何で俺だけ「心配は無いってさ」
ミャウちゃんに一応は聞いてみた。俺の事心配?と。しかしこれに逆に寧ろ太鼓判を押された。
「魔王様に敵うプレイヤーは皆無でしょう。私が奴らと幾度となく接触してきて思う所は、奴らが幾ら強くなろうと魔王様には絶対に敵わない、と言った感触でした。なのでこうして魔王様がプレイヤーとの対決を思い付いた事に対して何ら心配はしておりません。寧ろ、心配をすること自体がおこがましいとまで感じます。」
絶対の信頼って重いなあ、などと言った感想が俺の中に少しだけ浮かぶ。
そうこれから俺が企画した武闘大会だ。俺の思い付きで始めた個人主催のイベントである。
コレに運営が何かしらの動きをしてくるんじゃないかと期待を少しだけ持っていたのだが、一向にそう言った事は無かった。
これには俺の頭の隅に「運営、本当にそれで大丈夫か?」と言った言葉が浮かんできている。
余りにも「魔王」に対しての対応が緩いので、そこに一抹の不安がずっと残り続ける。
「まあ、良いんだろうさ。俺は警告を受けるまで自由に遊べばいい。それが来たら、その時に改めて考えればいいや。」
そしてとうとう、招待状に指定したその日がやって来たのだ。これからミャウちゃんが集まったプレイヤーをこの城に案内してくるのである。
既にミャウちゃんは城を出て待ち合わせ集合場所へと向かっていた。
プレイヤーはそもそも、この城への侵入は四天王を撃破後の特殊アイテムを揃えなければ入る事は叶わない。
しかし、ミャウちゃんと、魔族と一緒だと、何故か結界を素通りし、入る事ができるのだ。
そうで無いと前回のプレイヤーを攫って魔王の強さの実験に城に入れさせる事は叶わないのである。
「しかしまあ、なんてご都合主義なんだろうね?もしかしたら魔族を生け捕りにしてプレイヤーがそれを利用してこの城に裏技的な侵入をしてくると言った事もできるじゃない?」
プレイヤーを迎えに行っているミャウちゃんには「迷惑狩り」の時の姿とはまた別の格好で迎えに行って貰っている。
なのでまだまだ今後も「迷惑狩り」の正体はバレないと思うのだが。
「それにしても城にまでの道のりでバトルロワイヤルをして生き残り8パーティだけ城に入れるようにって言うルールはちょっと厳し過ぎたか?」
参加者のプレイヤーへの説明に「招待状を持った8パーティのみ、城に入場が可能」と付け加えてある。
コレは当日になってからプレイヤーたちに告げられる内容だ。そう、予選会みたいなものである。
「集まってる人数が少なかったらミャウちゃんの判断で全員を城に連れて来て良いよ、って言ってあるけど。俺の魔物を操作するマップは街の中まで見れないしな?」
それでも始まりの街から魔王の城にまでの道のりのマップは確認できるので、もし集まった数が多ければそこにプレイヤーの青点が表示されるので人数把握は可能だろう。
「さて、どうなる事やら・・・おっと、ミャウちゃんどうしたの?」
俺の頭の中にミャウちゃんからの報告が来る。
「魔王様、少々人数の集まりが・・・はい、はい、分かりました。では、始めさせていただきます。」
こうして俺の個人主催の武闘大会が開催される運びとなった。
用意してあるプレゼントは結構良い物を用意してあるつもりである。なのできっと優勝したプレイヤーにも満足して貰えると俺は思っている。
「さて、楽しんでもらえたらいいな。それと、俺も楽しめたらいいな。」




