歌姫としてのガチモード それと赤狐隊
--ティアーネ--
先輩たちが家に泊まりにやってきた。
で、セニアがレコーディングルームに入って本気モードで歌うことになり、それを鑑賞することになった。
そして今目の前で準備運動代わりに4曲ほどセニアにとっては軽く歌い出す。
まずセニアは、腕につけている腕輪をギターに変えた。
いつもセニアは、何かしらの楽器を歌いもせずに適当に弾いてからさっき確認していた曲数分歌ってウォーミングアップをしてからレコーディングに入る。
「あの腕輪は・・魔道具なのか?」
「アレはセニア専用のあらゆる意味での武器。」
歌姫としての武器
そして戦闘を行うための武器
いろんな意味のこもった武器だ。
「フリージア様からの贈り物であの方曰く、最も長い年月のかかった最高傑作らしいですよ。」
「あのお方の最高傑作か・・なるほど。」
「じゃあまずは、演奏してから歌い出すの?」
「うん。適当に弾いてから歌が混ざり出す。」
まぁ、適当というのはセニアにとってはだけど。
そして、いきなりトップギアでセニアは弾きだした。
全員「!?」
全員が絶句してる。
リンは小声で初っ端からトップギアかよと軽く顔が引きつってる。
相変わらずセニアの演奏は見てるだけでも飽きない。
何というか、指の動きが尋常じゃないし・・・
「・・・毎度思うけどなんでセニアの演奏は見てるだけで訓練みたいになるんだろう。」
若干遠い目をしてるリンがそうつぶやく。
確かに、リンの言いたいことはわかる。
普通に指先の動きをよく見ようとするだけで動体視力の訓練になるし、次に何をしようとしたのか推測するだけで考え方すらも訓練になるし。
ただでさえ、楽器をコロコロと弾きながら変えるし、セニアがサポーターと呼ぶ風雷の塊をいくつか出してそこからも音楽を流してるから余計に。
アレは、扱い的には翠が言うところのスピーカーだと思う。
まぁ、言いたいことはわかる。
「ちょ・・」
「アレ・・適当?適当なの?」
正しく言うと、指先とかの鍛錬のために弾いてるだけだから演奏という意味では適当と言うだけでのんびりマイペースという意味の適当ではなかったりする。
「どうみても、演奏レベルだけでもエグいし、何をどうしてるのか本気で見てもよくわからないんだけど・・。」
「と言うか、指の動きが異常すぎてよくわかんないんだけど。」
「近くで見たのは初めてだがすごいなぁ。」
「素直に楽しめるウルスがうらやましい。」
「外でチラ見したときのと比べものにならないんだが・・。」
先輩たちが色々と言ってるのでぽつりと現実を教えてあげる。
「今のセニアの纏う雰囲気の状態だと演奏も歌も全部同じ全力の半分でも桁違いだから。」
あれは、無意識かつ無自覚にリミッターを外した状態に近いと思う。
「そんなに変わるモノなのか?」
「それだけ、セニアのあのモードはヤバいんです。」
内心、本音を言うと私とリンも未だにあのモードのセニアは長期間直視出来ない威力を誇ってる。
唯一真正面から普通に鑑賞しても平気なのは、セニアの親2人と王族メンバーくらいで、その他のメンバーである私やリンのダブル両親は直視しているように見せかけて微妙に視線がそれてたりするし。(顔はほんのり赤い)
「・・・あのモードを直視して直撃した人が過去に何十人も狂信者にジョブチェンジしたことがあったし」
遠い目をしてるリンが言う。
嘘でしょ?と視線が先輩たちから注ぐのでその人たちが最終的にどうなったのかなれの果てを教える。
「今はその人たちは各地に散らばってセニアの布教活動をしてるよ。」
定期的にセニアの歌を聞かないと禁断症状が出るとかで定期的にセニアの元にさりげなく帰ってくるけど。
そしてしばらくしたら再度布教活動のためにどこかに行くけど。
確か、セニアのための親衛隊をクランとして立ち上げたとか、フリージア様のためだけの存在らしい陰の親衛隊と兄弟関係にあるクランだとかそう言う噂を聞いた気がする。
その狂信者さんたちの大半は職業が吟遊詩人である。
で、伝説の吟遊詩人でもある音の支配者を崇めるクランであるシリル親衛隊と同盟関係にあるとか。
