ヒロインなのに
百瀬 愛華は勉強もスポーツも出来る活発な小学生だった。
中学生になると周りの成長は身長や体格が大きくなるにつれて、愛華はどんどん女らしい体つきに変わっていった。
そんな自分に劣等感を覚えるようになる。
大好きだったスポーツの部活に入るも一生懸命やっていてもスポーツ着姿の愛華に顧問や男子の先輩はいやらしい目で見ている。
そんな視線を感じながらも頑張っていた。
ところが部活中に色目を使ってると女子の先輩数人に呼び出されてしまう。
女子先輩「百瀬ちょっと来てくれる?」
愛華「…はい。」
女子先輩「遊びでやってんなら辞めてくれる?」
愛華「すみません。私、本気です!」
女子先輩「……正直、存在が邪魔なのよ。気が散るっていうかさ」
「このままだと顧問の先生も私達も集中出来ないし」
「自分がどうすることがみんなに貢献できるかわかるよね?」
愛華「……。」
次第に練習や試合の時間の集合場所をわざとズラして教えられるようになった。
居ずらくなった愛華は部活をやめる。
部活を諦め、ショートだった髪を伸ばし始める。
中学2年の時には可愛く女らしい愛華になっていた。
部活が出来なかった分、勉強を頑張った。
飾らない性格で友達もたくさんいた。
ある日、数学の設楽先生から呼び出される