油断
PVが過去最高にありました! 見てくださった方々ありがとうございます!
一日で140超えて超驚きました。
今回の舞台は山奥にあるダムとなります。
そして今回からノベルアップと同じ投稿日時になります(体力次第で遅れます)
湖で遊んで少し経って、俺たちは市内の山奥にある雁木ダムにまできていた。
「なんでこんな山奥のダムに……」
「一応関係ないとは思うけど上からエヴォルダーがらみという可能性を考えて私たちに話に来たんだが……今回の犯人がアホなんだろうな」
灰沢さんは呆れたように手元に持っている手紙をヒラヒラと揺らす。
手紙の内容は『八月一日、午後三時に雁木ダムを破壊する』というものだった。
いわゆる犯罪予告というものだ。
この時代にわざわざ犯罪予告をするなんてなかなか危篤な人間だ。
「それにしてもダムっていうだけあってかなりの水がたまってるわね」
『沈まされたら終わりだね、これは』
一姫さんはシンザンと現場を見ながらどういう危険性があるかを考えているようだ。
彼女のいう通り、水を堰き止めているダムというだけあってかなりの量の水が溜まっている。
「ここはこの県では一番大きいダムだからね。一万立方メートルは優に超えているだろうね」
灰沢さんもダムを見て「実際に見ると凄まじいなぁ」と感嘆の声を出していた。
しかし立方メートルとゆわれてもあんまりピンとこない。一万という数字とダムが想像以上にがでかすぎるのでどれだけすごいのかがあまり把握できない。
人間許容量超えると実感できないのはほんとだな。ゼロのことらは受け止めれたけど、それ以上に現実的であるはずのダムの方がよくわからないのは不思議なんだよなぁ。
とはいえ、このダムが堰き止めている水の量から決壊したら間違いなく大パニックになる。
大多数の死傷者が出ることは容易に想像できるし、虚偽の予告だったらその方がむしろありがたい。
「でも爆発物って外から見えるでしょ? この規模ならダイナマイトの一本や二本では壊れないでしょうし」
「そうだね。だけど戦闘機を持ってたら……なんて」
「ないわよそんなもん。シンザンと見たけど周辺には爆発物らしきものはなし、愉快犯だと思うわ」
やれやれと言った表情で頭をかきながら一姫さんは戻ってくる。
ゼロの方も爆薬物の匂いを管理局で覚えてから来たが、ゼロも反応しないということは本当にないんだろう。
破壊すると言ったらダイナマイトやミサイルがいるだろうし、その反応がない以上は虚偽の犯罪予告で間違いないだろう。
念のためにもう一回周辺を見てから……
『阿呆どもが』
声が聞こえると同時に、俺たちは声の方へ振り向く。
水しぶきがあがり、タツノオトシゴの特徴を持つエヴォルダーと合体した人間が出現した。
完全に虚を突かれ、奴は一姫さんを引っ張りそのままダムの中へと戻っていった。
『一姫ちゃん!?』
「ゼロ、変身!」
『承知!』
ゼロと合体し、ダムの中に飛び込む。
いくら一姫さんが常識外れに強くともあくまで生身が相手の場合、エヴォルダー相手には分が悪すぎる。
ましてや水中、どんなに長くても人間では一分半持てばいい方だ。急いで助けなければ!
ヒロインが窮地に陥って助けに行く主人公って好きなんです。
今回の相手はとある仮面ライダーの怪人をイメージしていますので、きちんと描写できればと思います。
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