モヤモヤ
放課後教室で待っていると先生がやってくる。
設楽「今回のテストなんだが……?」
愛華(今回は98点だった。褒められるのかな?)
設楽「お前…カンニングしたらしいな?」
愛華「えっ?!」
(そんなことしてない!)
愛華「……ま、まってく……」
(ガラッ)ドアが開く音
「先生っ!!」
設楽「山吹?」
同じ小学校だった山吹咲良だ!
山吹「すみません。廊下を歩いてたら聞こえて…」
「だけど愛華は普段から努力しています!カンニングなんてありえません!」
設楽「しかしだな……」
(はぁ…)設楽がため息をつく
設楽「……わかった。百瀬!この事は親御さんには報告しないことにする!だか、二度とこんな事はするなよ」
(ガシャン)ドアの閉まる音
山吹「いきなりごめんね!でも黙ってられなくて」
潤んだ瞳で笑みを浮かべた
愛華「……。」
(あの時、入って来なければ誤解が解けたかもしれないのに)
愛華「ありがとう……。」
(咲良~)探してる声がした
山吹「あ。私行かなきゃ!愛華またね!」
笑顔で手を振る。
ドアを開けると咲良の友達がいた。
友達「咲良ここにいたんだ!あれ?百瀬さんも!……百瀬さん、さよなら」
少し不思議そうに咲良と帰って行った。
愛華は少しモヤモヤしていた。
だけど自分が弁明しても結果は同じだったかもしれない。
そう思うようにしてその日は眠った。
次の日、学校へ行くとみんなの様子がおかしい。