83.欠片の神様
「隆延が当主になった例外は水神様も知ってた事なの?」
〖当たり前だ。正確には当主ではないぞ。当主代理だ。
代替わりは行ってないし、隆延が呪われてからは兄が当主になったからな。
隆延のその後は………まぁ、後で。〗
気になる事は……残りは隆延と欠片の神様関連かな?
「待ち望んだ時って欠片の神様達の話?」
〖そう、これからやる事。説明はチビ共からだ。〗
「あ、朝倉は咎が消えたら地獄に落ちるって、
今すぐなの?」
〖それは知らん。チビ共が決めた解呪の条件だからな。〗
「そうなんだ、じゃあ私はもういいや。
残りの気になることは隆延関連だろうし、
今は教えてくれないでしょ?」
〖そうだな。〗
じゃあ私が聞くことはもう無い。
欠片の神様達については今からやる事だしどうせすぐわかる。
「おじいちゃん達は何かある?」
〖そなたに質問がないなら進めるぞ。
そっちの2人はまた都度聞いても良いからな。〗
「あ、そう。じゃあいいや。」
〖ではチビ共を呼ぼう。〗
そう言って水神様はぶつぶつと呪文みたいな何かを唱え出した。
聞き取れない、と言うか理解が出来ない。
音……なのかな?
しばらくそうして待っていると、祠の部分が歪み始めた。
最初はぼんやりと、徐々に霧みたいになって行く。
そして水神様の呪文(?)が大きくなってくると、
歪みが渦を巻いて回り出したのだ。
渦のスピードが段々速くなって行き、
見てると目が回りそうになってきた。
慌てて視線を外すと、目を回してフラフラしてる祖父と叔父がいた。
……………バカなんだから。
慌てて駆け寄り、2人が倒れる前にその場に座らせた。
座るなり大の字で寝転んだので、2人は放っておく。
渦を見ないように下を向いていると、突然強い光が見えた。
中から、何かが…出てきた……。
〘〘ゆきちゃーーーーん〙〙
私の名前を叫びながら、小さな子供が2人走ってきた。
前、ちゃんと見えてるのかな?転びそうだけど……。
ビタァーーーーーン
思った通りに2人揃って勢い良く転んだ……。
全然起き上がらないので心配になって近寄ってみた。
「あのー……、大丈夫…?」
私が声をかけると、ガバッと起き上がり私に飛びついてきた。
〘〘お"き"て"よ"か"った"~~~~~!!〙〙
「?????」
訳がわからない。こんな小さい子は知り合いに居ない。
……ここって、意識の中だよね。
叔父達みたいに死んだ人か、
水神様みたいな神様か。……………欠片の神様?
「もしかして、寝そうな私に声をかけてきた神様達……ですか?」
〘すごいね、よくわかったね!〙
〘ぼくたちのことおぼえてるの?〙
「覚えてるっていうか、聞き覚えのある声だなーと。」
〘そうなんだ!水神様がぼくたちを呼んだって事は、もう大丈夫なんだね。〙
〘じゃあそろそろ行こうか。〙
一気に進んで行きそうな時、水神様がこちらへやってきた。
ゴンッ、ゴンッ!!!
すごい音がした………。
〘〘いたぁぁぁぁぁい!!〙〙
〖貴様らそう捲し立てるでない!喧しいだろう!〗
ごもっとも。
水神様がまともに見えてしまうのはなぜだろう。
あの子達も神様なのか……。
そういや沢山いたなぁ。
女性っぽい人…違う神様とか、男性っぽい神様とか。
おじいちゃんっぽいのとか、水神様みたいな口調の神様とか。
何人(神)いるんだろう……。
〖ここでは出来ないのか?
お前達のうっかりで最後の子は死にかけたのだぞ。〗
〘それはそうだけど……ぼくらじゃわかんないよ…。〙
〖ではジジイに聞いてこい。〗
〘うん……わかった。〙
そう言って2人は光の道の中に戻っていった。
何の話をしてたのか聞いてなかった…。




