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流れ星を手のひらに  作者: ただみかえで
第6章 期末テストをやっつけろ!
33/134

第30話 助けてっ

さて。

当面の問題?は一応決着が着いた、ということで。

新たな問題が発生していた。

とても深刻な…これは……とても私の手に負えない、どうしよう!!!



ガラガラッ


「せーんーぱーいーーー!!!

 たすけてーーー!!」

「わっ、どうかしたの?

 すばるちゃん??」

「なになに?

 また、びしょ濡れに…なってないわね?」

「お?どうした?

 すばるちゃんイジメるやついたら、俺がほっとかないぞ?」

「おねえ??

 なんかあった?大丈夫?」

放課後。

生徒会室に駆け込んだら、ステラ先輩、ケイ先輩、トラ先輩、なゆ、と頼もしい先輩たち(+1)が勢揃い。

「あ、いえ、その。

 すいません、イジメとかそういうんじゃなくて…」

「ならいいけど、びっくりするじゃんよー」

「でも、私にとっては一大事なんです!」

ほっとした様子の先輩ズを見て、ちょっと嬉しくなってしまった。

えへへ。

「それで?

 本当に何があったのかしら?」

「あの、ですね…。


 来週のテストに向けて、勉強を教えてくださいっ!!」



そうなのだ。

梅雨が明け、一気に夏に近づき、夏休みまであとちょっと!

の、前に。

期末テスト、という大きな壁が立ちはだかるのだった。

一応言い訳をしておくと、自分で言うのもなんだけど、そこまで成績は悪くない、はず。

授業も(できるだけ)ちゃんと聞いてるし、全くついていけてない、わけでもない。

…んだけど…。

ここの所、色々と考え事をしていたり、ぽやぽや浮かれたりしてたら、ほんの1~2週間だというのにちょっと追いつくのが大変になっていた。

高校に入ると中学までとは違うよ、とは聞いていたが、ちょっと油断していた。

「科目は何?

 まさか、全部ってことはないわよね?」

「うう、ケイ先輩、そんな目で見ないで下さい…」

「え?まさか本当に全部!?」

「…………はぃ………」

消え入りそうな声、とはこういうものなのだろうか。

自分でも驚くほどへなちょこな声が出た…。


「ねーねー、なゆちゃんさー。

 すばるちゃんって、そんな成績悪い感じしなかったんだけど、実はやべーの?」

「そんなことはなかったかと。

 でも、ちょっと要領は悪いので、何か他のことが気になってると疎かになる傾向はありますね」

「なるほど。

 確かにあまり器用なタイプではなさそうよね」

「そうなんですよ。

 あれで、意外と真面目でコツコツやっていくタイプなので」

「ポイントだけ、ぴゃーっとやっちまえばいいのに」

「トラみたくできる人ばかりじゃないのよ?」


もしもーし、お三人方?

せめて少しはヒソヒソやるとかしませんかね?

めっちゃ丸聞こえですよ?

「うーん、私のせいでもあるのか…」

「いやいや!!そんなことないですよ!!

 ケイ先輩悪くない!

 悪いの私!!」

「ぷっ、なんでカタコトなのよ」

すっごい笑われた…。

「自分でもわかりません……」


「よし、じゃあすばるんを救え勉強会をやりましょうか。

 ついでだし、天体観測部三人娘もまとめて」

「いいねいいね。

 どうせ、来週からはテスト前期間に入って部活も生徒会も禁止になるし、ここでやっちまおうぜ」

「そうね、みんな一緒の方がお互いに教え合ったりできるし、いいかもしれないわね」

「いいんですか!!!

 ありがとうございますっ!!!!」

持つべきものは頼りになる先輩たちっ!

うう、助かったー!

「私も、困ったら聞ける先輩がいるの助かる。

 おねえのお守り1人だと大変だし」

「ちょ!なゆ!

 なにその『お守り』って!?」

「キノセイ、そんなこと言ってないよ?」

「なーゆー!」


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