気になる程度
桐「・・・。じゃあ手出さねぇから好きにさせてやる」
無理じゃね
野「できるもんならやってみろっつーの!」
ってか、好きにさせるってよく言うけど、無理じゃないかな。
好きになるって自分の意思であって他人にはそんな簡単に
変えられないでしょ
桐「俺はお前のことが好きだ。」
えぇぇぇぇ・・・・
野「っ、で?」
桐「実はお前と裏口で会う前から野乃花のこと知ってました」
っはあああああああああああああああああああああああああ!?
野「なんで!?ストーカー!?」
桐「っはぁ!?チゲぇよ聴け!」
野「う、うん」
桐「お前は覚えてないだろうけど、中学2年のときに
俺の飼ってる猫が子供に虐められてた時、お前が助けて
俺の家まで届けてくれただろ?まぁ引っ越したからこの家ではないが」
・・・・・・え、待って
野「あの時の少年もしかして河野君だったの・・・?」
桐「あぁそうだよ。」
マジかよ・・・
桐「それから気になってて、高校入学したらまさかの
お前と同じ学校、クラスになったってこと。」
野「へ、へぇ・・・。そうだったんだ」
桐「だから、中2の時から好きでしたってこと。
どう?好きになった?」
どこに好きになる場面あったよ
野「いや、微妙」
桐「でもいいじゃん、付き合お」
うぅ・・・。今まで人と付き合うとか無かったし、
初めてが河野君ってのもね・・・
桐「俺ならお前を幸せにできるよ?」
ドキ
野「なんで言い切れるのよ・・・」
桐「好きだから。大好きだからだよ」
・・・・・・・・・。
野「わかった、分かりました!負けでいいです!」
もういいよ、付き合ってやるよ!
桐「おー、分かってくれたか」
チュッ
野「なぁっ・・・!!!??」
いきなりキス!?ないでしょそれは!?
桐「ちょ・・・。赤くなりすぎだろ、
もしかしてされたことなかった?」
ないとか言えない
野「・・・・・・・・」
桐「じゃあちゃんとしたファーストキス奪うために口にしてあげよっか?」
まだ私何も言ってないでしょ!?
まぁしたこと無いけど
野「い・ら・な・い・!」
桐「えー」
野「もう眠いから寝てくる!」
はぁ・・・・。ヤバイ心臓が・・・
桐「おー、おやすみ」
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~桐都side~
桐「おい」
野「んー・・・。」
ゴロッ
桐「おい起きろ!」
ったく、寝すぎだろ・・・。
野「うぅ・・・。あぁい」
可愛いからいいや
野「あんれぇ?いい匂い」
桐「昨日はお前に料理作らせっぱなしだったし、
手抜きだけど今日は俺が作った」
出来れば今日も野乃花の料理食いたかったけど、
起きそうになかったしな
野「本当!?嬉しい!」
・・・・。俺の理性が保てるのはあと何日だろ
桐「食ったら学校行くぞ。」
野「あ、それなんだけどさ、イキナリ河野君と一緒に登校
していったら絶対皆に怪しまれるよね・・・。
だから別々に行かない?」
・・・・。
桐「何言ってんの?怪しまれるも何も俺ら付き合ってるのは事実じゃね」
野「いや、あの、なんてゆーか、付き合ってるのバレたら
私がひどい目に合いそうだから・・・」
あー、なるほどな
桐「いいよ別に何か言われたら俺が言い返せばなんとかなるし」
野「・・・。信用できない!」
イラッ
パチーン!
野「い、いったぁぁぁい!何でデコピン!?」
桐「頭にきたからだよ!ほらさっさと行くぞ」
野「ばかぁ・・・」
っ・・・。マジこいつ可愛すぎだろ・・・