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何で俺だけ  作者: コンソン
嵐が始まる
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攻略!悪魔王編!「パーティ編成」

 と言う事で部隊編成を行って俺は今フィールドに出てきている。

 メンバーは俺、ミャウちゃん、マイちゃん、ボッズにベルガーン、それとポチである。

 俺だけが黒皇に騎乗して移動している状況だ。そしてその目的は。


「情報によるとここら辺で合っていたよね?最終目撃地点。」


「はい、徘徊する例の悪魔はこのフィールドを直進して進んでいると言う報告です。」


 フィールドでランダムリポップする様になった弱体化した数字付き悪魔。それを狩るのである。


「よし、じゃあ皆、速度を上げていく。一応は事前に確認した連携を取って撃破を目指すから、余り全力でぶん殴らない様に、特にボッズ。」


「分かってますぜ。軽い運動のつもりでブッ飛ばしまさぁ。」


 このボッズの弁えた台詞にマイちゃんが「不安」と言った感じで苦笑い。

 ベルガーンもコレに追撃で疑いの目をボッズに向けていた。


「さて、ベルガーンとこうして一緒にやるのは初めてだっけ?「逆さ城」の時はお疲れさん。大活躍したらしいね。」


「そんな大層な事はやっていない。只魔法をプレイヤーに撃ち込んでいただけで勝手に向こうが混乱していただけだ・・・です。」


 ぶっきらぼうな喋り方は相変わらず。ミャウちゃんに言葉遣いを睨まれて最後に「です」と取ってつけた様な感じになったりしている。

 ミャウちゃんはいつの間にベルガーンを「調教」していたのだろうか?そんな時間は・・・まあ、充分にあったけど。


「それにしても戦力バランスとして見ると・・・攻撃、しか無くて笑うしか無いな。」


 良くある編成としては盾役、攻撃役、後方支援役、斥候役、回復役、魔法攻撃役などなどと言ったモノを揃えるのがバランス的に見て良いのだが。

 今の俺たちの面々だと攻撃一辺倒と言える構成である。


 俺はそもそもスペックが「化物」してるのでしょうがないとしても、防御系統のスキルとか言った物を持っていない。


 ミャウちゃんはその「糸」で攻撃も防御も支援もどれも熟せるのだが、どれかと言うと、と言うか、ミャウちゃんの性格的に言うと「攻撃」に比重が行っていると言わざるを得ない。

 特にプレイヤーに対して「容赦」などと言った言葉が皆無である。


 マイちゃんは万能魔法職と言った形になるのだが、それでも膨大、莫大な魔力の強さでその役目は攻撃に徹した方がその活躍が大きいと言える。


 ボッズは言わずもがなだし、ベルガーンに話を聞いたらこっちもこっちで防ぐよりも攻める、と言った傾向にある。

 ポチはポチで、まあ、いわゆる獣であるからして手加減と言うのは難しい所だ。こちらの言葉を理解できているので俺の出す指示次第と言った所もあるが。

 そして黒皇はその突進力でそのまま体当たりすると体の大きさと勢いで敵を轢き殺す威力が出るのだ。単純に走らせて突っ込むだけで殺人兵器である。


 こんな編成であるからして、もうこれでは取れる作戦は「攻撃は最大の防御なり」しか無い。

 先制攻撃をこちらが取り、そこからは相手に何も行動を取らせずに完全に押し切るスタイル。

「ガンガン行こうぜ」である。完全に「お前が倒れるまで、僕は殴るのを止めない!」である。もしくは「ずっと俺のターン!」だ。

 こちらが初手を取ったらそのまま相手には死んでもらう末路しか無い。しかも強制である。慈悲の欠片もあったモノじゃない。


「ソレをこれからするんだけどね。俺も初めてだよ、こんなイケイケな攻撃特化なんて。さて、それじゃあ敵さんが見えて来たぞ。皆、準備は良いか?行くぞ。」

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