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鋼翼の紅霞  作者: 黒月彼方
第0章-そうだ。ゲームしよう
3/14

コンタクトは最新型です

 夕飯を食べ終えた俺は、早速買ってきたVRダイブ機器をいじっていた。


《商品名:コネクトアイズ》

分類:VRダイブ機器コンタクトタイプ

製造:木ノ菱ゲーミング


 最後までチョーカータイプと悩んだのだが、最終的につけなれていたこともありこっちにしたのだ。

2年ほど前に変わった17Gの回線にもバッチリ対応しているので、今のところはいい買い物をしたと思っている。


「さてと。えーなになに〔まずはじめに、当商品を給電ポッドから0.3m以内に置き、5分ほどお待ちください。〕っと」


 コンタクトレンズをケースごと給電ポッドのそばに置いておく。このシステムなのだが、ちょうど俺が産まれた10年前に実用化されたものらしく何となく親近感を持っている。今年で目出度く26周年である。

 ポッドとは呼ばれているが、要は無線充電なので何かにはめ込む必要もなく、置いとけば充電される。

 これがないなんて信じられない時代もあったもんだ。今じゃ、充電なんて外を歩いてるだけでできるというのに。


「っと、そろそろかな?」


 ふとコンタクトを見ると薄緑色に光っている。完了の印だ。


「えー続きましてー〔コンタクトレンズを着用して下さい。その後はコンタクトレンズに表示される内容に従って下さい。その際、コンタクトを着用している方は、既存のものは外してからご使用下さい。〕か。」


 今は付けていなかったので、そのまま装着する。すると、透明なはずのコンタクトは真っ黒で視界を覆っている。さらにそこからアナウンスが流れ始めた。



〖使用者を認識・・・完了〗

〖使用者のスキャン・・・完了〗

〖使用者を固定しますか?〗

〖yes or no〗:固定すると初期化するまで現在の使用者のみしか使えなくなります。


 ここはYesを選択しておく。どのみち俺以外使わないので。


〖yesの選択を確認しました。〗

〖使用者の固定完了〗

〖初期設定に入ります。〗

〖パーソナルデータの入力をお願いします。〗


 ここは事前に作ってあった木ノ菱ゲーミングのアカウントでOKだ。


〖詳細設定。任意でご入力下さい。〗


 一様大切な項目があるか確かめるため全て流し見しておいた。すると、このコンタクトレンズをメガネとして活用する。という項目があったので迷わず選んでおく。


 この他は特に特出するものはなかったので、これで設定は終わりだった。

 その後には、機能を確かめるためのフィールド画や風景等が出されたが、どれも現実と大差なかった。さすが我らの科学。




✧✧✧


side:和也



 俺は鷹取和也。ピチピチの高校1年生だ。親と妹の4人家族で、鷹取家の長男だ。産まれてから平凡な人生を送ってきてろくな趣味も無い俺だけど、最近気になるゲームがあるんだ。

 SSO。今日から始まる新しいVRMMOだ。


 このゲームと出会えたのは本当にラッキーだったと思う。たまたま幼馴染の隼斗兄さんが遊びにきて、そこで勧められたんだ。

 ダイブ機器は持っていたのでβテスターに応募してみた。すると運良く当たることが出来たんだ。それで、インしてまず思ったんだ。


 SSOは凄いって。


 だから、ちょっとしつこく光哉に勧めたのはご愛嬌。

 ……それに、あいつには少しでも楽しいことを見つけて欲しかったからな……

 ヘッドギア内部に映るデジタル時計を横目に見る。さぁ、そろそろ10:00。サービス開始だ。

無線充電について補足です。

外にいるだけで充電ができるとありますが、この時に使用料は発生しません。光哉たちの世界では、電力の確保が非常に容易になっているのでそもそも電気代が格安なのです。

 うらやますぃー

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