表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR

お題シリーズ4

予期せぬ旅立ち

作者: リィズ・ブランディシュカ
掲載日:2022/05/30



 その予期せぬ旅立ちが私の人生を大きく変えた。


 それは唐突で、前触れなんてなかった。


 ただ、周りの雰囲気が悪くなっただけ。


 それがきっかけとなった。


 小さい頃は生まれた場所でずっと生きて、そして死ぬと思っていたのに。


 私が住んでいた場所。

 そこは閉鎖的な村で、娯楽に飢えていた場所だから、生贄を決めて憂さ晴らしをしていたのだろう。


 だから理由なんてない、たまたま私にターゲットがうつったのだ。


 ある時をきっかけに、村中の人間が私に嫌がらせをはじめた。


 庭にゴミをなげこまれたり、話しかけても無視されたり、悪口を言われたりした。


 その時、ただなんの理由もなくこの場所で一生を終えようとしている事に気が付いた。


 特に愛着もないにもかかわらず。


 だから、我慢してその環境を変えようとはこれっぽっちも思わななかった。


 だから私は早々に、その村を出る事にした。


 今まで、自分の村しか見てこなかったから、他の場所なんて知らなかった。


 私は田舎の村から都会に出た。


 村では、周りに都会の暮らしの話をする人がいなかったから、最初は驚いたな。


 いんたーねっと?


 そんなものがあるんだ。


 調べれば何でもわかるって便利だな。


 こんびに?


 二十四時間いつでもやってるの?


 お店の人は疲れないのかな。


 村を離れなかったら、それらの存在を知る事はなかっただろう。


 予期せぬあの旅立ちがなかったら、私は一生あの村で過ごしていたかもしれない。


 畑を耕して、農作物を生産して、知り合いに売るだけの生活を。


 でも今は、農業の学校で生徒達に農作物の育て方を教えている。


 若い子達は発想が柔軟だ。


 あの村は年寄りばかりだったから、毎日刺激を受けている。


 今日も生徒達に授業をしながら、本当に変わったなと思う。


 あの旅立ちがなければ。この日常はなかっただろう。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