金と黒の訪問者 2
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金髪の女性と、黒髪の大男はディックたち四人に護衛を頼むべく頭を下げている。
しかし、ディックたちは次の目的地を決めたばかりだ。
リカルドは困ったように眉を下げる。
「とりあえず頭を上げてくれ。悪いけど、次の目的地は決まってんだ。だから、護衛なら別のやつに……」
「次の目的地はどこだ?」
「……アンバーってとこだ」
「それなら問題ない。王都までにそこにも立ち寄るつもりだったんだ。そこまででも護衛を頼めないだろうか?」
リカルドは悩んでいるのか、すぐには返事を返さない。
そこで、今まで黙って話を聞いていたベルナが話に加わっていった。
「護衛って言われてもねー。お姉さん、もう強そうなの連れてるじゃん」
「確かに強い。でも、こう見えてまだ十四歳でな。若すぎて場慣れしていない。それが不安なんだ」
「十四歳!?」
ディックは声を上げずにはいられなかったようだ。
自分よりはるかに大きなこの男が年下だと信じられないのだろう。
ディックの驚いた声に、大男はゆっくりと頷いた。
「そういう訳で、護衛を頼みたいんだ。報酬は払う」
再び金髪の女性が話し始める。
「ふぅん。いくらくれるのかな?」
「五十万プロスでどうだろうか?」
「へ? 五十万? そんなに?」
「命には代えられんからな」
「ちょっと、リカルドさん! 受けるべきだよ! こんないい話逃しちゃダメだって!」
「うーん……、アリアとディックはどう思う?」
リカルドは後ろにいたアリアとディックの方を見る。
「アンバーまでならいいんじゃない?」
「あぁ、俺もそう思う」
「……それもそうか」
二人の意見を聞いたリカルドは、再び金髪の女性に向き直る。
「護衛は引き受ける。ただし、アンバーまでだ」
「ありがとう。よろしく頼む。私はオリヴィア、こっちはサイラスだ」
金髪の女性、オリヴィアは手を差し出す。
「あぁ、よろしく。俺はリカルド。黒い髪の方がアリア、赤い髪の方がベルナ、そこの男はディックだ」
リカルドはオリヴィアと握手を交わした。
それから、オリヴィアは全員に挨拶と握手をした後、宿の外で待つ、と言って部屋を出て行った。
「五十万だってー、太っ腹だよね! 何を買おうかなー。やっぱり可愛い私に似合う可愛い服かな?」
「ベルナ、浮かれすぎだ。アンバーに行く目的を忘れるなよ」
「分かってるよー。リカルドさん真面目過ぎ」
「分かってるならさっさと準備を終わらせてこい」
「もう、うるさいな……。すぐ終わるもん!」
ベルナはそう言うと、階段をバタバタと駆け上がっていった。
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