第二話 悠斗の事故
悠斗と仲良くなったあたしは、自然に悠斗の友達とも仲良くなっていった。
特に、奈々と沙世は、親友と呼べるほど。
そしてあたしが悠斗を好きだということを知っている。
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その日はみんなで、奈々の家に集まって遊んでいた。
奈々の家は小さいカフェをやっているので、遊ぶときはいつも奈々の家。
このときにいた男子は、純平と悠斗の二人だけ。
純平とは今日はじめて会った。
見た目も中身もいわゆる不良ってやつで、あたしとすごく気があっていた。
「ゲームしょー☆」
沙世が言い出して、あたしたちは恋愛系のゲームをすることにした。
「この子かわいくない??ねぇ、悠斗はどんな子が好き??」
沙世はあたしのほうを向いて、目で合図した。
・・・あたしのために聞いてるんだ!!
「んーオレは髪が長い子が好きかなー」
(そうなんだぁ。
これから伸ばそう☆)
それから遊びまくって、帰るときには9時を過ぎていた。
そして、1人じゃ危ないからって、純平が家まで送ってくれることになった。
「なぁ、オレじゃなくて悠斗のほうがよかったんじゃねーの?」
純平がいきなり言い出した。
「え?なんで知ってるのっ!!」
「んなの見てりゃーわかるって」
「だ、だれにも言わないでね?」
「・・・オレさぁ、果歩のこと好きかも」
「えっ?」
突然の告白に、あたしはとまどっていた。
「うそだよ!!本気にすんな!!」
「さ・・・サイテー」
ていうか、むかつく!!
・・・そして5分ほど歩いてると、自宅についた。
「プルルルルルッ」
ぃきなり電話なった。
「もしもし?」
「・・・果歩」
電話の相手は奈々だった。
・・・声が震えてる。
何かあったんだ!!瞬間的に理解したあたし。
「どうしたの??」
「・・・・・」
返事はない。
「何があったの??」
「・・・果歩、落ち着いて聞いて・・・」
「うん・・・」
「今、悠斗が事故に会ったって・・・」
・・・それを聞いたとき、あたしの目の前は真っ暗になった。
「なんか沙世と一緒に帰ってたときに・・・
車でひき逃げされたらしいの・・・
今○○病院に運ばれてるんだけど・・・」
「・・・分かった、いまから行く・・・」
あたしは○○病院をめざして、ひたすら走った。
悠斗の無事を祈って・・・
こんにちは、カホです。
悠斗が大変なことになりました。
はたして彼は無事なのでしょうか?
果歩の気持ちは彼に届くのか――
では、また次回で・・・