表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/24

緑に囲まれた山道で 2

続けて読んでいただき、ありがとうございます。

 やっと山頂付近に差し掛かった六人は、疲れからかほとんど無言だった。

 辺りは薄暗い。もう少しで日が暮れるのだろう。

 そんな時、どこからか悲鳴が聞こえてきた。

 おそらく男性の声だ。


「今のって悲鳴だよな?」

「あっち」


 立ち止まったディックたちを置いてアリアが駆け出す。


「おい、アリア、一人で行くな!」

「えー、ここでも人助け? もう、めんどくさいなー。こんなとこに置いてかれるのは嫌だし、ついていくけどさ」

「サイラス、私たちも行くぞ」

「え、あ、おい、ちょっと」


 みんなが次々とアリアを追いかけていく様子を見て、ディックも慌ててそれに続いた。

 



 少し走ると、開けた場所に出た。

 そこには、一人の男性とモンスターが向かい合っていた。

 

 男性は腰を抜かしたのか、尻餅をついた状態から動けないようだ。

 モンスターの方は、じりじりと男性に近づいている。

 

風熊ウィンベアー


 そう呟いてアリアが武器の斧を構える。


風熊ウィンベアー!? 出会ったら逃げろって言われてるモンスターじゃねぇか! 本当に戦うのか?」

「なになに? ディック君怖いの?」

「い、いや、そういうわけじゃないけど……」

「おい、ディックをからかって遊んでる場合じゃない」


 リカルドの真剣な視線の先では、風熊ウィンベアーが目の前の男性に向かって、手を振り上げていた。

 その手には鋭い風をまとっている。


「うわぁ、あれはやばそう……。もう、仕方ないなー」


 ベルナは足元に落ちていた小石を風熊ウィンベアーに向かって投げつけた。

 それは見事に命中し、風熊ウィンベアーがぐるりと向きを変えてディック達をにらみつけ、走りだす。

 風熊ウィンベアーの狙いは、一番前にいたアリアのようだ。

 いつも無表情のアリアも、自分に向かってくる大きな生き物に、驚いたように目を見開く。

 それでも、とっさに斧を盾にして直撃を防いだ。

 

「真打登場ってね!」


 ベルナが風熊ウィンベアーに狙いを定めて向かっていく。

 しかし、ベルナの双剣が風熊ウィンベアーを切り裂くことはなかった。

 ベルナが切りかかるよりも先に、風熊ウィンベアーの頭が体から切り離されたからだ。

 体から離れた頭はドサリと地面に落ち、一拍遅れて体も崩れ落ちた。

 アリアの前には血まみれの剣を持ったオリヴィアが立っている。

 断面から噴き出す血の雨がアリアと、オリヴィアに降り注いだ。


お読みいただいて、ありがとうございました。

次も読んでいただけると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