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59.朧気な意識にて

意識がゆらゆら揺れている…

必死に……繋ぎ止める……


死者……。じゃあ貴方達は?

死者じゃないの?生きてる者なの?


〘我らは死者ではない。だが生者でもない。〙


何者かは言えない?


〘そうだ、すまない。〙


〘ごめんなさい……。ぼくたちがわるいんだ…。〙


〘……私達も気が急いてしまった。

貴女の今の状況は、貴女は何も悪くない。〙


〘ただ、かえりたかっただけなの………。〙


……貴方達は帰れないの?

どこにかえりたいの?かえる……ばしょ………。

貴方達の……帰る……場所…

わたしの…………かえる………ばしょは……。



〘…………マズイな。〙


〘うん、でも名前は呼べないし…。〙


〘気を抜いたらあの子の意識が溶けそうだ。〙


〘ちび、お前積極的に話しかけなさい!〙


〘う、うん!ね、ねえ。

帰る場所はまたゆっくり考えようよ。

…………わ、話題どーするの!!!〙


ねぇ………。


〘どうした。〙


私は今のどこにいるの?それもいえない?


〘どうだ?〙


〘ダメかな?〙


〘いいんじゃないか?〙


〘じゃあ私が。君がいる場所は夢の中…いや。

深い意識の底。自我や魂に一番近い場所だ。〙


自我やたましい…………。危ないねぇ。

じゃあしんじゃってるの?


〘死んでなどいるものか!!

君は死んでない。ちゃんと帰れるんだ。

やるべき事、それを終えたら帰れる。……が!

今は役目や帰る事よりもとにかく意識をしっかり持つ事に集中しなさい。〙



早くかえらないといけないんじゃ?


〘ここに時間の概念はない。

たとえ10年経とうが、君が帰るべき場所に影響はない。〙


そっか……。でも私がわたしをおもいださないと

あなたたちは何も教えてくれないでしょ?


〘そうだ。

何にも影響されず、君が君を理解する事が必要なのだ。

我々から伝え聞いて思い出しては、

君の自我に影響を与えかねない。

帰るべき場所に帰った時、廃人は嫌だろう?

最悪命にも関わりかねない。

だから酷だが頑張ってくれとしか言えないのだ。〙


おしえてもらえない理由はわかった。

廃人……はわかる。なりたくない。いのちも大事。

じゃあ今みたいにしつもんしたら

答えられるものは答えてくれるんだよね?


〘ああ、勿論だ。可能な限り答えよう。〙



えっとねぇ、まってね……。

からだ…。体は?どうなってるの?大丈夫だよね?


〘命に危険はない。

何かは言えないがちゃんと守られている。〙


なにかはいえない…。そう、ぶじならいいや。

えっと…整理させてね。言えないのは……

私自身、役目、帰る場所、貴方達が誰か、聞こえた声。

と、あとは?


〘もうそのくらいじゃない?

この子に影響しそうなのは。

今の状態じゃあこの子に過去は見せられないもんね?〙


〘そうだな。

俺達は目的があって貴女をここへ連れてきた。

目的の内容はまだ果たせないし話せない。

………意識がここまで朧気になるなんて、

記憶も無くなるなんて思わなかったんだ……。〙


過去を…みせるよていだったのね。

いまは、みせてくれない、と。

えー………きくこと無くない?

…あ。わたしの今のじょうきょうは貴方達には想定外なんでしょ?


〘そうだ。申し訳ないと思ってる……。〙


あやまるのはいい。後にして。

思い出せたならきっとおもいっきり怒れるから。

ちがくて、そもそも想定してたてじゅんは何なの?


〘………こわ〙


〘しょうがないだろ?あの方もタジタジなんだ。〙


〘うむ。怒られるもやむ無し…だな。〙




ねえ。あんた達聞いてんの!?


〘すまん!手順だな!

まず君をここに連れて来て、過去を見せる。

その過去を見て、君にいろいろ判断して貰う……予定だった。

今現在の重要事項は、それよりも君の意識の安定だ。〙


〘ねぇ、めちゃくちゃ怖いよ……。〙


〘しっ!!聞こえるぞ!!〙


きこえてるけど……まぁいいや。

あの方ってだれ。


〘…………〙



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