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五、警告

.....。

ゆかなが浮気したので復讐する事にした。

それは大まかに言ってどういう事をするかといえば。

SNSに投稿する、というのもアリだが。

ジワジワ復讐していく、という感じになった。


つまりどういう事かというと俺達はゆかなを完全に敵と認識し復讐をする、という感じだ。

俺達はその中でジワジワと痛めつける事にした。

犯罪にならない程度で。

それから翌日になる。


玄関から出ると何故か美兎が居た。

それから俺にニコニコしている。

俺はその姿を見ながら、どうしたんだ?美兎、と聞いてみる。

すると美兎は、先輩。歩きながら話しましょう。えっとですね。色々と調べました。.....裏垢とかは特に無かったですね、と言葉を発してくる。


「.....ああ。そうなのか」

「はい。そして写真も全部消去している感じでした」

「そうなるとどうしたものかな」

「まあそうなったら.....取り敢えずは証拠が掴める様に牡馬先輩を観察しましょう」


心理学では良く言いますよ。

観察法って、と笑顔になる美兎。

俺はその言葉に驚きながらも顎に手を添える。

それから、分かった、と言う。

そして、ボロが出るまで観察するんだな?、とも。


「人間は決してロボットではないです。.....だからこそ突き止めれるんです。.....絶対にボロの1つや2つぐらい出ますよ」

「.....そうだな。.....そうしたら復讐にもなりそうだな」

「そうです。だから観察法大切です」


意味が違うかもしれませんけど。でも私は教員とかじゃないのでそこら辺はすいません、と笑みを浮かべる美兎。

それから歩いて登校してから。

俺達は別れてからそのまま下駄箱に手を掛ける。

すると横から声がした。


「隼人」

「.....何だ。お前は」

「私の事を詮索でもしているのかな?」

「.....!.....いや?そんな事はしてないぞ?」


そもそもお前の事なんか詮索しても意味無いだろ、と言う。

すると、ふーん。でもね。何だか詮索している様な感じはするんだー、と話す。

俺はギクッとしながら、それはどういう意味だ、と告げると。


「私の付き合っている相手ってそういう方面の仕事をしているの。だから見てもらったら結構なアクセス履歴があったからね。だからそういうの良く無いなーって思って」

「.....まさかお前は初めから仕掛けていたのか?」

「仕掛けていたかな?まあそんな感じかなぁ」


あまり私を詮索しても意味無いよー、と笑顔になってからそのままゆかなは去って行く。

俺はその言葉にバァンと下駄箱を勢い良く閉める。

壊すぐらいの勢いで、であるが。

それから俺は、クソッタレが、と吐き捨てた。

そして俺は教室に向かう。



「.....」


俺はずっと観察していたが。

ボロは一切出さない気配がした。

それから先程の事を全部、美兎に告げてみる。

美兎はその言葉に眉を顰めながら考えている様だ。


「そうなんですね.....それは完全に油断しましたね。私はそういう方面では素人なので」

「.....だな。それは仕方が無いだろ。素人とか関係なく」

「あまりやりすぎると逆に訴えられそうですね。そうなるとこういうのは今は排除した方が良さげですね」

「そうだな.....だとするならどうする?」


そうですね。.....取り敢えず女子達の噂とか聞いてみましょうか、と顎に手を添える美兎。

それはどういう意味だ?、と聞くと。

まあ簡単に言えば、私が信頼している女子とかに話を聞くんです、と笑顔になる。

単純な方法ですけどあくまでアナログの方が良いと思いますから、と向いてくる。


「もうちょっとだと思います」

「.....それはな。.....まあ取り敢えず今はアナログで頑張るか」

「あくまで仲が良い人じゃ無いとマズイですけどね。このやり方。裏切る人も居ると思いますので」

「そうだな.....俺も仲が良い奴らに聞いてみる」


はい。先輩、と笑顔になる美兎。

それから、じゃあまた次の時間にでも、と笑顔になって去って行く。

俺はその姿に手を振って見送る。


そうしてから帰ろうとした時だった。

いきなり女子の集団に囲まれる。

絡まれる感じだ。

可愛い女子どもだが何だコイツら。


「アンタか。何かゆかなを嗅ぎ回っているの」

「.....お前ら誰だ」

「私達はゆかなのお友達みたいなものです。何か貴方様が辺な事をしているという事で警告しに来ました。これ以上嗅ぎ回ると危険が及びます」

「そうだよねぇ」


各々そう意見を述べる。

長い髪の毛、ギャル、凛とした顔、お淑やか、真面目系の5人の集団。

纏めるとゆかなの事をこれ以上嗅ぎ回るのは止めて下さいね、とその調子で笑顔になりながら。

そのままその女子達は手を振って去って行く。

そんな背中を見ながら正直恐ろしいというよりかは、ここまでやるか、という気分を感じてしまった。

何が起こっているのか.....。

.....。

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