ついでに言うと、そのクラン名は”赤狐隊”と言う名前だというのは以前依頼で仲良くなったラーナお姉さんからの情報である。
で、そのお姉さんはそのクランの1人だったりするのはセニアには内緒らしい。(定期的にセニアに抱きつきにやってくる)
おまけで言うと、リンはその存在を知ってるけど偶然か必然かセニアは名前を耳にしたことすらもなかったりする。
あったとしても、聞いてことがある気がす・・る?くらいである。
私もリンも隠してるつもりはないんだけど話すタイミングもなかったと言うより、無理して言う必要もないかーって感じで言うのを忘れてるだけだったりする。
「あぁ・・・」
「親御さんが親御さんだからかぁ・・」
そうそう。
その親御さんが異常レベルだから。
なんか噂だと影の親衛隊の人数が5桁を超えたとか、文字通り世界中に蔓延ってるって聞いたし。
そして、セニアの演奏は歌が混ざり始めた。
「っ!・・確かに歌が入り始めただけでまた迫力が桁違いに増すな。」
「これは・・確かに惚れる。」
「ていうより、今のセニアちゃんかっこいい。・・・なんかエロいけど」
全員「・・・・」
全員が思ってたことを双子先輩がポソリと言ってしまった。
と言うか全員が小声で色々言ってるけど視線はセニアから離れず、どこか意識も朦朧としている感じだ。
それだけセニアに見惚れ、聞き惚れてるってことだけど。
まぁ・・大人っぽい色気を纏わせてるのに加えて、仕草も色っぽいし、フリージア様譲りの美貌とスタイルを持ってるならそれを掛け合わせたらそりゃあそうもなる。
今は、幼いからそれほど目立たない(気がする)だけで成長すればまた一際変わるだろうし。
「この幼さでこれか・・・将来がいろんな意味で不安だ。」
「はぁ・・それもあるので僕らは必死なんですよ。」
リンがそう言うと全員が納得したという感じで頷いた。
そりゃもう強く。
それから、宣言通り4曲分歌を歌い終わったセニアは楽器の演奏をすべてやめてサポーターのみに変え、目をつむり、両手を軽く耳を覆うように当てる。
アレがセニアが歌を歌うことだけに集中するときの仕草。
そして、サポーターから音が流れ、セニアが歌い出した。
それから先は、セニアが歌い終えるまで誰1人として言葉を発することはおろか、一歩も動くことすらも出来ず、途中息をすることすらも忘れていた。
「・・・・・・はっ!今何時?」
「・・・はっ!えぇっと、あよかった、まだ夕飯1時間前だ。」
やばいやばい。
ヤバかった。
先輩たちに説明とかしてるのに油断してつい真剣に鑑賞してしまった。
おかげで数時間ほど意識が飛んでた。
「先輩たちは?」
「見ての通り」
見てみると先輩たちは全員恍惚とした表情で白目を剥いていた。
あぁ・・立ったまま意識が飛んでる。
たぶん(ある意味)夢の世界に。
「で、セニアは?」
レコーディングルームに既にいない。
周りを見渡してもどこにもいない。
軽く各部屋を探してみたところ、セニアは黄昏を背もたれにしてサリエルをモフってた。
ついでとばかりに、軽く口ずさむように未だに歌っており、それを心地よさそうに人外メンバーは聞いてる。
そのため、ほどよい距離感で離れたところにスリープシープたちが座り込んで集まってるので外は見渡す限りモコモコである。
・・ホントに自由人だね。
それと、元の天真爛漫モードに戻ってるね。
よしよし。
「はぁ・・とりあえず元凶に先輩たちをどうにかしてもらおう。それから夕飯の支度だな。」
「だね・・」
あの状態の先輩たちを元に戻すのは、2つの方法しか現状存在しない。
1つは、時間経過。
つまりは、自力で正気に戻るまで放置
もう1つはセニアにどうにかしてもらう。
セニアがあの状態にしたんだから逆に元に戻すことも可能なわけだ。
・・セニアの歌声は、一種の言霊という魔法?ワザ?と同等の力があると私たちは思ってる。
それから、セニアに先輩たちを元に戻してもらいました。
まぁ・・やり方が、殺気を放つという強制的で強引なやり方だったけど。
