ベルナデットは健康をかみしめ明日も剣を振るう
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「アラン、顔色が悪いけれど大丈夫?」
「胃が痛いですお嬢様」
「そんなに心配しなくても、皆反対したりしないわよ」
「約1名、確実にものすごく反対すると思うのですが……」
「だらしないわね。お嬢様の恋人なんて最高の幸せを頂いたんだから、コレット様の1人や2人や100人、黙って受け入れなさいよ」
星祭りが終わったら冬期休暇だ。
晴れてアランと恋人同士になったベルナデットは、星祭りを十分に楽しんだ後、寮に帰ってリディに早速そのことを報告した。
リディは急な展開に驚きはしたが、アランの気持ちは知っていたし、ベルナデットも最近満更でもない様子だったことからその結果自体には特に驚きはしなかった。
嬉しそうなベルナデットに「良かったですね」と微笑みながら祝福してくれたが、ベルナデットから告白したという話をした時だけは「あのヘタレが……」と蔑むような顔をしていた為、ベルナデットは話してしまったことを心の中でアランに謝罪した。
そして現在、3人はディアマン家へと向かう馬車に揺られている。
「僕、コレット様に追い出されるんじゃ……」
アランが悲壮な声でそう呟くと、ベルナデットがきょとんとした後にこりと笑った。
「コレットはそんなことしないと思うけど……けどそうね、もし万が一私のせいでアランが家にいられなくなったとしたら、私も一緒について行ってあげるわ」
ベルナデットの発言にアランはベルナデットと2人きりでの生活を想像して赤くなった。
そんなアランをジトっとした目で見てから、リディがベルナデットの方を向いて「その時は私もお供致しますね」とにこやかに告げる。
ベルナデットはそんな2人を見ながら、ふと前世のことが頭に浮かんだ。
あの人生ではあの人生なりに精一杯生きていたし、本を読んだり家族や数少ない友人がお見舞いに来てくれたり、看護師さんたちとおしゃべりしたり調子が良い日は散歩に連れて行ってもらったり。自分なりにささやかな幸せを嚙みしめて生きていたつもりだった。
しかしベルナデットとして生まれ変わって、元気に走り回って、行きたいところへ行けて、したいことを出来る人生は前の人生で想像していたものよりももっとずっと楽しくて幸せだった。
(きっとこれからももっと楽しくて幸せな事がいっぱいあるわ。だからそんな幸せの為にも、健康であることが大切よね!)
ベルナデットがひとり納得してうんうん頷いていると、それを見たアランとリディが「どうかしましたか?」と不思議そうに尋ねてくる。
「帰ったら健康の為に体を動かそうと思っていたの!」
「ああ、いつものことですね」
「アラン、付き合ってね!」
「勿論ですお嬢様」
2人のいつもの反応に、ベルナデットは幸せそうに笑った。
始めまして、またはお久しぶりです。はねうさぎです。
悪役令嬢もので明るいラブコメという好きなものを詰め込んでみたのですが、残念ながらこの話だけじゃ悪役令嬢要素は消失してしまいました。
けれど精一杯の明るいラブコメ要素は詰めたつもりなので、少しでも気に入ってもらえたら嬉しいです。
では、ここまでお読みいただきありがとうございました。




