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11.呪いの代償

朝倉清治[せいじ](50) 叔父の上司。朝倉育築の子孫

朝倉育築[いくつき](?) 桜庭隆延に呪いを掛けた人

「朝倉って……夕方会った朝倉さん?」


「そう、あいつの先祖が呪いを掛けた。」


「じゃあ朝倉さんは陰陽師の末裔?

あれ、陰陽師は名乗っちゃいけない?」


ふとレイちゃんが目に入った。

朝倉さんの話になってから少しずつ顔色が悪くなっている。


「…レイちゃん、大丈夫?

もしかして朝倉さんの事「朝倉"さん"なんて呼ばないで!!」  ごめん…」


伯母が声を張り上げる所を始めて見た…。


「いや…私の方がごめんね。怒鳴ったりなんかして…。

理由はすぐ分かるから、母さんの話で。」


「……わかった。おばあちゃん。」


「そうね。話を続けるわ。

そもそも朝倉育築には大した力は無かった。

でも数代に渡って続けた桜庭家への悪評活動…

柵拉場の件での近所中の悪意、超能力者達の故郷での悪意を集めて力を蓄えていた。

それでも何代も続くような呪いを掛けるにはまだまだ足りなかった。

圧倒的に自力が足りなさすぎてたの。」


「でも呪いは…」


「掛けられた。現代に至るまで。

じゃあ何故か。それはね、神様に縋ったのよ。」


「神様??そんなまさか…」

「結希、俺は神主だぞ。」


「!!そうだった!神社、神道だ。

今日のお通夜良かったの?仏式だったけど。」


「特に問題はない。」


「…ふーん。ならいいけど。

で、神様の力って何なの?夕方義伯父さん達が話してた

鳥居を潜れないとか言うのと関係ある?」


「大有りよ。その前に麗花!

あんた達なんでもかんでもペラペラと…

「母さんごめんなさい結希が聞いてるとは思わなくて…」普段から思ってたけど、

お喋りするなら声量を落としなさいって何回も何回も「おばあちゃん。」 ん?」



「レイちゃんへのお説教は明日以降でお願い。」


「結希ちゃん……、」


「……それもそうね。いいわ。

神様の力、それは信仰の力。

神社へお参りする時に手を合わせてお祈りするように、

大体はポジティブな感情を祈りや感謝として表現する。

それは目に見えなくても神社の空気が綺麗だと感じる、そんな力。」


「神社の空気、私好きだよ。」


「おばあちゃんもよ。

でもたまに、信仰が減ってしまった神社が存在する。

人が減って信仰する人が居なくなる場合と、

神社周辺の住民達が負の感情を強く持つ場合。

特に負の感情を強く持つ場合の神社の神様は、

穢れにまみれてしまって悪い物になる事もある。

そんな穢れた神様の力を、あいつは利用したの。」


「祟り神みたいな感じ?」


「惜しい、その一歩手前かな。

祟り神の力はとても強いから朝倉育築の手に余る。

平将門は、怨霊と言われる一方で守り神としても有名だから。

祟り神になる前の弱りきった神様の力なら朝倉育築でも御する事が出来た。」


「穢れた理由ってもしかして…」


「柵拉場を始めとした桜庭家への悪評活動、

つまり悪意の煽動行為がこの地域にあった神社の神様を穢したの。」


「昔は神社があったんだ…」


「今もあるわ。と言っても祠だけね。

桜庭家の守り神としてずっと祀っている。

子孫の朝倉が鳥居を潜れない理由はね、

朝倉育築や更に昔の朝倉達の非道な行いに怒った八百万の神達が拒絶したから。

神様に拒絶されると鳥居を潜れなくなるの。」


「喪中も駄目だって言うよね。」


「そう言う文化・風習的な物じゃないわ。

弾かれるの。そもそも朝倉は神社に近づきたくも無い筈よ。」


「神様を利用して穢した罰って事?」


「そうね。何体もの神様を穢した力で人を呪ったから。

しかも呪いの対象がずっと守ってきた一族だから尚更ね。

これで朝倉育築は桜庭隆延以降の子孫達にまで続く呪いを掛けた。


そして朝倉育築は、呪い反された。

人を呪わば穴二つ、因果応報。その言葉通り、

大きな呪いに相応しい代償と受けるべき報いで、

桜庭隆延以上の呪いが反ったの。」

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