そのせいで、リンが再度頭を抱えたけど気にせずにセニアと夕ご飯の準備に入ります。
それに関してセニアにツッコミを入れたモノの、他の方法がまさかの洗脳である。(煽動が正しい?まぁ、どっちもどっちか)
すごく恐ろしいことをサラッと言ってる気がするけど、セニアの言霊もどきをあの旧人格モードを利用すれば出来なくはないからリンはひざから崩れ落ちた。
と言うか、セニアのアイドルって言う職業は、セニアの言霊もどきの威力を大幅に底上げしちゃうんだからひょっとするとえげつない職業なのかもしれない。
扱い方次第では、煽動だろうが陽動だろうが容易に出来ちゃうだろうし・・というか、出来ると確信してる。
で・・・セニアと2人で料理する時間はなにげに好きだったりする。
けど、恥ずかしいから内緒。
それが、セニアとリン相手でも・・ね。
「あ、先輩たち。悪魔スタンピート事件を録画したモノがあるんですけど見ます?」
「いいの!?」
「みたいみたい!」
「それは気になるなぁ。噂でしか聞いたことがないからなぁ。」
「興味はあるが、良いのか?関係者以外閲覧禁止の類いではないのか?」
「そういうわけではないんですけど、そうホイホイ見せる必要もないからそれっぽく認識されてるだけですよ?」
「ふむ、そうなのか?」
「まぁ、とはいえ家のファミリー以外にこれを見たことがあるのはこの国の上層部だけですけど」
「・・・」
「・・・」
「・・・」
「・・ほんとうに良いのか?後で何か請求されたり始末されたりしないよな?」
「大丈夫ですよ。母様がタダ他人に見せるようなサービス精神が皆無なだけで」
母様は身内にすら必要最低限のこと以外は何にも言わないし、スルーされるしとポソリとセニアが言うことに対してすごく深く頷く私とリン。
「あぁ・・」
「まぁ、不特定多数に言いふらしたりしたら下手すれば母様に敵認定される可能性があるのでしない方が身のためですけど。」
クラリティ王国の逆鱗としても超有名です。
全員「・・・」
セニアが最後に言ったセリフで全員が引きつった表情になってコクコクと首を縦に振り、小声で絶対に誰にも言わないようにしようとつぶやいてた。
・・・それが正解だと思う。
「映像を見る前に、当時何がどれだけいたのはわかるか?」
「わかりますよ?」
デモンスカイドラゴン 1体
悪魔化した全長50メートルのドラゴン
その巨体で地上戦よりも空中戦を得意とするドラゴンだが、その体格にふさわしい力と頑丈な体を持っている
獲得部位:魔石、魔核、鱗、骨、牙、爪、肉、皮膜、大悪魔結晶
デモンアースドラゴン 1体
悪魔化した全長70メートルのドラゴン
空を飛ぶことが出来なくなった代わりに頑丈さと力強さが他のドラゴンと比べても圧倒的
獲得部位:魔石、魔核、鱗、骨、牙、爪、肉、皮膜、悪魔結晶
タイラントワイバーン 8000体
10メートルサイズにまで巨大化し、半悪魔化していることも影響し、爪と牙、鱗が通常種よりも強化されている
非常にどう猛であり、1体いるとタイラントワイバーンとワイバーン関係なく集まってくる
獲得部位:魔石、牙、爪、鱗、皮膜、骨、肉、、悪魔結晶の欠片、稀に火炎袋
アーミーグラフィシ 5000体
5メートルサイズのハイエナであり、最低でも500体規模の群れを作る。
また、非常に子だくさんであり、群れから離れることもないため、3日放置すると数は軽く倍加することで有名なので数はあまり当てにならない。
また、半悪魔化しているため、通常種よりも動きが素速くなっている
獲得部位:魔石、毛皮、牙、悪魔結晶の欠片
アーミータイラントアント 10000体
3メートルサイズのありであり、非常にどう猛
半悪魔化しているため、通常種よりも体は非常に硬くなっている
群れの規模は、最低でも3000体であり、数が増えやすく、群れ同士が1つにするため、最低数はあまり当てにならない。
獲得部位:魔石、甲殻、悪魔結晶の欠片
デビルレイス 1体
悪魔が恨み辛みを核として膨大な負の感情によって産まれたゴースト。
そいつが現れた大陸は1晩経たずに滅びると言われ、通常のあらゆる攻撃は一切効かず、聖属性の中でもかなり膨大で濃密な威力がなければ効かない。
