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49.5

結希に呼ばれた山崎と育築、彼が考えていた事は…。


      ❰ 山崎 ❱

(先頭を行く結希さんから呼ばれた。

何で僕?え、え、聞き間違い?聞き間違いなのか?

お父さん達もこっちを見てる……。

何でお前?見たいな目をしてる………僕も同感です。)



暫くそんなことを考えて前に行くのを躊躇っていた。

すると再び声が聞こえた。


「山崎さーーん!何で来てないんですかーーー!」


(気のせいじゃなかった!!急がなければ!!!)


結希さんと桜庭先輩の元へと走って向かう。

距離がそんなにあるわけじゃないのに、なぜか走っても追い付けない。

急がないといけない焦りと進めない戸惑いでいっぱいだった時、突然進めるようになった。

何でなのかは謎だが一先ず呼ばれているので急ぐとする。


「す、すいません!!遅くなりました!!!」



結希さんは少しイライラしてたのか早く話を進めたいようだった。

夢で聞いた神様からの言葉………。

僕が…育築が聞いたのは、

『桜の畔に住まう物、目覚めて故郷へ帰り付く』

これだけなのだがどうやら違うらしい。


そう思っていたら結希さんは桜庭先輩に話しかけていた。

先輩の声は聞こえないが、何かを話しているようだった。

桜庭……先輩………!


「ごめんなさい……ごめんなさい………ごめんなさい…。」


申し訳なさでいっぱいで涙が、嗚咽が止まらなかった。

あんなことしてはいけなかった。声に抗わなければならなかった。

そんな後悔の中、僕は意識が薄れていった。




      ❰ 朝倉育築 ❱

娘の夢を見ていた俺は、突然山の中で意識が浮上した。

水神が…………いた……………。


夢の中で聞いた言葉を聞かれた。

そんな事言われても……。

玄関でも夢の事を聞かれた。その時何かを思い出して言ったんだ。

水神もそれだと言う。だが記憶がハッキリしない…。

記憶を見るとかなんとか言ってるが……あ!!!


「!!名前。」


雪と同じ名前の娘。その名前を聞いた時……何か……。



【みらいでむすぶをこひねがう】  これ……。


この言葉を絞り出した時、俺は水神に褒められたらしい。意味不明だ。

希望を結ぶこの娘……俺の娘と同じ名前のこの娘……。

言葉の意味は詳しくはわからないが、何か重いものを背負っているに違いない。

俺が言えた義理は無いが、どうか辛い思いはしないで欲しい…。


2人の"ゆき"を想いながら、

意識は闇に溶けていった…………。




      ❰ 山崎 ❱

育築が話した言葉は朧気ながらも聞こえていた。

僕には聞き覚えがない……夢の中の言葉。

娘の雪さんと桜庭結希さん…、

その2人を切っ掛けに思い出された言葉。


【みらいでむすぶをこひねがう】


結希さんの名前を指しているみたいだ……。

きっと何か意味がある。僕には想像も付かない何かが。

育築は水神と言っていた。彼は桜庭先輩ではないらしい。

2人は何かを話し込んでいるらしい、祠に着いた事に気が付いて無いようだ。


暫くしてから結希さんは僕に言った。

山崎育築さんは戻っていいよって。

……………山崎育築?混じったのかな。


戻るってどういう事だ?もう皆祠に着いてる。

皆が結希さん達を心配そうに伺ってる。

着いたことに気付いていないようだが指摘できる雰囲気ではないので、

黙ってその場を離れることにした。



祠に着いた事に気付いた結希さんは、

とても驚いた様子で辺りを見回していた……。





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