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流れ星を手のひらに  作者: ただみかえで
第1章 星降る学園
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第1話 ここから始まる高校生活

 私立流星(りゅうせい)大附属女子高校。

 学園長が、いつか宇宙関連の仕事に着く女性を育てたい! という思いで作った大学の付属高校。

 他に類を見ない『天文学部』があることもあって、全国から宇宙に夢や憧れを持った女の子がいっぱい集まってくるちょっとした有名高校なのだ。

 なんせ、高校にすら大きな天体望遠鏡やプラネタリウムがあるくらいだもの。


 私は、星空すばる。

 そんな宇宙に思いを馳せる乙女の1人……ではなく。

 家から近くて制服が可愛い! ってだけで選んだ、ごくごく普通の女の子の1人。

 もちろん星は好きだけど、将来宇宙開発の道へ! ってまでは今のところはない、かな。

 うん、たぶん。

 ああ、でも。

 よく宇宙が舞台の映画とかで、スペースシャトルとかの打ち上げ成功した後に管制室でみんなしてハイタッチするのには憧れるかも!

 ……なんてことを、なゆに話したら、

「おねえはそういうの好きかもね」

 だって。

 うっすらバカにされた気がしなくもないけど、まぁいっか。


 あ『なゆ』ってのは、双子の妹の『なゆた』のこと。

 一応一卵性の双子なんだけど、誰に言わせても「似てない」って言われるんだよね。

 なゆは優秀だからしょうがない!

 いやぁもう、うちの妹ってば優秀だわ可愛いわで、ほんっと目に入れても……っといけないいけない。

またなゆに「おねえの話は脱線が多い」って言われちゃう。


「よっし、今日から高校生だ! 楽しみー!」

「……おねえ、玄関で大きな声出さないの、恥ずかしい」

「えー、いーじゃーん。

 だって、今日は入学式だよ~? テンションあがるでしょー!」

「わかったから、早く行かないと遅刻しちゃう」

「はーい」


 今日は入学式。

 私の新しい高校生活が始まるのだ。

 そりゃもうテンションだって上がるでしょ!

 なゆはクールな振りをしてるけど。

 昨日の夜、こっそり制服を着て1人ファッションショーをしていたのをお姉ちゃんは知っているのだ……うふふ。


「おねえ……?

 急に思い出し笑いとか、変な人に見られるからやめて?」

「ああん、なゆの視線が痛い」

「……バス来ちゃうからイソガナイト」

「ああ! 置いてかないでー!」


 どんな出会いが待ってるのかな? 楽しみ!!


「いってきまーす!」

「いってきます」


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