そして、存在するだけで周囲から負の感情を溢れさせ、自身の糧として集め続ける。
獲得部位:魔石、魔核、魔の羽衣
「・・って感じだったらしいですけど。」
「・・・・最低でも、Aランクなんだけど。」
「と言うか、最低ランクだったとしても数だけでもヤバい。」
「悪魔化している故に、最低でもSは軽く上回るレベルなのは確かだ。・・・よく1パーティだけで勝てたな。」
「ま、まぁ、あのお方だし。」
なんか色々言ってる。
まぁ、確かにどれもえげつないよね。
最低レベルがSランクでそれが万単位でいるんだから。
今の私たちでも数が数だしいけるかどうかなんとも言えないし。
そう言えば、私たちも悪魔スタンピート事件を詳しく知らないかも。
だって、軽く母さんたちに聞いたから知ってるだけでセニアやリンも同様で、この録画されてるやつを実は見るのは今日が初めてだったりする。
と言うより、この映像の魔道具自体がフリージア様たちが入学式の後に都に帰る前にポイとくれたから持ってるだけだし。
なぜにこれまでは見せてくれなかったのかと思ったら、特に必要性を感じなかったからとのこと。
で、今回先輩たちにも私たちを含めて見せてOKとなった理由は、私たちファミリーを敵に回すということがどういう意味なのかを身をもってわからせるためらしい。
つまりは、ひとかけらでも屑に成り下がりでもすれば同じ目に合わせてやるという脅迫だったりする。
で、学園側はと言うと、フリージア様たちがいた当初と今学園の教師として勤めているメンバーは半数くらいが入れ替わっているためフリージア様たちの真の恐怖を知らないので、その映像と共に学園長のおじいちゃんが盛大に脅迫してわからせているので心配無用とのこと。
・・・・もしや、これが世間で言うところのモンペと言う奴なのだろうか?
何はともあれ、映像はスタートした。
映像に映っていたのは、今よりもずっと若い父さんたちやイリス様、グリムさんたちだ。
まぁ、フリージア様の場合は髪色が違ったりするくらいで容姿やサイズは今と全く同じなので何とも言えないけど。
・・・そんな中、今と変わらずアルナさんはフリージア様を抱っこしてデレデレ顔で頬ずりしてる。
そしてそれをスルーするフリージア様。
あぁ・・冗談抜きで当初からあんなだったんだ。
で、なぜに他にも大勢冒険者がいるのに前線にいないのかと思いきや、あんたたちだと速攻で敵のえさになって終わりだと言われ、更にグリムさんの威圧で強制的に黙らされていた。
あぁ・・なんで1パーティだけで戦ったかのかと思ったら足手まといと判断しちゃったからなんだ。
そして、そのメンバーの中に黒髪と黒い瞳の青年と同じくらいの年の女性がいた。
あぁ・・この人がフリージア様の弟子で、伝説の吟遊詩人とその相棒さん。
で、セイさんがすごくしつこくフリージア様に無理したら駄目だと言ってる。
・・なんか頭の右から左へフリージア様は聞き流してるような気はするけど。
にしても、ユウさんホント美少女だなぁ。
どう見てもボーイッシュな美少女だなぁ。
そのせいで、セイさんとは普通のカップルのはずなのに百合っぷるにしか見えないという不思議。
・・なんか、私とセニアも似たようなもんだろうというツッコミが聞こえた気がしたけど気のせい気のせい。
とか、ぼんやりと考えながら見てたけど、そこから先は何というかすさまじかった。
フリージア様の奥の手とか、
フリージア様の全力モードとか
イリス様とかグリムさんの本気モードとか
フリージア様の獣魔メンバーの本気モード&えげつない連係プレイとか
とかいろいろとすごかった。
確かに、父さんたちもお弟子さんたちもものすごく強かったけど、一部が桁外れに強すぎ。
と言うか、フリージア様の本気モードは冗談抜きでヤバすぎるんですけど・・。
一撃で2万は軽くいる軍勢の大半を消し飛ばしたとか、
1人で軍勢扱いされてたりとか、
SSSランクは普通にあるドラゴンが悪魔化して更にえげつないことになってるのに一騎打ちで倒しちゃってるとか
