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心の準備は出来ている

 16歳の誕生日を過ぎ魔物狩りが解禁された。

 早速、俺はヒーラーとして幼馴染のオグリを誘い、弱小と言われるゴブリン退治に初挑戦する。

「まさか誘ってもらえるとは思わなかったよ」


 俺は異世界転生の際にもらった特典・幻影(ファントム)を使って、生まれた瞬間から超絶美少女に化けている。

 つまり俺はこの世界の両親も親友も全ての人々を騙しているのだ。

 何故そんなことをするかと言えば、ただ面白いからだ。


 なのでオグリは、俺を超絶美少女だと思って二人きりの狩りを大いに喜んでいた。

 そんなオグリをみて俺は微笑む。

「ねぇ、彼氏とか作らないの?」

「うーーーーん。これからどんどんと生活が変わっていくから、落ち着いたらかな」

 オグリの言葉をはぐらかしながら、頭の中で考える。


 若い自分たちの世代が、いよいよ外の世界に出ていく。きっと事故にあったり魔物に殺される者もいるだろう。それに時期尚早である前に、俺は男なんだよな。


 オグリはデート気分なのだろうが、気がつけばゴブリンの岩山が視界に入る。

「ほら。オグリ。そろそろ戦闘準備をお願いね」


 腰から使い込まえたショートソードを抜き、やや緊張した面構えになった。

 もうすぐ殺意が現実になる。もうすぐ物心ついたときから……。ある意味親友とも言えるオグリを裏切ることになる。後悔はない。オグリの命が付きた時、俺の本当の戦いが始まるのだ。

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