔術師は魔術を行使する人全般を指しますが、特にル・ティーヴァでは「学校を出て研究室に所属し研鑽を続ける」者を魔術師と呼びます。え?それじゃあ学校出たけど研究室に入らないで普通の仕事をしている人はどうなるか?それは普通に一般人ですよ。騎士様かそうじゃないかみたいな感じです。まぁ、オルヴェンからしたら魔術を行使する人間はみんな魔術師って認識でいいと思います。


魔術については以前簡単に説明しましたよね。「自分の体以外を使って」やりたいことを叶える手段です。その方法によって魔術師は呼ばれ方が異なります。


例えば僕のような妖精石を使う妖精魔術師。

元素と呼ばれる自然の力を借りて行使する元素魔術師。

贄の血と骸、魂を持って魔術を行使する黒魔術師。

カードや魔法陣、符から召喚し使役する召喚士。

……そして、呪いを発芽、あるいは励起させて行使する呪術師。


ちなみに僕は妖精魔術を使いますが……実はどの魔術も適性があったので全部勉強してますし高成績も収めてます。天才ですので。


それでも、契約を履行する魔女の前には歯が立たない。だから取引をしてここで魔術を使う許しを得ています。もし破ったら?……強制送還で済むといいんですけどね……。


ル・ティーヴァの魔術師について詳しく?あー……いつぞや語った魔術師の親は子を顧みないってやつですか……。


優秀な魔術師はアカデミーに行って勉強するって言いましたよね。その時点で親からしたら子はライバルになっちゃうんですよ。いかに魔術を進化させられるかを競って論文で争う世界なんて、自分のことで精一杯です。


血が繋がっただけの他人が一番わかりやすいですかね。おまけに僕は最高位の称号まで貰っちゃったので多分親は心の底から僕が憎いと思いますよ。


あー……なんか湿っぽい話になっちゃいましたね。じゃあ今回はこの辺で終わりましょうか。

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