大陸1つを1晩で軽く滅ぼしちゃうヤバいのを片手間に手軽に始末してるとか
実はそのときの戦いの跡地であるその町の周辺だけど、ドッカンバッカンしていたクレーターとかレーザーか何かが通り過ぎたのか一直線に伸びる地面の抉れ跡とかはそこの町長さんの趣味でそのまま残ってたりするらしい。
後に父さんたちに教えてもらうんだけど、フリージア様が余りにも手軽にデビルレイスを倒すものだからその魔物のことを知らなかったお弟子さんたちとかアルナさんたちはそいつのことをそんなヤバい敵ではなく、ただの搾りかすと認識されていたらしい。
確かに、あんなにお手軽に倒されたらそう思っちゃうよね。
この後、フリージア様が進化したり鍛えたりしてこの映像の時の何倍も強くなってるとか
後、更にもう1段階上の奥の手をその後で編み出したって噂を身内メンバーから聞いたけど。
・・それに関しての真偽は当人にスルーされたのでなんとも言えないけど、あのお方のことだから嘘とは思えない。
・・・敵認定されたら人生終了は過大評価じゃなくて過小評価だったんだね。
道理で、フリージア様の娘だとセニアのことを知った瞬間に全員が態度がいい意味でも悪い意味でも変わっちゃうわけだ。
フリージア様が戦っている姿は見たことがあるけど、ほとんどあのヘビ型ドラゴンを数体出しただけで大抵が終わる。
と言うか、シャスティさんたちのフォローでかなり小さな球で敵の急所を打ち抜いて終わるし、両手サイズかける2くらいの大きさの人型のを数十体出したらそれでも十分だし。
・・普段からどれだけ手加減してるんだと思ったけど。
そして、そんな光景を今回初めてまともに目撃したセニアはと言うと終始うっとりしてフリージア様を拝んでる。
・・・マザコンは不変らしい。
で、そんな映像を見た先輩たちは顔が引きつったまま敵認定されないように本気で頑張ろうとつぶやいてた。
・・それが正しいと思うよ。
それから、穏やかで楽しい食事の時間を済ませ、互いに過去にあったことを話したりして過ごしました。
どの話も面白かったよ。
まぁ、セニアの話がある意味すごかったけど。
私とリンは幼馴染みだから知ってたことなんだけど、セニア(と言うか私たち)ファミリーの周りが過去に経験したことのあったいろんな話がいろんな意味ですごかった。
その大陸を滅ぼすほどのヤバいデビルレイスを手軽に倒したせいなのか、一部ではフリージア様の剣に刺されると自信の悪しき想いが浄化されるという噂があり、ホントに突き刺さりにやってくる人が定期的にあちこちからやってくるとか
実は、フリージア様の剣は別名:悪魔滅殺剣というホントに悪魔特化の剣であり、悪しき想いすらも浄化する剣のため、フリージア様が鬱陶しいと思った人は問答無用でいきなり刺されたりするため、ぶっすぶっすと突き刺す姿を目撃されるとか
・・隠れて護衛をしていた影の薄さがヤバい父さんがなぜか護衛対象である当時一人旅(当然シャスティさんとカルナさんはいるけど)をしていた頃に速攻で見つかって拾われたとか、
アルナさんはフリージア様にお持ち帰りされてそのまま虜になったとか
伝説の吟遊詩人であるシリルさんとその許嫁のセリカさんカップルをまとめて拾ってきたとか
クラリティ王国の門番さんには、当時ギルドカードを持たない2人のことを「拾った」の一言だけの説明であっさりと納得して通したとか
フリージア様のことを今も昔も幼女様と呼ぶメンツがあちこちにいたりとか
フリージア様を狙って襲いかかってくる指名手配犯が1人残らずその狙った張本人であるフリージア様直々に始末された挙げ句、襲いかかってこなくても始末してまわり、夜叉姫と恐れられているにもかかわらずそれでも狙われ、襲いかかって返り討ちに遭うを幾度となく繰り返してるとか
この世界に存在する違法魔法である異世界召喚魔法により拉致された異世界人を元の世界に返すための儀式魔法を唯一開発したとか
フリージア様が通った場所の一帯には一欠片も指名手配犯が残らず、1人残らずどう隠れようとも問答無用で消滅するとか
ロリコン製造機とかロリコン量産機とか呼ばれてるとか
