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男は嫌い。  作者: 森莉
2/7

あの男感じ悪い。

ガチャッ


野「行ってくるねー!」


母「あ、うん!入学式頑張るのよー!」


野「別に頑張ることないでしょ!行ってきまーす!」


莉「あぁ、野乃花遅い!」


野「莉奈!ごめんごめん、早く行こ!」


莉「そだね!」


 よし!今日から夢にまでみた高校生活かぁ・・・。

 新しい友達いっぱいできるかなぁ・・・・!


莉「ちょ、野乃花!走って走って!」


野「あ、うん!」


キキッ


莉「え、野乃花?早く!どしたの?急に止まって」


 うっわ・・・。さすが高校入学式・・・・。


野「あ、ご、ごめん・・・。さっ、先行ってていいよ!」


莉「何で!?ちょっと早く行こうよ!」


 ごめん莉奈!


野「はぁっ・・・・はぁっ・・・・」


野「ここまで来たら流石に莉奈も追いかけて来ないかな」


 それにしても・・・・入学式ってこんなに

 男来るの!?!?!?!?!?!?!?


野「あーもう、どうしよっかなぁ・・・。あんなにいるんじゃ、

校門すら通れない・・・。いいや、裏口から入っちゃお!」


 よっしゃ!裏口はやっぱ誰もいないなぁ!


野「♪~ッフフーン」


 入学式に校門から入らないってどんだけ非常識・・・・

 まぁ、実際どうとも思ってないけど!


?「....誰?さっきからうっさいよ。」


ビクッ

え?誰かいるの?え?聞かれた?まずくない?


野「あ、あははは、ごめんなさい・・・」


?「別に謝らなくてもいいけど。」


 ってか、恥ずかしくて顔見れない・・・。声的に女の子だよね。

 口悪くない!?


?「ってか、謝るならちゃんと目見なよ」


野「あ、ごめんなさい・・・。」


 それにしてもこの子、声可愛いな・・・。

 こんな出会い方じゃなければ友達になれただろうな・・・

 

 

 って!?!?!?!?


野「え!?男!?」


?「はぁ?何?わかんなかったの?」


野「だって声可愛いし・・・」


?「かわ・・・お前なぁ!!!!!!!!1」


野「ああああああああああ、ごめんなさい!」


?「ちょっ、待てよ!」



ハァッ・・・ ハァ・・・


野「今日なんか走ってばっかだな・・・」


野「まぁいいか!」


ザワ ザワ

わー、夢の高校生活だ!それにしてもカップルが多い・・・?


 「ねぇ、何組だった!?」

 「え?2組だけど・・・」

 「やった同じ!!!!」

 「ほんと!?やったじゃん!!!」


 リア充・・・か・・・

 それにしてもみんなよく、汗臭い男と一緒にいれるよなぁ


 さっきの人・・・名前何て言うんだろ?


 あ、そんなこと思ってるうちに教室ついちゃった


ガラッ


?「あ、おはよー!」


?「おー、また女の子が増えた!こっちおいで!一緒に話そ!」


 やった・・・。まずは二人友達増えた!

 あ、挨拶し直さないと!


野「あ、おはよう!うん、いいy 莉「野乃花ぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


 え、莉奈!?

 ってか、このクラスにいるってことは・・・


野「あ・・・。莉奈同じクラスじゃん、やったね!」


莉「やったねじゃないよ、遅かったじゃん!どこ行ってたの!?」


野「いやちょっと事情があってさ・・・」


 男に絡まれたとか言えない・・・


?「莉奈ちゃーん!その子知り合いなの?」


莉「あ、うん!自慢の親友!」


 そんなにドヤ顔するとこじゃなくない・・・?


?「へー、そうなんだ!名前なんて言うのー?」


野「あ、野乃花です!」


鍵「へー、野乃花ちゃんか!私は鍵っていうの!変わった名前っしょ?

あ、敬語じゃなくていいからね!」


 鍵ちゃんか・・・確かに聞いたことないな。


野「うん、初めて聞いた!でも可愛いね鍵ちゃん!」


鍵「んで、こっちが私の親友の真希!」


真「よろしくね、野乃花ちゃん!莉奈ちゃん!」


 いやー・・・・。友達が出来たのは嬉しいけど・・・

 二人とも可愛すぎない!?


莉「よかったね、友達出来て!」


 莉奈・・・。やっぱ私のこと一番に思ってくれてるなぁ・・・

 感動だわ・・・


ガラガラガラッ


「あ、桐都様だ!キャーーーーーーーーーーーーーーーーッ!」


 桐都様?なんで様なんてつけてんの・・・。

 まぁいいや、とりあえず鍵ちゃんに聞いてみるか


野「ねぇ鍵ちゃん、あの桐都様?とかいう人って何?」


鍵「え、知らない?イケメンだって評判だよ!」


 うわ、でた、学校に一人はいる王子様的存在


莉「へー、まぁ私彼氏いるから興味ないけど!」


真「え、莉奈ちゃん彼氏持ち!?話聞かせてよー!」


莉「んとねー♪」



 そうだった・・・。莉奈は大好きな彼氏がいるのか・・・。



?「あー、ごめん、皆ちょっとどいてくれる?」


皆「「「はい、ごめんなさい!」」」


 ん?なんか朝聞いたような声・・・。


?「謝んなくていいよー!あ、今日皆でカラオケ行かない?」


 あ・・・・。何か思い出してきた・・・


皆「「「いいねー!行く行くー!」」」


莉「でさー、彼氏が私のことギュッってするわけ!!!」


鍵・真「キャーッ!!!!」


 こっちはガールズトークに熱中か・・・。


?「じゃあ、また後で話し合おうね!」


 え・・・。


 なんか・・・・。


 誰かこっちに・・・、って、おい!?


野「うっわ、可愛い奴!!!!」


?「ん?あ、朝の人!超ド会いたかったんだ、えっと、僕の名前桐都ね!よろしく!!!」


ザワザワ


 「「誰あの女?」」


 「「もしかして彼女?」」


 「「ただのブスじゃん」」


 おいおい、聞こえてるぞ言いたい放題だな・・・。



 ってかおい!朝と全然性格違うじゃん!どういうこと!?



野「あ、えーっと、野乃花です、よろしく・・・」


桐「あ、野乃花ちゃんちょっと耳貸して!」


野「え?う、うん」


桐「朝の俺の態度誰かにバラしたらどうなるか分かるか?まぁ分かるよな。

後で朝会った所に来い、絶対だぞ」



 は・・・・!?いやいやいやいや可愛い声して何言ってんすか。

 怖い怖い怖い、そんなこと言われたら行くもんも行かなくなるよ。


桐「お願いしますね、野乃花さん!!!」


皆「「「キュン・・・・・・」」」


 満面の笑みをするなよ・・・・。


野「ハイハイ、わかりましたよ!!!!」


 こっちだってやけくそだわ!!!


桐「あ、ねぇ、何時からだっけ?」


皆「えっと、3時から・・・・」



莉「野乃花!?何吹き込まれたの!?」


鍵・真「気になる!」


 いやそんな、言ったら私殺されますよ・・・


野「ちょっとだけ後で手伝って欲しいことがあるって言われただけだよ!」


 わざと大きい声でクラスメート全員に行き渡るように言った。


桐「うん、そう、だから皆気にしないでいいよ!」


皆「「「よかったー!!!!」」」


 ほんとだわ。


鍵「なーんだ、つまんない!」


真「それより、どこ中から来たの?」


莉「あ、西中だよ!私と野乃花は小学校の時からね・・・」


 あー、それにしても、あの男・・・


 

 

 感じ悪いな。



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