攻略!悪魔王編!「次の戦いに」
俺がケンジと合流した時にソレは流れて来た。第一波を防ぎ切りました、と。そして第二波は十分後だとも。
その時間でログアウトして現実世界でちゃんと休憩を取れと言う形らしい。
「そうかぁ第二波かぁ。確かにコレだけじゃ無いって事ね。どうケンジ?次は何だと思う?」
「流れ的に言うと、第三悪魔と第四悪魔が中心で攻めて来るって感じかなぁ。」
そもそもこの第一波とやらは雑魚しか居なかったと言える。その数が異常だったとしてもだ。
そうなるとやはりその後は本命がやってくるのだろう。同じ様に雑魚だけがまた襲来すると言った事は考え難い。
確かに次にメインとなる悪魔がやってくる可能性が高い。その流れだとこのイベントは構成的に「三」或いは「四」でと言った数で終わるのだと見受けられる。
「じゃあその次、第三波はどうなると予想するケンジ?」
「んー?第十が混ざっている雑魚悪魔がもう一度波になって押し寄せて来る?魔王はどう考えてるの?」
「えーっと、第十が入って来るのは確実なんじゃないかな?ケンジと同じ意見だねそこは。ソレで雑魚悪魔と連携?陣形とか言ったのをしてきてプレイヤーと対峙して来るんじゃないかと。」
指揮系統のジョブ持ちがプレイヤーの中に居るのだ。それに対して来る構成で第三波はやってくるのでは?と予想した。
「あー、そのぶつかり合いは面白そうだね。・・・でも、危なくなったら魔王が介入する気なんでしょ?」
「もちろんプレイヤー側に勝って貰いたいしね。と言うか、ケンジも遊撃として動いてプレイヤー有利に進むように動く気だったでしょ?」
俺のこの言葉にケンジは「まあそうだけどね」と返してきた。
「さて、それじゃあ俺たちも一旦ログアウトして一通り済ませておこうよ。」
トイレ、水分補給、身体のコリをほぐすのに背伸び等々。どうにもイベントはまだ長く時間が掛かりそうだ。
今の内に色々とスッキリとさせておいた方が良い。「今いい所!」と言った場面で生理現象に邪魔されるのは勘弁である。
そうして再びログインすると「開始まで残り一分」と言ったスクリーンが出て来る。
ここは最初に第三の雑魚悪魔とプレイヤーがぶつかった中央草原。
「・・・うわぁ。これは絶望ですわー。」
第四悪魔が四体。地平線に見えている。何だかソレを見ていると「巨●兵かな?」などと言った冗談が脳内に。
あの名作アニメ映画のオープニングが脳内で再生される。ジブ◯バンザイ。
「炎がメラメラしていたらマジでヤバかったよこの光景は。・・・と言うか、これからそうなるのでは?」
そうなればプレイヤーたちは地獄に墜とされる事となろう。ありありと逃げ回るプレイヤーたちの光景が目に浮かんでくる。
「とは言っても指揮系統ジョブの能力アップ効果で真っ当に正面から戦えそうだけどな。」
そこにケンジが横に突然現れた。開始ギリギリで再ログインと。
「・・・え?アレ、噓でしょ?ナ◯シカ?」
「ケンジ俺と同じやんけ・・・」
思う事が一緒。だがそう考えると他のプレイヤーも大勢が同じ事を考えていそうだ。
「ねえ魔王、残り三体は?以前に見た画像には七体、居たよね?残りって砦の方に行ってるんじゃない、コレ?」
「あー、そうかもな。砦は落とされると今後プレイヤーが辛くなるだろうし、死守しておきたいね。」
「ねえ、今回は砦に魔王が行ってくれない?流石にこれは絶対に魔王が砦の防衛に行った方が良いと思うんだよね。」
「ああ、そうしておいた方が良さそうだね。最悪草原の方のプレイヤーは敗北、って事も考えておこうか。」
ここで第二波の開始合図がアナウンスされた。