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  作者: 駄作製造機
1/1

第一話 変な夢

「おいおい…また赤点かよ…」


七嶋大輔は、赤色で刻まれた「25」と言う数字に嘆息した。


「七嶋。職員室まで来てくれ。話がある。」


テストを返されると担任に促され、七嶋は職員室へ向かった。


「最近どうしたんだ、七嶋。先月まで満点しか取っていなかったのに。」


担任は神妙な顔つきで七嶋に尋ねた。


「実は最近、変な夢を毎日見るんです。しかも、その夢が永遠に頭に浮かんできて、学習に集中できなくなってしまって…」


「その変な夢というものは、どういう内容なんだ?」


七嶋は夢の内容をできるだけ詳細に語りだした。


〜七嶋の夢の中〜

「…てください。」


「…きてください。」


「起きてください社長!」


謎の声がする…しかも聞いたことのない声だ。


「ん…誰だ…?」


「ようやく起きたんですね。」


寝起きなのでぼんやりとしか見えないが、かなり綺麗な女性がそばにいる。


「すいません。どちら様でしょうか…」


「何をおっしゃってるんですか?熱でもあるんですか?」


七嶋は驚愕した。俺は異世界に転生してしまったのか?しかし、現世で死んだ記憶はない。布団に入ったことが、七嶋の一番新しい記憶だった。


「ここは、どこなんですか?」


「え?ここは、永和国のバルガリ市です。本当にどうされたんですか?」


驚いた。七嶋は本当に異世界にきてしまった。


「実は僕、ここで過ごした記憶が全く無くて…」


女性は全く現状を理解できていないようだった。それは七嶋も同じだが。


「え、じゃあ異世界からいらっしゃった人ということですか…?」


「よく分からないですが、そういうことなんだと思います…あ、自己紹介しないとですね。」


「僕の名前は、七嶋大輔です。よろしくお願いします。」


七嶋が自己紹介をすると、女性も自己紹介を始めた。


「…あ、エリシアです。よろしくお願いします。」


……………………… ……………………… ……………………… ……………………… ……………………… ………………………


「はっ!!!!」


起き上がるとそこには、見慣れた景色が広がっていた。七嶋の自室だった。


「なんだ…夢だったのか… しかし、夢にしては少しリアルすぎないか?」


ふと視線を移すと、時計の針は8時を指していた。


「やっべえ、遅刻だ!」


七嶋は急いで準備をして学校へ向かったのであった。


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