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流れ星を手のひらに  作者: ただみかえで
第6章 期末テストをやっつけろ!
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第32話 合宿

体調不良にて更新遅れてすいません。

「ねー、すばるー。

 そういえばさー、夏休みってなんかするの?」

ちょっと一息入れてお茶を飲んでいた時のこと。

ふと、思い出したようにマキちゃんが聞いてきた

「なんか?

 んー、おばあちゃんちに行くくらいかなー。

 あ、みんなで海とか行きたい!」

「ぶっ、あははは、そうじゃなくて」

あ、あれ?

なんか笑われたぞ?

「おねえ…マキが聞きたいのは、天体観測部の活動のことかと」

「おお、そっちか!」

「それそれ、聞き方が悪かったね、あはは」

だって、『なんか』って聞かれたら、夏休みの予定かな?って思うじゃん。

「もー、マキちゃん笑いすぎー!」

「ごめんごめん。

 さっすが、すばるは天然だなー」

「えー!?

 私天然じゃないよ!!」

心外だ!

しっかり……はしてないかもしれないけど、天然ではない!

……はず。

あ、あれ?

なんでそんな優しい目でこっちを見るの!?

やめてっ!

ちょっと自信がなくなってくるじゃない!


「そうねー、そう言われてみれば何も考えてなかったわね」

横で聞いていたケイ先輩から助け舟が入る。

「前はなにかやったりしたんですか?」

「うーん、そうねー…。

 合宿はやったかな」

「合宿!?

 そこんとこ詳しく!!」

マキちゃんが、すごい勢いで食いつく。

と、同時に、私も身を乗り出す。

合宿…響きだけで楽しそう!!

「詳しく、って言っても、学校に泊まって夜は屋上から星を見るくらいの緩いものよ」

「なんだー、学校でやるのかー」

どうやらマキちゃんは、学校で、ってことでがっかりしてしまったらしい。

「えー、学校でだってきっと楽しいよー」

夜はみんなでご飯作ってー、花火してー。

星を見る、って大義名分がある以上、夜更かししても怒られないはずだし!

終わったら朝までお話して…うんうん、考えるだけでも楽しそう。


「俺が1年の頃に、一回だけ学外でやったことあるけどよー。

 あれ、やろうと思ったらもっと前から準備しないとだから、もう今からじゃ無理だよ」

「あ、トラ先輩おかえりなさい」

「おう、ただいま。

 ほれ、おやつ買ってきたぞ!」

「わーい!!」

購買部へおやつを買いに行っていたトラ先輩たちが戻ってきて、そのまま話に加わった。

そっか、そういえばトラ先輩も元部員だったっけ。

「それで、学外、ってどこ行ったんですか?」

「ん?ハワイだよ」

「「「ハワイ!?!?」」」

見事にハモる私とマキちゃん。

…とミクちゃん。

興味なさそうなフリしてたミクちゃんも、さすがに我慢できなかったか。

そうだよね、ハワイだなんて言われたら、そうなるよね。

ハワイ、ハワイかー…私、海外にすら行ったことないなー。

そういえば、私と同じ名前の望遠鏡があるんだっけか。

いつかは見てみたいものだ。

「パスポートの申請にも時間かかるし、夏休みは飛行機もなかなか取れないからなー。

 泊まるとこはうちの別荘があるけどよ、今からじゃ間に合わねーわな」

別荘あるんだ…すごいなぁ。

「トラ?

 流石にあれは例外だと思うわよ?

 普通は国内でやるものよ」

「そうなのか!

 俺、合宿って他にやったことなかったからな!」

「ハワイか学校か、の、二択ってスゴイですね…」

いつも思うけど、トラ先輩って色んな意味で規格外だ。

「けれど、国内だとしても今からだと厳しいかもしれないわね」

「ん?なんで?

 パスポートいらなければ、なんとかなるんじゃね?」

「だから、泊まるとこが埋まってるでしょう?」

「いやいや、泊まるとこなんて、うちの別荘使えばいいじゃん。

 ここじゃないとダメ!ってのはないんだろ?」

「そりゃないけど……確かに、問題なさそうね。

 お盆のど真ん中でもなければ、電車も飛行機も取れなくないだろうし…。

 そうね、いいんじゃないかしら?」


あ、あのー…。

なんか、知らない所ですごいことが決まった気がするんだけど。

「『いいんじゃないかしら』、って、ステラ先輩もトラ先輩もそんな簡単に」

ケイ先輩からのツッコミが入る。

よかった、変だと思ってるのは私だけじゃなかった。

「だって、合宿先探してたんだろ?

 ちょうどいいじゃん。

 俺もどっか行きたかったし」

「ついでに、生徒会の合宿も一緒にやってしまえば問題ないわね。

 文化祭の準備で、色々打ち合わせないといけないことも多いもの」

「てことで、決定な。

 あとで日程だけ決めちまおうぜ」

「あ、えと…はい、お願いします…」

ちら、っとケイ先輩を見ると、こうなったら止められないわよ、って顔してた。

私もそう思います。


「さ、楽しい話はあとにして。

 勉強会再開するわよ!」

「はーい!」


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