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流れ星を手のひらに  作者: ただみかえで
第8章 文化祭
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第57話 第1回会合

遅くなってすいません!!

 翌日。

 放課後に早速第1回目の会合があった。

 簡単な自己紹介のあと、ステラ先輩が業務(やること)一覧を配る。

「みんな行き渡ったかしら?

 それでは、今後の流れについて説明するわね」


「うわぁ……」

 ついつい、そんな声が漏れてしまう。

 ある程度は予想していたけど、思ってた以上にてんこ盛りだ。

 思わず机に突っ伏したくなったけど、さすがにそうするわけにもいかず。

 話を聞きながら周りを見渡す。

 生徒会メンバー5人と3学年×各6クラスの委員+伊織音先生で計24名。

 これだけの量のお仕事をこの人数で大丈夫なのかな……と見ていたら、ふとケイ先輩と目があった。


 『何キョロキョロしてるの?

  ちゃんと話を聞きなさい?』


 って声が聞こえてくるようだ。

 これ、後で怒られるやつだ……。


「ま、あんまり気負わなくていいからなー。

 結構大変だと思うから、なんかあったらすぐに相談してくれな」

「よろしくお願いします!」

 最後にトラ先輩がしめて終わった。

 今日は顔合わせと簡単な説明のみ。

 明日の第2回会合で役割分担を決めたら、動き始めるって感じらしい。

 なんの担当になるか、明日までに考えてこないといけない。

 ……けど、どれやっても大変そうなので、逆に言えば何やっても一緒な気がする……。


「すばるん。

 全然集中してなかったでしょう? キョロキョロして」

 う、やっぱり怒られた……。

「ごめんなさい……。

 なんか、仕事量に対しての人数が全然釣り合ってないなぁ、って思っちゃって」

「ああ、そうねぇ……がんばるしかないわねぇ……」

 あ、遠くを見つめるような目になった……。

 そっか、去年もケイ先輩は生徒会だったから、経験してるんだよね。

「そんなにですか……」

「ええ……」

 なんとも重い空気が流れる。


「こらこらおケイ、すばるちゃんを脅すんじゃありません」

「ふふ、ごめんなさい」

 ステラ先輩のツッコミに、ペロッと舌を出すケイ先輩。

 ……かわいい……じゃなくて!

「え? 今の嘘ですか!?」

「全くの嘘、でもないけどね。

 暗くなるほど酷くはないわよ」

 といってウィンク。

 ……ケイ先輩、私をそんなに誘惑して何をしようっていうんですか?


「ケイ先輩は何をやるんですかー?」

「私?

 『生徒会会計』だからね、お金関係全部よ」

「全部!?」

「すばるん手伝ってくれる?

 さすがに一人だと大変なので、手が欲しい所なんだけど」

「やります!!」

 気がついたら叫んでいた。

「あら、ほんと?

 半分冗談だったんだけど、いいの?」

「え、えと、はいっ! がんばります!」

 勢いで言っちゃったけど、数学あんまり得意じゃないけど。

 そんな難しい計算をするわけじゃないだろうし、なによりケイ先輩と一緒にいるために……じゃない、お手伝いをするために立候補したんだしね。


「ステラ先輩、すばるんもらっちゃっていいですか?」

「ええ、大丈夫よ。

 元々なゆたちゃんを付けるつもりだったから」

「おねえ、がんば」

「うん、がんばるっ!」

「その分、なゆたちゃんには別の所で活躍してもらうとしましょう」

「がんばります」

「頼りにしているわね」


いつも応援ありがとうございます!

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