あちこちでフリージア様をいろんな意味で誘惑したり勧誘したりお持ち帰りしようとしたら狂信者さんたちが闇討ちしてたりするとか
フリージア様になりすまそうとしたのが何百人といたのに各地にいた狂信者たちが速攻で見抜いてやっぱり闇討ちしたとか
フリージア様作の作品だと騙そうとした人が何千人といたのにそれでも狂信者たちが闇討ちしたとか
フリージア様の銅像がひっそりと世界各地に地下祭壇として造られ、そこに毎日拝みに来る人がいるとか
そこで祈るとホントにご利益があるとか、余計なことを企むと地味な不幸に年単位で襲われるとか
各地の教会の礼拝する場所に置かれている像が徐々にフリージア様そっくりなモノにすり替わりつつあるとか
フリージア様そっくりな像を造ることを競うコンテストが各地で行われてるとか
フリージア様そっくりな像をオークションに流した人がやっぱり闇討ちされるとか
フリージア様の像を置くと、その地一帯で密かに行われていた裏オークションとか裏取引とかよろしくないことにかかわった人が全員捕まるか不幸な事故によってお亡くなりになったりしていろんな意味で勝手に清められるとか
動物を保護する団体が各地で増えてたり、それ専用の施設や保護区が増えてたり
それらを管理しているのが陰の親衛隊だったりとか
フリージア様の獣魔メンバーそっくりな動物が各地で神聖視され、崇められてたりするとか
獣魔であるハディさんと黄昏さんは、通りすがりに助けたら懐いたのでそのままお持ち帰りしたとか
気付いたらくっついていたラナさんも得に気にせずにそのままくっつけたままにした挙げ句の果てにそのまま連れて帰ったとか
鞄を探して店を探ってたら翠さん(当時はスライムの姿)を持ってきたとか
種族進化の影響で年単位で眠り続けて、ようやく目を覚ました!って周りが笑顔で名前を呼びかけたのに全部スルーして寝たとか
ギルドの依頼でお店の売り子のはずが、入り口に座ってるだけ(文字通り何もしてない)で売り上げがエグかったとか
レジで熟睡してただけなのにやっぱり売り上げがすごかったとか
不正疑惑のある場所にフリージア様を鎮座させたらなぜか色々やらかしてた人が全員自首してきたとか
ちょっと目を離すとフリージア様に対してお参りをする行列が出来ており、お賽銭がなぜかこんもりとあったとか
出てくる出てくるフリージア様の珍事件。
・・・フリージア様の母親でもあるペチュニア様の珍事件もすごかったけど。
子は親の背を見て育つと言うらしいけど、背を見なくても似るモノらしい。
・・・・思ったけど、フリージア様・・生き物拾いすぎじゃない?
しかも人も混ざってるし・・身内とか通りすがりのカップルとか。
人って拾うモノだっけ?
と言うか、人じゃなくても拾った対象が妖精族とか神獣とかドラゴン混ざりの魔物とか生き物かどうかも謎に包まれてるウールスフィアとか普通じゃないものばかり。
更に言うと、私たちの都に住んでる住人たちはほぼ全員がフリージア様が色々とやらかした結果、拾ってきたり懐いた挙げ句に故郷をあっさりと捨てた人たちだったりするし。
そして、その娘であるセニアは神鳥を拾うというね。
後、何がどうなれば鞄の代わりに見た目魔物にしか見えない生き物を連れてくるんだろう?
と言うより、フリージア様ってたしか種族的には天使だったよね?
どう聞いても、天使じゃなくて現人神だよね?
生の女神様扱いされてるよね?
後、ふと思い出したんだけど都にある教会のいたる場所と都人たちの家の中や城壁(都だから都壁?)の上に一定間隔でさりげなく設置されてる天使の像ってフリージア様だよね?
たぶんフリージア様気付いてると思うけどアレもスルーなの?
しかも、一部の都人なんてフリージア様の像だけを造り、販売(値段は買う人が決める形だけど決行もうかってるっぽい)する人がチラホラいたりするけどそれもスルーなの?
それに付随してリカルさんが販売用のフリージア様の絵を描いてはエグい金額で売れてたりするけど・・・スルー力すごすぎない?
私なら速攻で引きこもるんだけど・・・恥ずかしすぎて。




