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男は嫌い。  作者: 森莉
7/7

俺本気だから

野「あ、あのぉ、河野君?」


 さっきから言いたいこと我慢してたけどさ


桐「何?」


野「もうすぐ学校に着くわけですが、もしかしてこのまま行くの?」


 指差した先には私の右手を握る大きい河野君の左手


桐「嫌だ?」


 嫌って事じゃないけどさ・・・


野「ちょっと女の子が怖いかなとか・・・・」


桐「んなもん気にすんな、行くぞ!」


 え、ちょ、いきなり走り出すな!


「「「きゃああああああああああああああああああああああ」」」


 おぉ・・・・。思い通りの反応だな。


「え、隣の女誰?」

「やっぱ付き合ってたの?」

「桐都様趣味悪くない?」


野「ほらぁ・・・」



「桐都様っ!」


桐「・・・・ん?」


 相変わらずファンの間では様付けか


「その隣の子は彼女ですか!?違いますよね?違うと言ってください・・・」


 そっか・・・。今までずっと追いかけてきた理想の人が、

 途中から首突っ込んできた私に取られる何て、淋しいよね・・・。


桐「ごめん。僕、野乃花ちゃんの事好きだから。

昨日告白したし、OK貰ったから。」


「嘘・・・。嘘よ!桐都様証拠は!?」


「そうよ、証拠がないでしょ!?その女に脅されてるだけよ!」


桐「・・・。どうすれば証拠になる?」


「っ・・・。その女とキスしてよ!大勢の前で!

桐都様前言いましたよね!?本気で好きになった人にだけキスするって!

それで私に、キスは絶対しませんでしたよねぇ?!まぁそれ以上の事はしたけど!」


 ズキ


野「キス以上の事・・・。」


 別に傷つかないと思ってたけど、案外キツイな。


桐「それ以上?あれは体だけの関係、俺の中ではキス以下だよ。

キス以上ってのは本気で愛し合える関係なんだよ。」


 ・・・・。


ヒソ「今桐都様俺って言った?」


ヒソ「気のせいでしょ」


桐「キスすればいいの?それで認めれる?」


「は、はい。どうせ出来ないでしょうし、そんな好きでもない泥棒猫に!」


野「どっ、泥棒猫って・・・。奪ったつもり無いけど」


 女の子の嫉妬ってやっぱ怖い


桐「じゃー、野乃花いい?」


野「・・・・・はっ!?え、ちょっとまっ・・・」


「「「きゃああああああああああああああああああ」」」


 こいつ・・・。やりよったな


野「んんんんん!んん!ん・・・」


 苦しい!離せ!離せ馬鹿!


野「ぷはっ・・・」


桐「クスッ、何これだけで真っ赤になってんの・・・!」


 なっ!


野「なってないし馬鹿!」


桐「・・・あ、これで分かった?俺こいつのこと本気だから。

これ以上干渉しないで。」


 ってか、猫かぶんなくていいのか?


桐「行くぞっ」


野「え、ちょ、そっち裏口じゃん!」


 校舎入ろうや!




桐「ここ」


 ん・・・?


野「あ、ここ入学式に会ったとこだ」


 ここがどうした?


桐「ここよく見てみ」


野「んー?」


 あ!


野「すご~~~~~い!」


 草に隠れてわかりにくいけど確かに居心地が良さそうな

 スペースがある!


桐「だろ?あとほら、ここ」


 ん?


桐「おい、来たぞー」


「ワンっ!」


 っ!!!!!!!!!!


野「いやああああああああああああ!可愛い!!!!」


桐「だろ?こいつ捨てられててさ、拾ったんだけど

うちでは親に許可とってないから無理だしさ。」


野「じゃあ取ればいいんじゃないの?」


桐「来月まで両親いねぇんだよ」


 そ、そうなんだ。でもそっか、昨日お邪魔した時も

 お母さんとかいなかったしね。


桐「お前もこのままじゃ寂しいだろ・・・」


「クゥン・・・」


 河野君動物好きなんだなぁ・・・


桐「んじゃ、親に許可とってないけどうちに居候だな」


野「えぇぇぇぇ!?」

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