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65.神様達の望み


‥‥20分後‥‥



目はパンッパンに腫れて痛い。

痛くないと思えば痛くないって?いや、熱くて痛い。

半目状態でしか前が見えないが、

2人が肩を震わせて笑っている事はしっかりと見えた。

後で何かしてやる。


思いっきり泣いたお陰で、頭は少しスッキリした。


ずっとぼんやりしていた事は覚えている。

眠ってしまおうと思った事も、消えていいと思った事も。

消える=死、なのかはわからないが

周りの焦り方からしてそれに近しい事だったのだろう。

ふぃーあぶなかったー………。



ちょっと待て。

私の周りに居た奴ら。あいつらがここに連れてきた…?

聞いていた手順では水神様(ポンコツ)が私を沈める事と、

周りの人は池に入らない事だけだった。

石の声を聞く…と言うのは手順ではないからまぁいいが、

光に包まれる件は聞いていない。

水神様(ポンコツ)だから言い忘れた可能性ももちろん大いにある。

でも私が光に包まれる時、あの水神様(ポンコツ)は焦った声で言ってきた。


『己を忘れるな!

 見失うな!!

 同調するな!!!

 死を選ぶな!!!!

 迎えが来るまで耐えるのだ!

 我"ら"が行くからな。』 …と。


己を忘れるな!……己、自我とか意識、記憶かな。

見失うな!!……本来の目的や儀式の事。

同調するな!!!……死の記憶と。

死を選ぶな!!!!……眠ったら消える、消えたら死ぬ。

迎えが来るまで耐えるのだ!……???

我"ら"が行くからな。……多分この2人。水神様(ポンコツ)もかな?


迎えについてははっきりしないけど、

水神様が焦る程のイレギュラーがあったという事。

だから焦って、急いで伝えてきた。

わかりにくい言葉を!

いや、あの時の私には絶対わからない言葉を!!

伝えると言う意味をわかって無いんだろうか。

マジでポンコツだな…。



考えるのはとりあえず後だ。

2人にも聞きたいことがある。


「…笑うのもういいって。聞きたい事があるの。

2人はもう死んでる……んだよね?

水神様が連れてきたってどういう事?」


「フッ、ん"っん"っ。

オホン。俺達は間違いなく死んでいる。

ここに居る事が何よりの証拠だ。

じゃあこの姿はと言うと、魂・幽霊なんかみたいなものだな。

肉体ではなく精神や自我を具現化した姿。

まぁ表現は何でもいい。

ちなみにお前も同じ状態だからな。」


「え"」


「当たり前だろう。"お前"の意識の中なんだから。

生きた人間にしか意識は無いからな。

死んだ人間に有るのは曖昧な精神と自我だけだからな。」


「そう……なんだ。

じゃあ水神様が連れてきたっていうのは?」



「それはね、水神様が結希を助けようと思って………と言う名目で、

自分のミスを何とかするために僕達をここに連れてきた。」


「ミス!?やっぱりミスしたのか…。」


「欠片の神様達が結希を引きずり込む事は想定外だったらしい。

儀式の手順をきちんと守れなかった……と言うミス。

本来の手順は結希を池の水に沈めてから、

欠片の神様達が動き出す筈だったんだ。

水神様が水辺で義兄さん達と話し込んだ事に焦れた欠片の神様達が

勝手に動いてしまったんだって。

本当は話しなどせず、スムーズに進める予定だったからね。」


「え、話せたの?」


「うん。僕の体では無理だったけど、

自分の御神体を核に形取った姿だと話せたみたい。

池に入る危険性を話してたみたいだよ。


水神様が結希を沈める事より早く動いてしまった理由は、

過去を見せたかったから。神の力でね。

帰る場所を探して欲しくて。」


「……やっぱり、帰る場所ってはっきりしてなかったんだね。」


「そう。個々は小さい神様だし、

昔祀られてた時に育築によって穢された神様達だから、祠や神社の場所がわからない。

もっと言うと、今現在存在してるかすらわからない。

だから最後の子が必要だったんだ。

未来で結ぶを希う子が。終わりを強く望む子が。」




「終わり………。」


「帰りたい場所へ帰れる結末…、ハッピーエンドって感じかな。

神様達の喜ばしい結末、帰れる結末を強く望む子。

それが最後の子。"結ぶ"を"希う"、結希と言う子。

その子を神様達はずっと、長い間求めていたんだ。」



死者や霊の姿については

私は見たことがありませんので想像です。

見てみたい…。

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