幼女「ランキングに敗れた魔王のハイファンタジー物語。だが、我は終わらん! なぜなら、魔王だから!!」
この世界には魔王ランキングというものがあり。魔王物語は論外である。
「なぜだ。なぜ勝てない」
魔王は悩んでいた。どうして、魔王ランキングで上位に食い込めないのか。
「ハイファンタジーものだぞ! 一昔前は、 転スラだったり、無職転聖とか、みんな読んでたんだ!」
魔王はそういうと、城の廊下を走り、テラスへとでて、「魔王物語のハイファンタジーは最高に面白いんだぞぉおおおおお!!!」っと雄たけびをあげた。
魔王は悩みながらも、自分の物語がなぜ人気がないのかを考え込んでいました。彼はハイファンタジーの魅力を語り、自身の物語が面白いことを訴えましたが、
それでも人々の関心は向かいませんでした。
一人でいる魔王は、孤独な環境にいつからいるのかすら忘れてしまいました。城の連中も皆姿を消し、魔王に対して批判的な言葉をSNSで浴びせ続けました。もちろんみんなフォローしてくれなかった、悲しいかな。
しかし、中でも魔王の側近であるワウナの言葉が彼の心に刺さりました。彼女は魔王の元を去る際に、「いまどきハイファンタジーなんて流行るかよ!今は恋愛だっつうの!」と告げたのです。
魔王は一瞬抵抗したものの、その言葉が頭から離れませんでした。彼は自分の野望を追い求めることに固執しましたが、
同時に恋愛小説の人気に勝てない現実を受け入れる必要もあると感じました。
そこで魔王は決断しました。自身の物語に新たな要素を加え、恋愛の要素を取り入れることにしました。
彼は世界を救うために戦う勇者と出会い、その勇者との間に、特別な感情が芽生えるというストーリーを考え出しました。
「勝てる! 勝てるぞ! これならきっと魔王ランキング一位になれる! ワハハハハ! ワッハハハハ!」
そして、勇者をおびき寄せるため、魔王は女性に変身して、勇者に助けを求めることにした。
「なかなか背徳的感あふれるな。我ながらこれはなかなかよいではないか?」
夜が訪れ、魔王城の一室で静寂が広がっていました。鏡の前に立つ魔王は、自身の姿を見つめています。彼は悩みながらも勇気を振り絞り、これからおこることに備えるのです。
「アクマクマヤク。まさか先代魔王さまから継承した禁術を使う日がくるとはな」
アクマクマヤク、特別な魔法の力を持つ鏡です。
その鏡は「闇の鏡」として知られており、通常の鏡とは異なる特殊な性質を持っています。外見は一般的な鏡と変わりませんが、内部には魔力が宿り、闇のエネルギーを反射します。
いったいこれから何が起こるのか。鏡に手を触れると、鏡の表面が徐々に黒く変化し、闇のエネルギーが蠢き始めます。鏡の内側に映る姿は、魔王が女装した姿へと変化します。
闇の鏡は、魔王の力と闇の魅力をより強調する役割を果たします。その特殊な魔力によって、魔王は女装姿は本当の女性のようになります。また、この鏡の力によって、魔王の姿はさらにミステリアスと魔性をおびた存在となり、勇者を引き寄せる魅力を高めます。
魔王は鏡に映る自身の姿を見つめながら、驚きと戸惑いが入り混じった表情を浮かべます。長い黒髪が頬に触れ、美しい瞳が闇の輝きを宿しています。肌は白く透明であり、妖艶な雰囲気が漂っています。彼は黒いドレスをまとい、身に纏う装飾品も女性らしいものへと変わりました。背徳的な姿が魔王の力と闇の魅力を一層引き立てます。
「幼女! 幼女だと!」
なるほど、わからん。アクマクマヤクは先代の魔王から、魔王の証として継承されてきたもので、決して困ったとき以外はその魔王つかうべからずと言われていた禁断の魔道具でした。
魔王は自分自身に戸惑いながらも、この姿が勇者をおびき寄せることになると確信しました。幼女になった魔王の美しさは、勇者の心を揺さぶり、彼を魅了するに違いないと確信しました。
「うお、ちんこがない!」
魔王は自信に満ちた微笑を浮かべながら、幼女姿を確認します。そして、城の外へと足を踏み出し、勇者との運命の出会いを待ちわびるのでした。
続きが書けたら、連載小説として書くかもしれませんb